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第41話

「あのね!私っ」


かくかく然々と林でねっころんでいたり、ここに来た経緯をスズちゃんに話した。たぬき達やテンクウちゃんもいるしなんだか驚いてる気配がするけどお構い無しだ!


立ち上がれ!青春!プルスウ●トラ!・・・使いどころが違う気がするけど気にしない。


スズちゃんのほうはテレパシーじゃなくても聞こえるみたいだから時間もないし勢いあまってドバッと聞いてみたけど、答えは残念な結果だった。


『ごめんなさい。スズも記憶が抜け落ちてるの。』


「なんじゃって?スズメはなんていっておりますん?」


『スズはねモナちゃんが引っ越した所で散歩してるところは覚えてる。けどね、気づいた時はもう、えっと今モナちゃんが働いているともだち食堂だったの。』


「え?守護霊って寝るの?」


「お待ちなさいモナちゃん、守護霊が寝てたと言ったんですん?」


『寝てたのかなぁ。わからない。けど、もうあの食堂にモナちゃんが居たんだよ』


「寝てたのかはわからないけど記憶がなくなってるんだって・・・あっ」


頭からブツンという音が聞こえた。


「テレパシー能力切れちゃった」


半分ぐらい使ってなかったけど、切れてしまうと物悲しい・・・。しょぼんぬ。


「具現化とかテレパシーはパワーがいりますん。寝る、という行為なのかはおいといて、力が溜まるように今は発現を消しておきますが、よろしいですか?お二方。力が戻れば元の状態に戻れますん」


元の状態。守護霊としての元の状態?し●ごキャラ?シャーマン●ング?的なああいう状態かなっ!?それとも幽●白書のボタンちゃん的なソレかな!?


スズちゃんは名残惜しそうに、触れてはいないけど私のほっぺをスリスリしてみせてからコクリと頷いて、キジンさんに消してもらった。幽霊だから触った感じが一切ないのも切なさMAX。す、スズちゃぁぁんん。


「見えなくなっただけでその肩にスズちゃんさんはおりますん。」


「ん。ありがとう。」


「さて、あたくしの考えを言ってみてもよろしいですかん?」


「なにが?」


「スズちゃんさんが記憶がないって言うのはとっても変だと思いますん。しかもモナちゃんが起きてからも寝続けていた、ということになりますん。」


「でも、霊だし。そういうこともあるんじゃない?」


「しかしながら守護霊ということはそれなりに力があるハズ。そんなに前のいた世界で危険な目にあっていない限り、力は溜まるように出来てますん。」


「私結構ドジとかしてたから力が溜まってなかった、とかは?」


「ドジ程度では守護霊はあんまり動きやせん。それより、なにかあったのではないのかしらん。モナちゃん、オンシ、死にかけたりしてやいませんか?」


「死って・・一番縁遠いよ?ってそうだよ、キジンさん、アナタどうして私が異世界から来たってわかったの!?もうスズちゃんに聞くときにぶちまけちゃったけど、この世界に来て今、ここにくるまでは誰にも話してなかったし、誰にも気付かれなかったのに」


「オンシ、変な手の動きしてましたでしょう」


「手の。あぁこれ?」


手振り身振りしてみる。スマホをいじるときの動きだ。スマホはこの世界にない。つまり、ステータス画面をいじるときの動き。


「あれは別世界から来た人しかできません。」


「そ、そうなの!?」


ええええ、一応部屋にいる時だけステータス出してた?よね?あれ?私別のところでステータス画面出したことあったっけ?あわわわわわ。あっ一番最初にステータス画面出したっけ。でもあんまり手を空中浮遊てきにうろうろさせてない、ハズ?はず?ええええ、大丈夫かな私。やらかしてるかな、私。うわーん、どうにかなれーー。


「以前にも別世界から来た者と会ったことがあるんですん。」


「詳しい話をしてみたいなぁ、会えませんか?」


「うん十年前の話なのでもう彼らはお亡くなりになってると思いますん。」


「残念・・・」


まってキジンさんさらっと言ったけど何歳なんだろう。


「それはステータスっていう空中に文字が現れる健康診断書みたいなものだと伺いましたが、同じで間違いないんですんか?」


「あっはい」


ステータスは健康診断書だったらしい。いや、合ってるような?合ってないような?友人とか載ってるから違うと思うんだよなぁ。で云いえて妙というか、まあ、いいか。


「それを見る時シュッシュッてするのはコッチから見ていて不思議で滑稽ですん」


「こっけい・・・えええ。あっそうだ。私魔力があるみたいなんです。ステータスには載ってたんですけど。でもなんだか使えないみたいで。ミギィさんとレフティさんにも寝る前とかに相談したんですけど、いまいちわからなくて。なにか知りませんか?」


「オンシの守護霊をみてわかりませんかい?その体の器に対して魔力やら力やらがとても少なくなりすぎているんです。元の力を取り戻さない限り使えないかもしれやせん」


「力を、どうやったら取り戻せますか?」


「うーん、食べて寝て体力をつけることと、魔力を毎日使う練習をすると体の方が魔力を作り出そうと動く、らしいですん。あたくし魔力が弱ったのはもうかれこれ長いことなっていないので、一般的なお話になってしまいますんが・・・」


「ありがとうございます!毎日色々やってみます!スズちゃんにもう一回会うためにも!」


合ってるかどうかわからなかったこの数日も同じようなことをコッソリしてはいたけど、合ってるとわかっていればやる気が増すというものよ!


「ところでひとつお聞きしたいんですけれども、さっき言っていたミギィさんとレフティさんのアドバイスはどんな感じだったんですん??」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


『魔法は、グアーッと気合いを入れればでるべ!』


『レフティ、そんなんじゃわかりづらいべ?いいかモナちゃん。お腹ん力をゴッとやって手からベッてなって、スバーッとすればでるんだで。いいか?ゴッ、ベッ、ズバーっだべ』


『違う違う、グアーッと!グアーッと!』


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「私にはちょっとわからなかったかな。」


「ワフッワフッ」


「ぽこぉ」


「ポポーン」


「聞いたあたくしが間違っていましたわん」


みんなで遠い目になった。

夏到来してからずっと仕事中は暑さで溶けてます。(・´ω`・)デロリンチョ。カラッとしたんじゃなくて、ムアッとした暑さだから面倒じゃ。うむむむむむむ。ああ明日も暑そうだ(デロリンチョ)夏休みほすぃ・・・・。


次回は14日更新予定です。



誤字見つけたので編集しました(22.08.13)

誤字報告機能ありがとうございます。↑これを記入してないのに編集済みになってるところは、誤字報告機能での編集です。

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