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第403話

ウエさんの商店で追加の買い物のお会計をしている時だった。


「え?」


「あれ?前に言ってたキツネの子だと思ったんだがなぁ」


「し、知らない!!?」


私を助けてくれた神官さんの所に、セイリューちゃんが住み着いてるってどういうことですか!?


いやいやだってさ、セイリューちゃんはご両親のもとで育ったほうがいいってなって、キジンさん達のタヌキの所にキツネも集まって、そこにセイリューちゃん連れてったじゃん??


「あら、モナちゃん、昨晩ミギィさん達に聞かなかったのぉ?」


「えっ・・・スミコットさんも知ってたの・・!?」


「ええ。あとでちゃんと挨拶に伺うって・・・、モナちゃんにはミギィさん達から話すからって言ってたはずやったと思うわぁ」


まじか。


「昨日は大変だったし疲れているだろうから早く寝なさいって夜の食事したらすぐに寝かされちゃったから・・・。今日帰ってから色々話すことがあるって言ってたから、まだなんにも・・・。」


「なら、今晩きっと話してくれるわねぇ」


「うん・・・」


私だけ教えられてないことがあったなんて。いやでも、スミコットさんの言う通りこの後、明日の仕込みが終わって家に帰ったら色々聞ける!んだよね・・・。


というか、私も結局レフティさんに少し話した事をミギィさんにはまだ言ってない。


話されていないことがあることにショックしてる場合じゃない。私も中途半端になってること、話さないとじゃん!!


「おっと、済まないね。俺から口が滑ったってことは内緒にしといてくれよ。」


「は・・」


別段そんな事と思い、はい。わかりました。と、言おうとしたけれど。


「どうしましょうかねぇ」


す、スミコットさーーーん?!


「内緒にしておきますから、少ぉし割引してもらてもいいんですよぉ?」


スミコットさん、交渉!?え!?ここで交渉!?とか私はワタワタしてしまった。けれども。


「わっははは!スミコットさんには敵わねぇなぁ!それこそ、内緒だぞ。ちょっとだけだからな!今回だけ、だぞ!」


「さっすがぁ、ウエさんステキよぉ」


おっふ。割引に寛容だった。


「ん?どうした。びっくりしたような顔して?」


「あらぁ、値引きさせてもらえるならしとかないと損よぉ、モナちゃん」


「ハッハッハ、そーかそーか。モナちゃんは値引き交渉見るのは初めてだったか。まあ、俺も昔と違ってお得意様とか良く知ってる人間としかしないけどなぁ。」


「そーよねぇ、ウエさんのお店もこんなに立派に大きくなってまあ。」


「昔はどこも活気が溢れてたよなぁ。値引き交渉なんて挨拶みたいなもんだったよ。そんなことしてても活気あふれる商店街で儲からないなんてことはなかったからなぁ」


そういえばこの街は昔はテイマーの街で栄えてたとか言っていた。前の領主は裏で色々とやっていたし、モンスターに対してのやり方もかなり良くなかったというのもちらっと聞いたことある。


あのもう戻れない私がいたはずの未来の出来事の中でも、この街がどんどんと落ち込んでいったという話は有名だった。


でも、人は少なくなっては居るけれど、今のこの街はどんなに事件に巻き込まれても、全然元気にしている。


・・・今更だけど、私、記憶がなくなっていたからって、結構色々とやらかしているのでは・・・?


あ、でも、きっと全部いい方向にいってるはず!今回は、たまたま偶然、ユーグリッドさんが大変な目にあうって時にかけつけられたし。これは良いことだよね。


あと、アンドレやディオさんに、リーリーさんの手作り小物を買ってもらったってのは、もしかして不味かったかな?いやいやいや、きっとこれもリーリーさんの助けになったかもしれないよね!いいことしたんだよね!多分。


ん?初っ端から、テンクウちゃんやセイリューちゃん助けたのももしや・・・?そういえば、3本足・・・。うん。


・・・つまり最初からやらかしてたってことだもんね。


「モナちゃん、考え事好きなのかい?」


「ふふふ、そのうちハッと気づくのが可愛いのよぉ?」


そうだ。


どうせ最初からやらかしているなら、麺スープなんて大した事じゃない!むしろ異世界転移とか異世界転生の王道じゃない!?だよね。


いや、まって。


麺スープは骨とスネ亭の店長さんがほぼ考案してただけだった。無双とかチートとか私全然してない気がする。


うーーーん。


うん!


そうだよ!これから頑張ってみよう。なんでか知らないけれど、また5歳児固定されてるみたいだから、それについてもテンクウちゃん達と今夜話す予定だったじゃん!


キジンさんも今夜来るって言ってたし、無双とかチートとか、みんなで相談して、どうせならあんな暗い未来なんて来ないように新しい未来を開拓出来るようにすれば良いんじゃない!?


ナイスアイデア私!


ディオさんが領主様と関わるのが今後増えるはずだから、そこに私の提案出来るものがあったら織り込ませてもらって、この商店街を盛り上げちゃえばいいんじゃない!


・・・ネズミとかサルとか、みんながなぜか攫われたり、小熊のトウシャくんが攫われそうになったり、したやつは、いい方向に向かった騎士団がどうにかしてくれるかもしれない。


しらんけどな!だったらいいな!


かーもね!かもね!ハイハイハイ!かーもね!・・・ハッ、今のリズム天国のゲームであったよね。私の能力で水風船沢山飛ばすよりも、こういう掛け合い的なゲームのほうが相手が混乱して、勝ちやすかったかも・・・。


・・・・今後もまだ何かしら出るんだろうなぁ。その辺りは知らないんだよなぁ。ディオさんの仮妻的な部分はあの神様の空間で思い出してなかったから、かなりぼんやりなんだよねぇ。


というか、あとでまた〜的なことあの真っ白い神様、順流(ジュンル)様が言って気がするようなそんなはずだけど、次っていつ会えるんだろう。


また神殿に行ってぶっ倒れたら会えるのかなあ。やだなぁそんな会い方。またみんなにめちゃくちゃ心配されることしか思い浮かばないよ。


再コネクト方法がわかりません!神様!


あ、ついでに教えてくれるなら、この街の活性化方法をチート的な何かで知りたいです神様!


そしたら、私自分で稼いで絶対返すっていい切った自分で作った借金さんをさ、ユーグリッドさんやデボラおばあちゃんに返す予定の上級ポーション代金を簡単に工面できるかも!


・・・・あれ?私、思ったより色々忙しいのでは?


全部今夜みんなに相談しないと。なんだか色々多すぎて全部は相談しきれなさそうな気がしてきた。


うーーーん。どうにでもなれーーーー!


「そろそろかえってらっしゃーい」


「ハッハッハ、モナちゃんは見てるだけでも面白いなぁ」


なんだか気づいたら2人に笑われてたよ。ゲセヌ。ぬん。


もう1回言っとこ。どうにでもなれーーーー!

次回は4月3日予定です



最近あったかかったから、桜が咲いてましたね!

お花見したいなぁ。お花見。

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