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第40話

夏だから幽霊って訳ではなくて( ノ^ω^)ノ最初から予定事項です!イェア!


誤字報告あざざます!


(・ェ・`U)ワフッ!

タヌキのボスメスをやっているデヴィ●カルノ夫人ぽい雰囲気をちょこちょこかもし出す、キジンさんは頭に葉っぱ乗ってフンスフンスと気合い入れて、体育座りをしている私の頭をポッスンポッスンと軽く叩く。なんだこれ。もう一回言わせて。なんだこれ。


「なんですかコレ」


聞いてみた。


「喋らないで欲しいですん」


「えぇ、でもぉ」


とか言ってたらキジンさんの頭の上の1枚の葉っぱが薄い緑の光を纏って頭の上に浮いた!えええええええええ。衝撃映像過ぎません!?


「はあああああああああっ!!」


キジンさんが肩に手を当ててオタケビだしたぞ!?ってかテンクウちゃんとタヌキっき共がずっと見てるから、コレめちゃくそ恥ずかしいんですけど!


ううっどうにかなぁれ~~~!


キジンさんの頭の葉っぱが一気に枯れ果てて私の肩からとっても淡い白い光が溢れた。


「現れたぞ!」


「おお!?こ、これは!?」


「チュチュン!」


「スズメだ。」


「ポコポン!」


「ぽっぽん!」


「ワフッワフッ!」


肩だからめちゃ見辛いけど間違いない。スズメだ。ここはスズメのお宿だったのか!?シタキリスズメを助けた記憶はありませんのことよ?いやいやいや、スズメこの子だけだし、違うのはわかる。わかるが、じゃあなんなんだろうスズメ。


「これは・・発現してわかったですんが、守護霊じゃったか。こりゃ失敬失敬。」


「守護霊?」


「オンシの居た遠い場所からずっとずっと付いてきたと申しておりますん。つまり別世界から、ということですわん。」


「なぬっ!?私も!私もこの子とお喋りしてみたい!私どうしてこうなったか全くわからないの!」


「この守護霊さん、力が弱っててまだ喋れそうに無いですねぇん。さっき無理やり鳴いたみたいで少し消えかかってますん。仕方ありません。あたくしがひと肌ぬぎましょぉん。」


消えかかってますって。うおっ。ほんとだ消えそう!鳴き声に火事場の馬鹿力を使うスズメさん消えないでえええええ!!


「って今キジンさんとこの子会話してたんじゃ?」


「いわゆるテレパシーですん。」


そういいながら私の額に葉っぱ押し付けてきた。


「はあああああああああっ!!」


おっとさっきと同じですね。また葉っぱが同じようになって同じように枯れた。ん、しかし額にやられると死ぬほど眩しい。目がぁぁ目がぁぁ。


「うむっ、脳内の伝達視神経を繋ぎ合わせましたん。つまりは脳内会話、テレパシーでお喋りできますん。3分ぐらいじゃろううねぇ。長くて5分が限度ですん」


「わかりました!心で会話すればいいんですね!」


どうやったか全くもってわからないけど、ありがたや~ありがたや~。


『えっと、スズメさん。聞こえますか?って日本語通じるのかな。聞こえますか。アナタの心に話しかけています。』


なんのネタだったか忘れたけど心に話しかけていますネタは良いよね。好き。


『き、きこえまちゅん!』


おっと思っていたより声が幼いぞ。


『私モナ。アナタは名前あるかな?』


『スズはね、スズだよ!モナちゃんが助けたスズだよ。』


「す、すず?スズメの・・・」


「どうしたですん?テレパシーに不具合で、も・・・?」


「すずちゃんんんん!?スズメのスズちゃんなの!?」


キジンさんが横でオロオロしてるけど、ごめんね、今それどころじゃないんだ。


『だよって、えっと、えっと、泣かないで~~』


「ご、ごめんねぇぇ。助けられなくてごめんねぇぇ。」


私が子供の頃に友達と一緒に助けて育てようとした、スズメのスズちゃん。足の怪我が治って元気になったかと思っていた次の日の朝に死んで冷たくなってしまっていたスズちゃん。


野生の動物を飼うのはとても難しい事なんだよ。とお父さんに教わった。子供だてらに、私ならきっと元気に出来ると根拠の無い自身のもと、結局死なせた。あの、あの。


「スズちゃん・・・ぐすん。」


近くにいた丸々タヌキがどこかからちり紙を持ってきた。ふわふわティッシュは無いですよね。そうですよね。ずぴーーーーっズズズ。ティッシュじゃないちり紙はちょっと固い。


『謝らないで。私幸せに死んだんだから!』


『えええと。でも待って、スズちゃんって確か、あの助けた期間しか一緒に過ごしてないよね?怨霊じゃなくて守護霊?え?どういうこと?』


『仕組みは知らないけどね、スズが聞いたところによるとね、死ぬ予定じゃなかったから魂の欠片が大きく残ったんだって。』


「魂の欠片が大きく残った?」


「あらあらまあまあ」


『そう、だからね、ボスにお前守護霊になっちゃくれねぇか?って頼まれたの。スズその場でモナちゃんの守護霊になったんだよ?知らなかった?』


「いやいやいやいやいや、知る術がどっこにもないです。」


「何がどうしたですん??」


『ていうか、あの、スズちゃん?』


『うん?どうしたの?』


『今、ボスって』


『そうだよ。ボスに頼まれたちゅん!』


『金魚の?』


『きんぎょの』


「金魚の。」


「キンギョがどうしましたん?」


「金魚の。」


「ポコポン??」


「ぽっぽん??」


『金魚のボス。』


縁日で、地元の大きな夏祭りで掬い上げて持ち帰って、育ててみたら小さなコイ並みにスクスク育っちゃったでっかい金魚。堂々とした佇まいから名前がボス。普通お祭りとかの金魚は結構早くに弱って死んじゃう事が多いけど、ボスは結構長いこと生きた。何年生きたんだか忘れたけど。そのボスが。


『・・・が、スズちゃんに守護霊になれって?』


『だからほら、スズ守護してまちゅん』


「モナちゃん、何か深刻な話していそうな所悪いんですんが、テレパシーの時間がそんなに無いんですん。本題さっさと話して下さんし。」


「ハッ!そうだった!!」


『ちゅん?』


そんなに長いこと守護してたなら私がこの世界に来た理由とか体が5歳になった理由を知ってる、よね!?


だ、よ、ね!?

スズメのスズちゃん(幽霊・守護霊)登場。もう少しキジンさん&スズちゃんのお話し続きます。



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