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第380話

遅くなりました。


(›´ω`‹ )



朝です。帝麻萌那です。おはようございます。


騎士団の面々が配置についたそうです。


ネズミが沢山出没する2か所とあまり出てこなくなったけれど要警戒するべき1か所の合計3か所の出没地点。


それぞれに配置についたそうです。


今、私とコウチンさんとコエキちゃんとレフティさんとユーグリッドさん達騎士団の面々がいる場所がひとつ。


昨晩のうちに送り届けたビャッコくん。テンクウちゃんとミギィさんが確実にいるという場所がひとつ。


最後にアンドレとディオさんとスズちゃんとフテゥーロちゃんとリネアさんがいるらしい場所かひとつ。


私がいる場所以外もキチンと騎士団の人間がいっぱい配置されているらしい。というか、戦力の主体は今回も、というか、いつだって、騎士団である。


「あ、遠くからホラ貝みたいな音が聞こえる」


ヴォォォォ・・・と風鳴みたいにも聞こえなくもない音がかすかに聞こえる。作戦が始まったのだろう。


このいろんな人間が配置されている3か所は全て繋がっているらしく、奥は一部のみがダンジョン化しているらしい。


巨大な蟻の巣のようになっていて、ほとんどが単なる穴の道。


しかも私やユーグリッドさんが入ってしまったあのダンジョンの場所と同じく、道はとても狭くて大の大人は通り抜けるだけで一苦労するような場所。


そういう場所に、例のネズミ達は巣穴として活用しているらしい。


全部繋がっているというのや細かい部分についてどうして知っているかって?


昨晩、私が爆睡熟睡しちゃっている時に、テンクウちゃんとビャッコくんのふたりが協力して調べてくれたらしい。


そしてその情報は騎士団の方々が伝令として走って、他の2か所と情報の共有をしているという。


今回の作戦自体はネズミを追い込む、追い込み漁的な単純な作戦。なにが違うのかと言うと、対象は単純に駆除対象。


普通追い込み漁っていうと美味しい魚を沢山捕まえるぞ!とか、そういうやつだよね。


あと1部がダンジョン化しているということで全てを出し切れるわけではないということ。


更にダンジョン化しているせいで、まだまだネズミが湧いてくる可能性も示唆されている。


なのである程度追い込んで、私のところにほとんどを出してもらうように他の2か所には連絡が行っています。


「嬢ちゃん!来るぞ!」


っとと。考え事していたら、あっという間にネズミーずがわんさか来たっぽいです。対象しなければ。


「みなさん!用意はいいですか!」


「「「「「「「応っっ!!」」」」」」」


七人の小人だったら可愛いのになぁ。七人の歌のうまい大男達。七人のサムライ?荒野の七人?七人の歌い手ですよ?遠い目になっちゃう。


「「「「「「「あぁぁぁなぁぁぁたぁぁぁは、かみのけありますかぁぁぁ、ありますかぁぁぁ〜〜」」」」」」」


うん。こっちも始まった。というか、私が効果高めたくて追加で人を雇ったという流れだったはず。


私も今、歌っているはずなのに七人の歌ってみた氏な人の声に完全に声をかき消されている。私、透明人間と化してるのでは。ふへぇ


「「「「「「「はーーーげーーーぱーーーーげーーーこんなのやぁぁぁだぁぁ、かぉぉみのけぇえぇきえさってゆくぅぅぅぅ、あぁぁぁなぁぁぁたぁぁぁの、かみのけくれますかぁぁぁ、くれますかぁぁぁ〜〜〜〜、はーーーげーーーぱーーーげーーーこんなのやぁぁだぁぁ、かぁぁみのけぇぇ消え去ってゆく、ぱげはげぱげはげぱぁぁああぁぁぁ〜〜〜〜」」」」」」」


穴から飛び出し現れるネズミ、ネズミ、ネズミ。


私の声に重なる重なる重なる重なる、重低音ヴォイス。


妄舞華(もうまいか)、効果発動!」


言わなくてもとっくに手から私独自の魔法を放ってはいるんだけれど、辺りのひとに分かりやすいように大きな声で元気よく!発してみた!


“はげぱけこんなのやだ”


“かーみのけきえさっていく”


うぉうおぅおーーー、と鳴り響く重低音ヴォイスな声に合わせて、効果が顕著に現れた。目の前のネズミ、ネズミ、ネズミは鼻の頭から魔法少女の魔法にでもかかったかのごとく、シャランラシャララへいへへいへへいシャランラ〜の如く??毛が綺麗に1本1本シッポの先まで、トゥルットゥルに取れていき、私達の頭の上、そう、空中に、毛の塊が出来上がるというなんとまあシュールな光景が出来上がっていった。


騎士団の面々にはこうなることは最初から伝えてある。なのだけれどやっぱり見慣れない光景にちょっとだけみんな固まる。固まらいでか。


しかし騎士団の人達はやっぱり凄い。さすが仕事人。すぐに呆けていた顔を引き締めて、もっとポカンとしているトゥルットゥルのネズミ達の討伐に切り替えた。


いや、1部爆笑してる人いるな。きもちわりーーって叫んでる人もいる。


“あ”“な”“た”


“の”


“かみのけくれますか”


“あーああ、あっあー♪”


マジこんとん。かおす。


ツルッとまるっとお見通しだーとTRICKのドラマのヤマダが叫びそうなほど混沌としている。むしろテーマソング流して色の変わった卵をぱかっとしてくれていい。そんなのもかすむくらいカオス。


ナゼこんな事をしたか?


聞きたいか?そうだよね。意味わからんよね。


でもほらみて。ネズミがあっという間に昨夜よりも断然早く駆逐されていくよ。


おわかりいただけただろうか?(急にホラー映像の司会者風な声)


モンスターにも色々いるけれど、このネズミモンスター達は毛に魔力が溜められていてその毛で鎧代わりに強化したり、魔法を毛から放っているタイプのモンスターなのだ。


いや、私自身はそんなの知らなかったけどね。


カメーリャさんが「討伐しんどいんだよね〜」ってこぼしていたから聞いたらそうだっていうからさ。


提案したんだよ。


じゃあツルツルにしちゃおうよ〜って。


この作戦が進んで近くにいた騎士団の人ほぼ全員にカメーリャさんから話をしたら、騎士団の人達の1部の人はだんだんソワソワして頭触りだした人もいた。


大丈夫。私の魔法もちゃんと他の魔法同様に攻撃対象ちゃんと指定してできるタイプのものだから、被弾しないよ。大丈夫だよ。私を恐れる目で見ないで。むしろその目で見続けたら刈り取ってやるぞ?おん?おっといけないいけない。


「はげぱけこんなのや〜だ」

「かーみのけきえさっていく」

「ぱけはげぱけはげあーーあーーー」


騎士団達、ほとんど男性だからね。仕方ないね。


まあそんな訳でさ、毛を無くしたネズミなんて魔法を一切使えなくなったただの肉の塊みたいなもんなんだよ。でもこの私の魔法、妄舞華(もうまいか)もずっとずっと効果を発動させ続けられるようなものではない。


今回大量のネズミ。対象は小さいくせに結構広範囲に散らばろうとするから気力も使う。


「あーなーたーーーーの・・・」


そろそろ2分ぐらいかな。キツイ。


「かみのけくれますかぁーーーー」


まだかなまだかな。


「嬢ちゃん、まだだ!ヘタるなよ!頑張ってくれーーー!」


でっかいクマさんが叫んでいる。ユーグリッドさん、コレキッツいんだよ。はよして!!


未だに止まない重低音ヴォイスが耳にくる。


ぱけはげぱけはげはーーー

ぱけはげぱけはげはーーー


他の2か所はココまで混沌とした戦いは無いだろうけれど、テンクウちゃん達も頑張っているんだろうということを胸に、私は魔法を放ち続けた。




ブリトラのハゲフーガです。ブリトラはコンビニって曲も好きです。昔友達がブリトラのサナダ虫をカラオケで歌ってくれて知りました。






次回は29日予定です。今年の更新最後の予定です。ふへぇ。


作者のどうでもいい近況


クリスマス、ファミマのローストチキンに目をむいたよ。なにあれ、すんげぇうまい。人生で始めてローストチキンうまいって思ったよ。

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