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第365話

投稿が1日ズレてすみません。理由はあとがきに。



あ、あとがきがめっちゃ長いです。すみません。

マジで申し訳ない。本編書けや。ですね。あっははは。



テント内に入ってきた毒スープの時の男の子(推定9歳から10歳ぐらい)とコウチンさん(めっちゃオオカミ)は、いたたまれなーいと言った感じだ。


なぜなら少年は疑問で頭がいっぱいだった。


『神殿であの女の子が倒れた!保護者の人を連れてきて欲しい』という感じだったはずだった。働いていたスープ屋の店主の命の恩人の為。


そう思っていた。


しかし途中、保護者の人と一緒にいた大きな犬が急に方向転換し始めて、半ば迷子のようになってしまった。


迷子も致し方なかった。目的地に向かう途中でありえないくらいに現れるネズミの大群。あわてふためく人、人、人。犬もその保護者の人も人混みを避けたかったようだ。


それならしょうがないと割り切って、それでも最初はちゃんと少年が先導しようと努力していた。


人が多くて通れない道を避けて向かっていたら、いつもと違う小道に入って、行き止まりにあたり、地元住民でも間違えやすい場所に来ていた。


少年もあまり来たことがない道を進んでしまって混乱していたところ、保護者の人と一緒にいた犬がこっちだと示してくれる道を進んでいくしか無かったが、知ってる道が見えたところで気づいた。


こっち、神殿の方と反対側では??


なのに、そのままついて来てみれば、(くだん)の女の子はそこにいるし、なんでか神殿じゃなくて騎士団のお祭り用の詰め所とやらだし、わけがわからない(わかったらスゴイ)


そんな感じなのに、目の前の保護者の人は、俺がここまで連れてきてくれたんだよと説明していた。わけがわからない。(混乱の極み)


「そうなの?お兄ちゃん、ありがとう!」


「・・・・うん」


(ニッコニコだべ)


子供達の笑顔、プライスレス。そんなひとときになった瞬間だった。





さてはて。


「そういえばミギィさん達は?」


ふと思った事を聞いてみた。なんだかんだ言ってお祭りでは最終的にはみんなバラバラに行動してしまったからこの混乱の最中(さなか)居場所が変わったりして合流するなんて奇跡かもしれない。


ケータイもスマホも無いこんな世界じゃ安否確認なんて難しいったら無いから、知ってる安否がひとつでもあればいいな。


ミギィさんにスミコットさんにハジーさんにナカバさん。


「ああ、みぃんなピンピンしとったよぉ。スミコットとハジーはシターズパン屋の人らと共闘してネズミ駆逐してたべ。お祭り屋台の品物台無しにされで、食いもんの恨み晴らさでおくべきかつって、近寄れながったべ。」


おうふ。食べ物の恨みおそロシア。


「ミギィは魔法とか駆使してビュンビュンしとった。テンクウとヒツジの子とあと誰だっけかな。とにかくミギィと一緒にいたはずだべ。ナカバは」


と、なぜかそこでレフティさんが言葉を区切るとクリストファーさんが近くに来ていた。うおっ。


「ナカバはステージ作ってたオッサン達のサポートしてたべ。騎士団ん所の若いのが声かけてたけんど、断ってサポートに徹してたなぁ」


ちらっとクリストファーさんを見るとあからさまにホッとした様子だった。うーん、想いあってるなぁ。


「ゲンブの言ったことも当たらずとも遠からずっぽいべ」


ん?なんかレフティさんが意味ありげなこと呟いたぞ??


「そったら訳で、みんな無事だべ」


「そっか!良かった!」


って口にでちゃったけど。じゃないじゃない。そうじゃない。いやいや、待って待って。このお祭り会場けっっこうな範囲の広さで夏祭りやってましたよね??レフティさん??


ネズミも人混みもあったんですよねデストロイヤー?チーターかなにかですか?人間を超えたなにかですよね?


その広範囲を私が倒れた!といって呼び出されてからどれだけの時間があったんでっしゃろか?


アンドレやスズちゃん達いわく、私が倒れてから約30分ほどで私が覚醒したとか言ってたはずだ。


そこからさらに引き算しないといけない。そして引かれた残りを出したとして、お祭り会場の辺りを確認しながら?


無理では?


筋肉ムキムキまっちょっちょ!だったとしてもだね、ワトスンくん。無理ってものではないのかね。


「レフティさんって足速いんだね」


「なぁに言ってるんだ、足どころか腕もほれ」


あぃ。そっすね。


ちょっとばかし考えることをやめてみたのだった。







「ところで皆様お集まりのところ恐縮ですが」


クリストファーさんが切り出した。


「今回のこのネズミの騒動、どう思われますか」


「と、言うと?」


「単なるネズミの大発生じゃあないってこった。クソババア」


「んなこた、見りゃわかるべ。んなことも、熟考しなきゃ思いつかないなんてガキもガキでクマクソガキだなぁ」


「んだとやるかこるぁ」


「相手してやってもいいべ」


「ストップストップ!!」


今日はなんだか荒れてるなぁ。ユーグリッドさんはレフティさんにボコボコにされたとしても、今日はユーグリッドさんには生き延びてもらわないとなんだから。


というかユーグリッドさんはレフティさんの顔見て少し強張った感じがしてる。それはレフティさんもわかっているみたいで、ヤンキー同士の分かり合いみたいなこの会話をしていることで緩和でもしているんだろう。


たぶん。きっと。


というかそうじゃなかった場合単なるケンカである。大人同士こんなテント内でヤメて欲しい。


本当のヤンキーじゃあるまいし。


「あのそのえっと」


みんなの視線はひとつに向かった。震えた声で勇猛果敢にも声をあげたのはさっきの毒スープの時の少年。そろそろ名前を聞いたほうがいいかもしれない。毒スープの時の、毒スープの時の、と言っていると、なんだか彼が毒スープの犯人みたいに思えてきてしまうからね。


「えーーーーと。お兄ちゃん、名前なんていうの?」


「え、あ。俺、じゃなくて、僕はオースオグナです。」


呪文みたいな名前だな。


「で、オースオグナくん。なにか話があるんだろう。どうしたべ」


「今回のネズミのことがただの大量発生じゃないならいったいなんなんですか?」


「んだな。アタイが思うにこのネズミの大半はモンスターだべ」


「「「えっ」」」


「モンスターにしては知能が低すぎる気が」


クリストファーがいう。


「いや、きっとババアの言うとおりだ。モンスターの成りかけとも言ったほうがいいかもしれない。」


「今は分かりづらいけんど、生かしておいても厄介になるだけだと思うべ。そしてこれをやった、先導したモンが、いるはずだべ。」


「まさか、人がモンスターを従えて?」


オースオグナくんが想像を膨らませてそう言うと、私まである人を思い浮かべてしまった。そう、この騒動が起きる前に消えた、ナエさんのことだ。


「いんや。人間が先導したにしちゃ、ちょっとおかしい所があるべ」


「例えば?」


「人は人が嫌がることをよぅく分かっているのが人間だ。例えば罠を張り巡らせてみたりってことだべ。けれど、それにしては攻撃の仕方が見てきた限り単純だったべ。んまぁ、数が多すぎるから統率がー、とかいうのもあるかもだけれども、そんれにしても単純な攻撃ばっかだったべ。動物過ぎるとでもいえばいいのか。」


なるほど。戦闘大好き、とは言わないまでもレフティさんは戦いに長けてるように見える。その人から見たそれは、きっと正しいのだろう。



あ、先に書いときますね。次回は11日予定です。


あとがきに負けないくらい本編をガンガンに伸ばしたかったんですが負けました。本編もっと長く長く。無理でした。いつもと同じくらい。くっ。自分の熱量がよくわからん。


《ながーいので読み飛ばしていいよー、な、あとがき。》


今回毒スープの子の名前をつけました。たしかつけてなかったよな?と、思いまして。


コウチンさんとセットになります。お子様セットワンプレートみたいな?ちがうな。


少年の名付けにあたって、急に思ったのです。急に。オオカミと関わりのある物語とかないかなーって。


ざっくりつける予定がね。急に路線変更です。


で、オオカミで検索したらすぐに出たのが日本のオオカミ伝説。(なんでや)“オオグチのマガミ”という“ヤマトタケルノミコト”が出会うオオカミのことがでてきちゃったんですよね。


というわけで、彼は、ヤマトタケルノミコトの昔の名前「オウスオグナ」→「オースオグナ」ちょっとだけ変更して決定しました。わーパチパチパチ。


ヤマトタケルノミコトは日本の昔話に出てくる人です。桃太郎とか金太郎とかと同じ、昔のヒーロー枠の人ですね。


桃太郎と違ってヤマトタケルと金太郎には実在の人物がいたということ。(詳しくはここに書くともっと長くなるので省略します。気になった方は検索検索ゥ!)


ストーリーは私は勝手にフィクションだと思っていますが、どこからどこまでがフィクションでどこからどこまでが本当の話なのか現代に生きる私にはまったくもってわからないからです。


だって現代の同人誌も本編よりも出来のいいものだって沢山あるわけですし、作品がリメイクされたらそれはニセモノかと言われると違いますし、結局そう、漫画バクマン。の編集の言葉を借りちゃうなら、面白ければいい!ですかね。人の人生なんだと思っとるんだと言われたらオシマイですが。


でもなんかこうチラッとでもワクワクする要素があるのならきっと残っているはずだと思っているのです。だから全てを忘れてしまわなくてもいいんじゃないかなーって思います。


古いから捨てろー!だなんてもったいない。もったいなさすぎる。


新しいものばっかりが大事じゃないんだぞ。新しいものも大事だけれど、捨てちゃいけないものだってあるんだぞ。昔、持ち込みで、編集さんにそういう話をしたらポカンとされました。はい。そういうはなしじゃなかったかもしれませんね。その時は。知るか。でもその時はそう思ったんだよ。


話がズレた。んでね。ってもう大した話ではない。


いろんなものを大事にしていた日本だったからこそ八百万やおよろずの神がいたはずなんです。


今の日本に神はいますか。



というわけで少年の名前は「オースオグナ」になりました。コウチンさんとセットです。色々調べ物してたら日付超えちゃっててびっくりしました。そして諦めた。諦めが肝心です。


出番はそこまで無いかもしれませんが(未定)ヤマトタケルくんをよろしくお願いします。オースオグナくんだ。へへっ。



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