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第344話

深層心理の奥底でモナは延々と話を続けていた。


ーーーーーで、私がアンドレくんに・・・どうしました?


『静かに』


今結構いい場面の話をしているのだけれど、順流(ジュンル)様が急に厳しい表情になって天井を見上げた。


天井と言っても私の心の中のこの空間は屋根などなくどこまでも続く果てのない空虚が広がっている。映画とかに出てくる絶壁の下を覗き込むような感じが空にある、そんな感じだ。 


ネバーエンディングストーリーならぬ、ネバーエンディング空虚とでも言えばいいのか。ハリー・ポッターと死の秘宝ならぬ、テイマモナと死の空虚とでも言えばいいのか。なんかこう、そんな感じである。


というか、私のこの話も最後まで話さなければならないのが結構しんどい。途中まで話した時点で私の中の記憶が戻ってきたことを感じた。


どのくらい時間が経過したのだろう。外に出たら300年経ってて誰もが居なかったらどうしよう。浦島太郎も真っ青だ。それか外に出てみたら私の代わりの人がもういて誰にも必要とされてないとかあり得そう、そう、銀魂の金魂編みたいに乗っ取られる展開とか、そういうのがあるかもしれない。


話を途中で遮られた挙げ句、放置プレイされてたら段々と悪い想像ばかりをしてしまう。まだ1年目の話をしている。あと2年分、そして私の死の瞬間まで話さなければ。


ふと、自分の手を見ると、明らかに成長している。最初ここに居る時は5歳の体が中学生だったり大人だったりと、勝手に変化してしまっていたけれど、途中から5歳のモナに固定されたかと思ったらどんどんと成長していくようになっていった。


今は高校生ぐらいだろうか。ただ、この深層心理の奥底のここでの私と、外の体と連携して外の体ごと高校生に成長していたら、近くにいる人はおっかなびっくりに違いない。いやもうまじで、外はどうなっているんだろう。怖いんだが。


『モナさん、テイマモナさん』


ーーーーーーっあ!?はい!?


『まだ本来ならば、出ることはさせたくありませんが、緊急事態のようです』


ーーーーーーは??


『全てを覚醒しきっていないので、アナタの力はまだ鍵がかけられた状態です。思い出したワザもほとんど使えないでしょう。しかし、一度意識を戻します。いいですね。』


ーーーーーー順流(ジュンル)様!?うわっちょ、体が光出して、うあっ!?また5歳の姿に!!


『また覚醒を進めれるという時間がありそうな時にディオさんとアンドレさんと教会や神殿の方に断って、祝福をかけていただいてください。そうすれば、また、』


ーーーーーーじゅ、ん、る、さま!?


急に前が真っ暗になっていって順流(ジュンル)様がまるで闇に飲まれてしまったのかと錯覚したような状態になった。


目の前の光景が急に何も見えなくなり、そして。








「ぶはっゲホゲホゲホゲホ・・・・!!」


体をくの字にはねさせた。まるでお腹に大きなパンチを食らった後のように頭と足先が立ち上がり、ブイの字とも言えるとでも言えばいいのか。私としては、まるで深い海の底から急激に地上上がってきて水の代わりに酸素を取り込もうと必死になってる図が1番近い気がする。


近くから声が聞こえた。すすり泣いていたような声。私の体に恐る恐る触れる多分大きな手。なんでか知らないけれど目に涙が溢れて目の前が見えにくかったのでハッキリとはわからない。けれど確かなことがある。


私の手だろうその肌色のぼやけたものは、5歳の体のものだ。


そしてぼんやり聞こえる必死な声はアンドレとディオさんのものだ。


そうやっぱりぼんやりと見える程度だけれど、大きさだけならわかる。


本当に深層心理の奥底から出てきたのだ。


緊急事態だから仕方ないのかもしれないけれど、記憶を中途半端に思い出して、現在に無理矢理戻された私は、目の前の2人やテンクウちゃんたちにどんな顔を突き合わせればいいのか、わからなかった。


というか戻せないんじゃなかったのか。緊急事態で戻せちゃうなら、もっと前に戻せるタイミングあっただろう!


次、順流(ジュンル)様にあったらしばきたい。


やっぱり結局順流(ジュンル)様も横竪(オウジュ)様とほぼ同じだってことかもしれない。


体がとってもだるすぎて、それ以上考えることをやめたのだった



と、言うわけで、一度IF世界編から戻ってきます。


テンクウ「えええええええ」

スズ「えええええええ」

ビャッコ「・・・・」

フテゥーロ「えええええええ」


次回からまた5歳のモナになります。


フテゥーロ「モナママとぼくわたしの出会いまで見たかった」

ビャッコ「いやいやいや、にゃげぇなーと思ってた。」

テンクウ「ダンディーっぽい僕の3本足のなんちゃらが帰ってきてないところで終わってるだなんて、僕眠れないよ!」

ビャッコ「どのくらい眠れにゃいんだ?」

テンクウ「いつもはね、6時間は余裕で寝れるけど、多分ね、5時間くらいに減っちゃうよ」

スズ「あんまり変わってないね」

ビャッコ「言われてやんの」

テンクウ「1時間って結構違うのにー!」

フテゥーロ「よくわからないんだけど聞いていい?」

スズ「なぁに?」

フテゥーロ「この世界にはオウジュ様いないのはなんでなの?未来にいたのに過去の今現在にはでてこないの?」

スズ「んっとね、シュタインズ・ゲートっていうアニメとか、JINージンーっていうドラマを見たことがある人ならなんとなーくわかると思うんだけど、同じ過去や未来の軸の周りには、別の次元がいくつも存在していて、それの確率とか因果律とか人の流れとかによって未来は変わっていくんだ。神様っていう存在はそれを超えた存在なの。だからね、モナが神殺しをしてしまったのなら、過去にいたはずの神様も未来で消してしまえば過去にも未来にも存在しなくなるの。だからね、オウジュ様という存在は神として死んだから、かわりにジュンル様がいるんだよ。わかった?」

フテゥーロ「うーん、難しいってことはわかったぁ」

テンクウ「スズちゃんって頭良かったんだね」

ビャッコ「モナとずっと一緒だからある程度はそにゃわってるだろ」



テンクウ「あれ、えーと、これって告知?」

ビャッコ「なになに、リアルで仕事が忙しいので次の更新、1週間後でいいですか?・・・って、またかよ」

フテゥーロ「ぼくわたしは早くモナママに会いたいよ!!」

スズ「フテちゃん、こういう時は先にテキトーに言ったもの勝ちだよ!」

テンクウ・ビャッコ「「あっ、ちょっ」」


フテゥーロ「そうなの!?次回は23日予定です!!」


スズ「えへん!」

テンクウ「大丈夫かな」

ビャッコ「しらね」




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