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第34話

前回モナの出番がなかったので本日も更新です。


5日目開始。みっちりした日なのであとでまとめて読んでもヨキヨキ。



おっはよー!アンクルグラ●パ!朝から元気いっぱい、帝麻萌那(ていまもな)です。なぜだかわからないけど、5歳に戻ってしまってこの異世界に来て5日目。GOひろみ?GOGOかれー?爆走兄弟レッツエンドGO?とにかく(ゴー)日目です。


今日は、お昼頃に砦にお弁当届けつつ騎士団長さんに会うっていう用事と、あと、丸々したタヌキさん達が迎えに来るのでちょっと怪しい声の人の所へ向かう予定です。


どっちもどんな人なのか想像付かないけれど、気合いを入れて挑みます。フンッ!


「おはようございます!」


「おはよう」


「おはようさん、元気だねぇ」


「朝食もちゃんと食べたから元気だよ!ウエさんは疲れてるの?」


「んなこたねぇよ!俺だって元気だよーぉ。朝食はまだだけどなぁ!ハッハッハ!元気同士今日も頑張ろうなー!」


「おー!!ミギィさん。ウエさん。またね!」


「いやー、モナちゃんが来てから俺もハリが出てきた気ィするなーぁ」


「ほら、商売の途中だで、次の店遅れるベよ。」


「そやそや。元気なうちにやらねば。やらねば。」


商人さんのウエさんは毎朝新鮮な野菜とかを届けてくれる。日の昇らないうちからご苦労様です。いつもの光景を横目に新人バッチを付けて、台拭き用のタオルを絞って、お客さんのテーブルを拭くのが、私が任されてる朝一番の仕事。


「大変!大変よぉ!モナちゃん!」


「おはようございます?スミコットさん、どうしたんですか?」


なんか今までになく、スミコットさんのテンションがたっかい。意識高すぎタカスギ君。(byAUCM)


「貰った雑巾・・じゃぁなくてボロボロだった服だったんだけどぉ私が雑巾にしたぁ、あの布ねぇ!」


「あぁあれかぁ。え?あれがどうしたの???」


「あれでねぇ、お掃除するとぉぉ、すんごおおおおおく綺麗になっちゃうのよぉ!!!」


「うん?」


「ちょ、ちょっと見ててぇえ!」


フキフキキュッキュッ・・・・ぺかーーーーーーーー!!!!!


な、な、な、なんじゃこりゃあぁぁぁ(松●優作)


えっ汚れが落ちすぎ。吸引力のただひとつの掃除機よりも激●ちくんの真っ白四角い道具よりも落ちてる。コワッ!!心の声で我慢できた私偉い。


「す、スゴすぎる。ねえねえ!みんな!凄いよこれ!」


「ほんとやぁ、スゴいなぁ~」


「なんということだべ」


「凄いだろう?(オデ)も家で見せられて、心臓止まるかと思った」


「ほらほら、わがったから、店開けるべよ」


「ミギィさん、これスルーなの!?」


スルーだった。魔道具か何かの類いだろうって話しに落ち着いたので、とりあえず仕事をした。今日も今日とて、コーヒーの香りが素晴らです。あっ今日のシターズ・パン店からのまかないパンはベーコンパンだ!お昼休み楽しみ~!まかないのオカズにスクランブルエッグ作ってもらおう。


「なんかこのテーブル、すんげキレイだなぁ。買い換えたか?」


常連さんが気づいたよ。ってあれ?


「ナカバさん、今日いつもの朝の常連さん来てないね」


「あ~、ほんとやねぇ。そらぁ毎日朝開店と同時に来るもんねぇ。」


そんな話をしていた。そして時間が経つにつれ、更にいつもの常連さんが数人来ないことに気付かないわけなかった。


「今日お客さん少ないわねぇ~ちょっとミギィさん達に伝えて来るわねぇ~」


スミコットさんもこういうことは滅多にないと困惑気味だ。


「おや、朝は空いてるんだな」


ってアンドレ!?リネアさんを引き連れて朝のともだち食堂に来店なさった。ナカバさんが行った。


「いらっしゃいませぇ~、お好きな席にどぅぞぉ~。それとも昨日と同じ席になさいますかぁ?」


「昨日と同じ席で頼む。あっモナ!おはよう!」


「おはよう。今日は少し元気そうだね。よく眠れた?」


「ミギィさんに作ってもらったメニューをシェフに頼んで夜にも食した。ちょっと夢見が悪かったが比較的眠れたと思うぞ」


「変な夢見たの?」


「あぁ。あれ?あのおかゆ、メニューには載っていないのだな。ほら、どこにもない」


「そうなの?」


「ん?読めないのか?」


「読めないし書けないよ」


「ふふん!俺は自国語はもうほぼマスターしたぞ!読める、書ける!なんだなんだ、知識は色々詰め込まれているようだが、基礎がなってないんじゃこの先大変だぞ。わははは」


以前メニュー表を見たけど全然読めない文字だったからミギィさんとレフティさんに時間のあるときに教えてもらう約束をした。だから、メモもペンも買い物の時に買って貰ったんだ。


まだちょこっとしか教わってない。そんなに教わってないからほぼ書ける訳もない。なのに、なのにこの、8歳は、なんなのさーーーー()怒怒怒(どどど)


「ひぃ!?」


「お坊っちゃま、ダメですよ。普通の平民は兄弟などいない限りお勉強を初めてするのは7歳ぐらいからですわ」


「そ、そうなのか!そうなのか!すすすすす、すまないっっ」


謝ってきたから許すしかない。お水を持ってきたついでにとナカバさんが注文を受け付けた。もちろんミギィさんのお任せである。じゃあなぜメニュー見たんだチミは。


「・・・そういえばプントさんは?リネアさんと2人なの?」


「プントは館で仕事をしている。」


昨晩あった出来事を聞かされた。


「えっっリネアさんが同僚のメイドに殺されそうになった?」


「わたくし、没落した公爵の1人娘でしたの。元々お父様の事業が怪しい所と繋がりがあったようなので、粛正されたらしいのですが当時なにも知らなかったわたくしも、知っているテイで暗殺依頼を出されてました。逃げ延びたら逃げ延びたで、ずっと追われることになるとは思いませんでしたけど。」


なんとまぁ。こないだ持っていた毒消しってつまり自衛のためか。食事が大好きな人なのに毒殺されるのが多かったってことか。リネアさん強いなぁ。


「昨晩死んでいるハズのわたくしが普通に仕事に出ていたので平静を装えなかった、暗殺者を送り込んだメイド自身がナイフで刺して来ようとしたのですわ。」


「うわぁ、朝からまた襲われたの。」


「リネアの身元調査は王家直属の専門部署で行った。多分国王である父上が全て知っててよしとしてプントに推薦したんだろう。」


「アンドレのお父さん、色んな意味で凄いね。」


私には何をどう良しとしたのかわからないけども。息子の側に暗殺者に追われているメイドって。うーん?


「おーい、こっちコーヒーおかわりくれねぇか~」


「はーい」


おっとっと。お客さんが少ないとはいえ、接客をおろそかにしてはいけない。


「じゃ、ゆっくりしていってね。」


「あ、モナ!」


「ん?」


「あのな、その、な」


「なぁに?早くしないと行っちゃうよ」


「あ、後で一緒に外で遊ばないかっ」


告白並みに顔真っ赤だよ?え?遊ぶだけだよね?

次回は29日デスサイズ。

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