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第325話

王城のパーティー会場で起こったことなので、騎士団達が集まるのは とても素早かった。魔法使いたちが集まるのもそこそこ時間はかかったと思うものの騎士団が元々警備にあたっていた事もあり集まるのが早すぎた という声もあり魔法使いたちが集まったのも 本来ならば 素早かったと言えよう。


とにかく、避難した人達は助かったと人心地ついていた。王城に少しばかり近づいた別の建物には、結界魔法が何重にも張り巡らされた庭園や訓練場やらがポツポツとあり、パーティー会場からほど近い方に来ていた。


みんなドレスなのでさすがに地面に座るなどできないけれど、助かったからまだマシだと言っている。せっかく作ったドレスなのに初日から裾が土で汚れてしまった。結構なお金がかかっているのに。もったいない。きれいに落とせるかなぁ。


それと、私的にはそのパーティー会場に結界魔法を張り直せなかったのか疑問だった。結界魔法については知識が全然無かったけれど、蜘蛛隊のみんなの話だと確か王城一帯にはある程度かかっていて、蜘蛛隊のみんなはいつも警報がなったりしないように注意しているとかなんとかやってくれていたはずだ。


パーティー会場が王城から少し離れていたから、弱い結界なんだろうか?肩にいるロホに質問したいけれど、騒ぎのせいなのかパーティー会場よりも広い場所に来たはずなのに他人が近い状態になってしまっている。


人が近いほうが安心するのだろう。でもコレでは小さい声で呟くにも不便だ。話なんてすれば丸聞こえだ。幾重にも張った結界魔法のせいなのか分からないけれど、みんなを呼びに行ったスズちゃんと私とのつながりが希薄化してしまった。


存在がほとんど感じられない。ドキリとしてしまう。スズちゃんを感じられないからっていっても、死んだりしたわけじゃない。なにせスズちゃんはもう霊体なのだから。大丈夫、スズちゃんはちゃんと帰って来る。もしスズちゃんがいなくなったらこの繋がり自体が完全に消えてしまうはずだから。


「モナ、安心して、私がついているよ」


「ディオさん、うん。ありがとう」


遠くに見えるあのオークに怯えているように目に映ったのだろう。ディオさんが気を利かせてくれた。


大丈夫と言い聞かせて辺りを見てみると騎士団が集まっているのが見えた。辺りの招待客を護衛する人数を残して、あらかたの騎士団員はモンスターの討伐に行くらしく、周りの貴族が期待に湧いていた。


「似ているけれどもしかしたオークエンペラーの亜種 かもしれない」


「亜種だったとしても今までとやり方は変わらん行くぞ」


「きゃー素敵」

「頑張ってくださいまし〜」


若い女の子達はその姿に色めき立っていた。


まだ遠くに見えるはずのオークエンペラーらしきモンスターの方へ騎士団の人たちがどんどん向かっていった。いや、ロホからの情報だとエンペラーっていうのじゃなくコスモとかいうオークらしいのだけど、みんな亜種だと思ってるってコスモって認知度低すぎってことだよね。なんだか不安しかないんだけれど。


スズちゃんが戻ってきたのは 騎士団の姿がほとんど見えなくなった辺りだった。仲間を連れてきて戻ってきたようだった。テュルさん、進化したパンの3にん、グレムリン、サイショウくんもいる。みんな一緒に来てくれたんだ。なるほど、だからいつまでも帰ってこなかったのかな。


「時間かかったね、大丈夫?」


いつもみんなを遠くから呼ぶ時は、スズちゃんに任せていて、スズちゃんは誰かに呼び出しを伝えたらスグさま私のもとに戻ってきていたけれど、今日は違った。あと、パーティー中は消えていたのに、今は誰が見ても見えるようになっていた。


「ごめんね 。モナちゃん。スズね、寄り道してた」


「ちょっと面白いことがわかったんだよ」


「とりあえずこの騎士団 たちが持っているこの避難所とやらに1度行ってって言われてココまで来てみたけれど、私達だけで行動したから、騎士団や魔法使いにお前らも襲撃するつもりかって尋問されそうになったわ」


「モナ様、ディオ様、ご無事ですか」


「この子が近くにいたから、テイムされたモンスターだって信じてもらえたのよ」


テュルさんはメイドさんこと、シーラがテュルさんの後ろから出てきて心配した声を上げて駆け寄ってきた。


「シーラ、ありがとう!助かった」


「いいえ、わたくしは大層なことしていませんわ」


みんなが揃って安心したのか涙が出てきた。


「モナ大丈夫か」


ディオさんは私のことを逐一 心配してくれているが 私はみんながいるからそこまで弱くない。はずだ。みんながいなかったらここに立っているだけで精一杯だったかもしれないけれど。涙がこぼれた程度で私の足はすくまない。


どうせなら地べたに座って傍観していたかった。でもそれをしてもしなくても、状況に変化など無いのだから、しただけドレスが汚れるだけだから無意味だとわかっている。


そしてテュルさん達が来てくれたおかげで1つ良いことがある。人が遠のいて行った。モンスター騒ぎで今の状況があるのに、テイミングされているからといって守られているはずの場所にモンスターが増えてしまって、一般の方々にとっては脅威が後ろからやってきた気分に違いない。


この辺りだけポッカリと人がいなくなった。これならさっきと違って人に聞かれたくない話もこそこそせずに話し合いが出来るというものだ。


「そういえば黒髪のはどうしたの?」


サイショウくんが質問してきた。そういえばどこいったんだろう?その答えはディオさんから発せられた。


「アンドレは一部の戦える王族と共に、あの巨大なオークを倒す算段を付ける為に会議に参加していると思う」


「ディオさんはいいの?」


「両足が不自由だから非戦闘という扱いになっているから参加はしないよ。それよりも、結局あの巨大なオークはオークエンペラーで間違いないんだろうか。遠くてあまり確認出来なかったけれど。」


「私も遠くてそんなにはっきりとは」


でもロホが言うにはと続けようとしたけれど、スズちゃんが続けた。


「モナちゃんあれはオークエンペラーじゃないよ」


「やっぱりそうなんだ。ロホに聞いたよ」


「うん !あのオークは エンペラー オークのさらに進化系のコスモオークって言うんだ」


ディオさんとシーラはコスモって??ってなっている。コスモって小宇宙(コスモ)のこと。聖闘士星矢ぁ〜でお馴染みのコスモだよ。心も満タンに、コ・ス・モ・石油〜でお馴染みのコスモだよ。


「大昔に一度現れたきりでこの時代にはほとんど 現れたことがないという珍しい種類のオークだよ!」


危ない気配がするのにイノシシのサイショウ君は目をキラキラ 輝かせながら言っている。


「だって 所属的には僕たちの神様の使い に近い感じがするんだ 僕より長く生きてるならば僕の先輩と言っても過言ではないと思う」


十分過言だと思う。とか思ったけどさすがに言葉にはできなかった。ははっ。


ファンタジー 漫画でよくあるオーク だが、豚の二足歩行という形がスタンダードだと思う。間違っていないこの世界でも 似たようなものだ 。しかしイノシシのサイショウくんは神様の使い という位置的にあるもので、モンスターとは また 少しだけ違うものだと思われる。モンスターと神の使いの差は私にはよくわからないけれど でも本能的に これは違うものだと思う。


「ちなみに 言うとオークエンペラーは数多あまたのオークの統率者でありジェネラルやウィザード 通常の多くたちを従えているというのがオーク エンペラーになる。コスモオークも従えている、で間違っていないだろうか?」


「何言ってるの、全然違うよ!」


サイショウくんがぷんすこしながらディオさんに怒っていた。うん、そんなに怒っても詳しく知らないからね。


説明を・・・そう、アニメとかである「説明しよう!」って前フリしてくる、“説明しよう!オジサン”でも現れないかな〜と現実逃避したくなったという、不思議な気分になったモナだったのだった。


アノヒト便利だよね。\説明しよう!/

1日遅くなりましてすみません。


疲れて惰眠を貪ってしまいました。もぐもぐ。睡眠おぃちぃ。疲れると夕方頃に胃液が喉元にキます。逆流性食道炎とかじゃなければいいな。


頑張って明日も更新する予定です!今回がズレちゃったので!ふぁいっ!なう!


  ∧,,,∧

 ( ●ω●) にゃん♡

~(,_uuノ


最近、「猫には猫の猫ごはん。」って漫画が好きです。私は猫派でも犬派でも無いのですが、めっちゃ癒されます。明日も頑張るぞ!ってなる漫画です。


ちなみに言うと、犬でも猫でもなく、ナマケモノ派です。お金があったらナマケモノグッズ集めたい、ううううう、

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