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ブクマ800人超えありがとう!感謝SS、2

すみません、話がまとまらなくて1日ズレ込みました。


今回はIF世界のロッテリーに残してきたキャラ達です。

「いるかは」

「ざんぶらこ」

「いるかは」

「ざんぶらこ」

「おおなみざんぶらこぉ」

「は」

「ね」

「る」

「よ♪」

「いるかは」

「いるか」

「おやこで」

「いるか」

「ざんぶらここえろよ〜」


「ふふふ、楽しいね」

「ソウダな」

「ソウダね〜」


ゴーレムのバクヤとカンショウとモナから教わった歌を歌っていた。スゴく楽しい。


モナが王都に行ってからもう7日以上経った。王都に着いてのんびりしている頃かもしれない。モナはここにいるみんなを置いていくしかなかった。


馬車は少ないし、とても小さいから全員連れてなんていけないし、僕も行きたかったけれど僕は変わった見た目をしているから金儲けを企む人に拐われる可能性が高いと言われた。


最初はあんまり納得出来なくてダダを捏ねて見たけれど、行けない仲間が多かったからみんなと待つことにした。


みんなモナと共にいることで頭が良くなった。だからダダを捏ねることも出来たし、説得に応じることも出来た。特にお喋りなんてスラスラと言えるようになった。仲間が言っていたけれど、普通は有り得ないんだって。


モナは変なんだって。いい人間だとは思うけど変なのが僕にはあまり理解出来なかったから、イャンターリっていう王様の威厳が溢れてるモンスターが解説してくれた。


『あの者は抑えることが普通は出来るべくもない、テイミングの魔力調整をしつつ我らを仲間にした。』


魔法やスキルは自分で調整して大きく出したり出来るはずなのにテイミングは違うらしい。


相手と繫がるものだからある一定の大きさになっちゃうらしいんだけれど、それをかなり小さく抑えて僕らと繋がりを持っているそう。


最初は単なる口約束で仲間になるよってそういう感じだけだったけれど、テイミングされるとお互いに使える能力が共有出来たりするらしくって僕らも結局やったんだよね。


モナ自身がかなり悩んでいたけれど、隣のスズがいたからモナは踏み切れたって言ってた。


スズがモナの力を調整する役割を担っているらしい。モナとスズは僕らにはわからないくらい結びつきがかなり太くて濃いらしくて、それが出来るんだと言っていた。


スズって幽霊なんでしょう?僕は思うんだ、モナよりスズのほうが変だってね。


モナは女の神様に騙されたと言っていた。モナはテイミングやテイマーに関する事についての記憶の改竄や記憶が消えるように1時的になっていたらしい。あと今でも継続して体にかかっているらしいのは、


ステータスっていうモナにしか見えない文字盤に仲間になった僕らのことが表示されないように改変されている。これはどういうことなのかというと。


『我らを仲間ではなく道具やコマと同じ扱いにすぐに変換出来るようになっている』


ってイャンターリが言っていた。神様って人間や僕たちのこと嫌いなんだろうなってそれを聞いて思ったよ。


『だからモナはみんながそうならないようにと、知ってからはかなり頭を悩ませたみたいだな。フッ、我の助言のお陰だがな!』


イャンターリはスゴイ王様だ。でも僕と同じでモナと一緒に行く仲間にはしてもらえなかったけど。


さっきまで一緒に歌っていた目の前のゴーレム達がモナと行けなかった仲間の筆頭だ。


まず、馬車に入るのがそこの小さいゴーレムになるのだけれど、子供のゴーレムだからなのか岩としてはもろくて、崩れるのは簡単でも治すことは難しい。だから子供ゴーレムのためにもここに残ると最初から決意していたらしい。


んだけれどやっぱり大人ゴーレム自体の大きさが大きすぎるから馬車での移動は無理だってなったんだ。大きいとカッコイイのに、大きいから連れていけないだなんて、とっても切ない。


「ウェール」


「うん?」


僕の名前をバクヤとカンショウに呼ばれた。うん。僕はイポトリルのウェールだよ。なあに?って、気づいたら僕の所に子供ゴーレムが寄り添っていた。子供ゴーレムは可愛いなぁ。


「大丈夫か?」


物思いにふけっていて心配されたみたいだ。


「大丈夫、僕はキメラだよ。普通のよわよわなモンスターより強いんだから大丈夫!」


えっへん!


「そっか。んー、次、なにしようか?かくれんぼ、オニゴッコもいいよね」


歌も遊びも、全部モナが教えてくれた。たくさんやるとそれも生きるための修行と同じことになるし色々もっと出来るようになる。


モナのいた世界だと使うことがあんまりないから子供のころにしかあんまりやらなかったといってたけれど、ここでは、隠れたり、敵を見つけたり、走って捕まえたりはモンスターとしてつけなきゃいけないチカラだから、僕は楽しくなってる。だって楽しいんだからしょうがないよね。


「オニゴッコはむずかしい」


ゴーレムのメスのバクヤが肩を落とした。


そうだった、親ゴーレム達はそんなに走るの早くないし捕まえる時に僕らを潰しそうになっちゃうから、すっごい疲れるんだった。


「でもかくれんぼはもっと出来ない」


ゴーレムのオスのカンショウがバクヤと同じく肩を落とした。ふたりともあっ苔がずももももって増えてる!面白い、じゃなくて、止めなくちゃ!苔で埋まって見えなくなっちゃう。


「我が友よ。なにゆえ落ち込んでいるのだ。そのほうか?刺すか?」


「ちちちちがうよ!かくれんぼもオニゴッコもふたりは苦手だなって話になっただけ!僕は刺さないで!」


噂をすればイャンターリ。肩からヘビがニョッキリ、コンニチワ!してる、ザッハークっていうモンスターの王様だ。バクヤとカンショウはイャンターリにとって家臣とか臣下とか家来とかっていうそういう仲間らしい。僕にはよくわからない感覚だけど、大事にしてるってことだけはわかる。


でもさ僕を刺せばいいってどういうことなの。イャンターリ、コワイ。


「みんなここにいたか」


バサバサと羽をなびかせハシビロコウのミョルニルがやってきた。


「ヴァルトスがいないよ?」


「アイツはいなくても良い」


ヴァルトスの名前を出したらイャンターリの顔が歪んだ。イャンターリ、コワイ。


「どうしてそんなに嫌いなの?」


カンショウがみんなが気になっていたことをツッコんでくれた。


「どうしてもこうしてもない。偉そうなのは我ひとりで充分だ!」


くだらない理由だった。


「まあヴァルトスには私から直接あとで話すから大丈夫だ。みんなに聞きたいことがある。ロホ達から来た情報について少し精査したい。」


ミョルニルは蜘蛛隊からの連絡をよく受けている。ハシビロコウのモンスターだからなのかカカシのようにずっと同じ場所で数時間動かずにいれるから、蜘蛛隊が話をしやすいらしい。


まあみんな自由だから同じ場所になかなかいないからね。唯一、みんなの眠る小屋に集まりはするけれど、そこにはイャンターリとゴーレム達は寝に来ないし、大体、夜になってからじゃないと他のみんなも集まらない。


昼間誰かを探すとすると、ミョルニルが1番探しやすいのは僕にだってわかる。


「聞きたいこととはなんだ?」


「昔この土地にいたビャッコというネコモンスターを知っているか?」


「僕は初めて聞いたよ。」


「私は知っている」


知っているより知らないほうが多かった。


「ソイツが1年前に討伐されていたらしい」


ん?どういうこと?


「なんだって!?」


僕はビャッコっていうやつのことを知らなかったけれど、知っている人からしたら、とても強いモンスターだったらしい。雪猫(ビャッコ)っていう種族でビャッコって名前だったって、え?原種の始祖ってことかな?それって強くなかったらおかしいよね。


「ビャッコは仲間と共にこの街からいなくなったあと、各地を転々としていたらしいのだけれど、冒険者に討伐された。その仲間の1匹がこの館にいた、黒髪の人間と共にしていた黒猫らしいんたが、誰かあの黒猫と仲良くなっていた奴はいないか?冒険者の情報が欲しい」


ミョルニルがみんなを見渡すけれど、みんな首を横にふる。黒い髪の人間というと、モナとよく喋っていたアンドレってやつだよね。そいつのカラスの方は時々挨拶とかしてたけど、黒猫の方は挨拶してもフンッって感じで僕は相手にしてもらったことがなかった。


僕だけ相手にしてもらえてないと思っていたけれど、みんな、誰も、話したことがなかったらしい。そんなことってある?


「そうか残念だ。王都に黒髪も黒猫も行ってしまったから、蜘蛛隊に依頼を出すしか無いな」


「どうしてその冒険者のことが知りたいの?」


「ここの領主と昔仲が良かったらしい」


「あのキラキラしたモナの(ツガイ)と?なら良いことじゃない?」


「ああ、違うその前のさらに前だったかな」


「それって」


みんなの顔が怪訝な顔に変わった。モナの(ツガイ)が話していたのを僕らは知っている。


この街をテイマーの街にしていた人だと聞いていた。良いことのように聞こえたけど、やり方が人間主義。


今もまだその時のやり方が残っていて、むしろその時代を懐かしむように一部の人間はその頃のやり方が正しかったと言っているらしく、モナが1番嫌がった「首輪」をせっせと未だに作っているらしい。


商売を規制しても闇での販売に手を染めるから、規制方法が難しいとモナの(ツガイ)が言っていた。


「ここにも来るかもしれない。人間至上主義。モンスター撲滅をうたう冒険者達。」


「「「えっ」」」


ミョルニルの言葉に僕もゴーレムズ達も恐ろしくなった。イャンターリは冷静というか普通というか


ねぇ、心臓に毛、生えてたりする?


「ならば戦うのみだな!!」


カッと目を開いて言い放った。うんまあ、そうなんだろうけどさ。


「お前たち、何を怯えている。私達はあの小娘のお陰で通常では得難いチカラを手に入れることが出来ている。あの小娘に会う数ヶ月前とは我々は見違えるように変わったのだ!“男子3日会わざるば刮目(かつもく)せよ!”フフン!」


それって確かイャンターリがその小娘って呼んでるモナが教えてくれた異世界の言葉だよね。偉そうに言ってるけど、そうだよね。


でも。


「そうだね、何が来てもここは僕たちが守らないとね」


「よく言った!豚っぱな君!!」


ぶ、ぶたっぱな・・・!僕気にしてるのに!!だけど僕の言葉でゴーレムズ達もやる気が少し湧いたみたい。


「えへへ」


モナ、僕達この場所を守り抜くからね。



SSショートストーリーとは?と、思うくらい前回も今回も文字数そこそこ書いた気がします。


ここまで読んでくれている人にはおわかりかと存じますが、基本的に感謝SSだろうと本編に関わることを絡めています。あと、今現在の本編の進行中の時間軸に合わせて新規作成してます。


そんなわけで、ここでは残念ながら、感謝SSだからと読み飛ばすと、もったいないオバケが出ちゃう仕様です。




まだ書きたい話あったけど次回から本編に戻ります。


1日ズレたんで、明日更新ガンバリマス!


ではまた次回

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