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第313話

保留にしてもらったけれど、待っても数日以内だろうと思う。是非とも余裕があるなら1週間、いいや、1か月、いいや、1年待ってほしい。子供は好きだ。でも、そういう話は今まで人生で付き合った人とは話題にならなかった。なぜって、結婚を前提に付き合うなんてことはなかったからだ。


「あたま、いたい・・・・ううう」


「うわ」


「酒くさ」


「逃げろーワーイ」

「逃げたーワーイ」


はい。周りの反応でお分かりですね。テイマモナ(27)は頭パーンってなって部屋付きのメイドさんにしこたまお酒を持ってきてもらいましたね。二日酔いでーす。うえおっぷ。


このメイドさんのお陰で私のモンスター達はちゃんとご飯にありついてます。ありがたや。お酒もありがたや。とか言ってたなあ、昨夜。うーーん。頭痛が痛い。音速のソニック。ワンパンマン・・・じゃなくて、えっとなんだっけ?まあいいか。忘れよう。


それにしても不可解だ。私が二日酔いのためかスズちゃんが、現れているのに寝ているという器用でおかしな事になってる。


スズちゃんは寝る時ってつまり霊体なので、消えることが寝ることなのに、現れてグースコ言ってるってもうそれは起きてるのでは?という謎過ぎる常況。


テュルさんがいつものメイドさん呼んで水を持ってきてもらった。水がうまい。ぷぁー。


・・・


もういい年だってのはわかってるからさ、子供がいたら良いなと思うけど、この世界で産んで別れるという事は2度と会えないというわけで。


そんなこと言ったら、まあ、ディオさんとも2度と会えないんだよね。


私は


ディオさんのことが少なからず好きだ。


でもこれは私にとっての夢物語みたいなもので。


異世界なんて現実味が薄いわけで。


つまり、私はさ。


「バカなんだよ。ほんと、バカ」


またお酒を煽りたくなった所でメイドがホットタオルを手渡してきた。えっ、有能。めちゃクソ、(ぬく)くてぬくぬくでホッカホカの・・・・あーーー・・・・目が幸せですねぇーーー。


「こちらは片付けますね」


とホットタオルで動けなくなっている隙に朝まで散乱していたお酒の瓶やらコップなどを全部回収された。素早い。このメイドさん、うちに来ないかなぁ。


「大丈夫か?」


メイドさんが片付けで部屋から居なくなると改めてテュルさんが心配してきてくれた。


「しかし、普通子が欲しいとねだられたら、荒れはしないがどうしてそうなった?」


「人間ってのはね、複雑怪奇なんだよ〜」


「そうか。わからん」


自分で言っといてなんだけれど私だって全てをわかっているわけじゃないから、私もわからん。デス!


「伏せろ!!」


叫びと同時にテュルさんが私の頭を床にこすりつけるように急に動いた。


テュルさんの目線の反対方向からはキラリと鉄らしき物体が。ってなんか棒手裏剣みたいなナイフ状の何かが壁に刺さってますね。刺さってるよね。見間違いじゃないよね。ヤベェですね!?


「な!?ふぁ!?うぇ!?なに!?!?」


慌ててるのは私と飛び起きたスズちゃんだけで、私を助けたテュルさんとサイショウくんとグレムリン達は敵だろう相手に集中していた。


しかし、残念ながら、私とモンスター達に出番は無かった。なぜなら攻撃してきた人間はドサリと床に落ち、拘束された姿をさらしていた。


「な、なにが!?」


「なんと。」


「申し訳ございません」


「メイド!?」


「「メイド〜!」」


「もがもごごごごご!!」


さっきまでお酒を片付けて離れたメイドさんが、私を殺そうとこの部屋に来た見たことのないメイドさんを一網打尽!?にしたらしい。


えッナニこの状況。メイドVSメイド?もしかしてこれって私関係無い戦いだったりしますかね。


「モナ様」


「ふぇい!?」


「この者が言うには“私のディオールウェリス様に近づくにも飽き足らず子種をねだった不届き者!”と、申しておりますが、事実でございますか?」


「事実無根です!!!」


ねだってないし、それで悩んでお酒飲みまくってたのに!?それのが変に噂になったの!?それで朝一番で変なメイドが襲いにきたの!?王城コワぁ!!!


う・・・二日酔いがヒドイので二度寝希望です。


「「ギャハハハハ〜」」


ディエースとウェスペルが大口でお笑い遊ばされてて、笑い声が頭に響く。キツイ。笑い声出さないで〜〜。


これ、夢だったらいいのにな。・・・・二度寝は出来そうになさそうだった。

次回はまた明後日予定です


モナ(27)「いつものメイドと、殺しに来たメイドがいます。どんな反応をアナタならしますか!?」


アンドレ「「うわぁ。なに?修羅場?」って声を出すと思う」

↑そういうことがあまり経験が無い人間。


ディオ「昔を思い出すなぁ(遠い目)」

↑女難がありまくりの人生だったので、一度現実逃避をしておかないと、精神ダメージが重すぎるという、処世術を身に着けた人。


テンクウ「なるほど。わかった。」


ビャッコ「その顔わかってにゃいにゃ。」


テンクウ「なんでバレたの!?」


ビャッコ「わかりやすすぎにゃ」

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