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第310話

あまりにも顔が赤くなって可愛いアンドレくんをいじって遊んでいたら、怒鳴られてしまった。


「いい加減にしてください!!」


やってしまった。


「・・・ごめん」


大きなため息をついたあと、アンドレくんは私に目線もくれず憂うような、なにか釈然としないながらもなにかを飲み込んだような、独特な雰囲気をこちらに見せつけた。そして言う。


「姉上も淑女として勉強なさったのなら、みだりに男性の手を触るような真似などしないようにお願いしたい」


そう、さっきまでと違って、彼から1線を引かれた。私が積極的に引いていたその線をアンドレくんが自ら目の前で作り出した。アンドレくんからそういう類のものを投げかけられるとはよもや思ってすらいなかったので、ついつい目を見開いてしまった。


1線を引いているのに、それを言う前よりも言ったあとの方が顔がトマトのように真っ赤になっていたから余計に。耳まで赤く熟れていた。


つまり?ん?え?いやいや、まさかね。


「うんそうだね。キジンさんとプントさんに顔向けできなくなっちゃうから、普段から気をつけるよ。ありがとう。」


淑女たたいうならこの答えが妥当だろう。おや?間違えたかな。アンドレくんがお茶に手を付けずに帰ると言い出してしまった。やってしまったらしい。だけれど、心が読める訳では無いし、何を間違ったのかもわかっていない。帰るのを止めても無駄だ。どうしたら良いのか回目見当もつかないから、引き止めてもなにも出来ることがない。


「今日はごめんね。またお茶に誘ったら来てくれる?」


返事もせず部屋を出ていこうとしていたけれど、立ち止まってくれた。とても小さい声で返事をしてくれた。


「わかった」







「まあまあよかったんじゃないか?」


「えっどの辺が」


テュルさんからの謎の褒め言葉。絶対やらかした気がするのに褒め要素ありましたっけ?


「俺わかるよ」


「スズもー!」


サイショウくんとスズちゃんが諸手を上げる感じで発言。スズちゃんに至っては発現して発言でうぇーいしてる。急に出てきてびっくりした。


「で、どのあたりが良かったの?」


「たのしそーにしてたトコ!」


と、スズちゃん。


「お茶にまた誘ったからヨカッタ!」


サイショウくんはつまり次に繋げた事を褒めてたってことかな?なるほど?


「何いってんだ、心を掌握しようとしていただろう。仲間に引き入れるにはそれが一番だ。」


「・・・」


ほわっつテュルさん?いつそんなことしたっけ??


「なに?気づいていないのか?アイツやっぱりモナのことを好いているよ。間違いない」


いやいやいやいや?テュル氏。


「いやいやいやいや?要素どこにあったの。そりゃ少し顔を赤らめたところもあったよ?でも、なんていうかこう、怪訝な目というかさ、人を信用しきれない荒んだ目というかさ、信頼も愛情もほど遠い顔がほとんどだったよ??」


「本当にモナは大人か?」


「オトナですけど?」


「繁殖能力が低すぎるのではないか?」


なっっ!?


「動物的本能が足りていないな。もっと愛に貪欲になれ。女というものは男をアクセサリーにしてでも己の価値を高くするために利用し、手のひらで転がしてこそだぞ」


ええええ、ハードルたっかいこと急に言われましてもぉ・・・。ナニつまりわたしに、ルパァァァン三世〜のふーじこちゃーーーんみたいなことをしろってことですか。そうですか。いや無理でしょ。


フジコちゃん、ナイスバディの色気ムンムンお姉さんだよ。私この、えっと、うん。平々凡々だよ!?


「アイツをもっとトリコにさせてしまえ。」


「ええ・・・そ、その心は??」


「知っていたか?アイツ、前々から少し感じていたが、私達と似たような匂いがする。アイツの秘密がもしやともすれ、私達の戦いの切り札になるかもしれない」


アンドレくんが、え?なに?モンスターってこと??





次回は少し日があいて10日予定です。


¯\_༼ᴼل͜ᴼ༽_/¯¯\_(͠°͟ʖ°͠)_/¯乁(.രʖ̯ര.)ㄏ¯\_(☯෴☯)_/¯¯\_(⊙_ʖ⊙)_/¯

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