第305話
執事さんがまず入って少ししたら、その執事さんが私をお呼び立てするのでそれからお部屋に入りました。逃げたかったなぁ。(遠い目)
入ってすぐに目に入ったのは、お茶会用の為の部屋なのか、ガチャガチャとしたものが少なく程よく落ち着いた雰囲気の部屋に、神々しさを纏ったような、人間が、1、2、3、4、うーん。アンドレくんとディオさんは共に申し訳無さそうというか、来てほしかったような、来てほしくなかったような、どうとも言えない、複雑な表情をしている。
お誕生日席らしき場所に座っている男性が1番ニコニコしている。うん、その人のせいかな。呼ばれたの。
ディオさんが立ち上がってこちらに来てくれた。アンドレくんもそれに合わせて立ち上がろうとしていたけれど、すぐに座り直した。よくわからん。けど、ディオさんが隣に来てくれてほんっっとーに助かる。
ざっくり礼儀は学んだけれど、それを教えてくれたプントさん(霊体)もキジンさんも、この状況みたらきっとあんぐりと口を開けるだろうな。
「兄上、こちらが私の婚約者のモナにございます」
「テイマモナと申します。」
急なお呼び出しで普段着だけど許してね!
「なるほど。ふむふむ。急に呼び立てて悪かったな。」
「モナ。こちらの方は、私の兄上であり、現在この国の王で、アットリーム様です。」
この方が。威厳というか、少しイカツイ感じがあるというか、それこそドラゴンボールに出てきそうな強キャラ感ある感じの人物に見える。
気づいたら案内していた執事さんは退室していた。有能ダナー。
「アトム兄上!ワタクシもご挨拶したいですわ。ディオ、構いませんこと?」
「そうだな!全員、挨拶するか!」
ディオさんも私も答える間もなく、アットリーム様が決定しました。うーん。権力。
「では、モナ。端から行きますね?そちらにいらっしゃる、先程ご挨拶したいと仰っしゃって下さったのが、第7王女であり、現在公爵夫人のハニィキサラーギ様」
くりくりしたお目々が可愛らしい。っていうか公爵夫人?年齢おいくつなんだろう。第7って言ってるからディオさんの下?あれ、どうだっけ?アンドレくんより上なのは確かだけれど、それで公爵夫人やってるの??え?え??
「うふふ、よろしくね!未来の妹と色々お話したいわぁ!ぜひともハニィ姉さまって呼んでね」
「よろしくお願いいたします。呼び名は急にはできかねます・・・。」
「あらー、堅苦しいわぁ!リラックス〜」
と、言われましても。うーーーーーん??めちゃくちゃハートが飛び交っているように見えた。気のせいかな。気のせいだろう。つぎ。
「その隣がアンドレ。そしてその隣がアットリーム兄上。」
アンドレくんは手を軽くふって、アットリーム様はまた呼ばれたから、うむ!って頷いてた。
「そしてその隣が、第2王子のホーシヒューマお兄様。現在は第2宰相という地位についていらっしゃる。」
メガネはかけてないけど、サラリーマンにいそうだな。アットリーム様とは正反対。アットリーム様が太陽ならホーシヒューマ様が月みたいな?そういう感じ。
「うふふ、ヒューマ兄さまは2位が好きなのよね」
ハニィキサラーギ様が煽ったような事を言うとすぐさま反論するホーシヒューマ様。
「わざわざ第2とかつけなくても良い。宰相には変わりないのだからな!」
よくわからないけれど、宰相って役職何人もいるものなの??
「それを言ったら私は数ある中の大勢のひとりでしか無いのだけれど」
クールビューティー的な女性が口を挟んできた。
「まあまあウテナ姉君のお仕事は、私の憧れなんですから自身持ってくださいませ」
「えっお前、憧れてたの?」
「憧れてますぅ〜」
それに被せてきたのはどう見ても男女の双子。
「話はとりあえず挨拶を終えてからにしてくれませんか?」
「「はいはーい」」
「ちょうど順番だから俺だよね!俺、アムシャアロ、第4王子ってやつ」
「私、ルーララァメイスン、第6王女やってるわ」
「「見ての通り双子だよ」」
「そしてその隣が」
「第4王女のウッティーナーベよ。よろしくお嬢さん。」
クールビューティ!!!!
「キャンディーネお姉様も来れば良かったのに」
「だよねー」
「ねー」
「カカロットもさー」
「だねー」
というか、双子でも、6とか4とかずれ込むもんなんだね。
端から、ハニィキサラーギ様、アンドレくん、アットリーム様、ホーシヒューマ様、アムシャアロ様、ルルーララァメイスン様、ウッティーナーベ様。
ハニィキサラーギ様、通称ハニィ様。第7王女。
アンドレくん、本名アンドーレリユース。第8王子。
アットリーム様、通称アトム兄上。現在王様。
ホーシヒューマ様、通称ヒューマ様。第2王子。
アムシャアロ様、通称アムロ様。第4王子。
ルルーララァメイスン様、通称ララァ様。第6王女。
ウッティーナーベ様。通称ウテナ様。第4王女。
ディオさん。本名ディオールウェリス。第6王子。
次回は明後日です