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第31話

そこに合ったのは現代日本にあったようなプラスチックの物があるわけではない。というかプラスチックあるんだろうかこの世界?


異なる世界ってだけなんだから、無いとは言い切れないよね?


雨風で汚れた古い食器がちょっとした空間に並んで、その上に木の実とか植物で飾られている。土がパンみたいな形を作ってるし、コップには雨水ぽいのが入っている。


おままごとセットがあるということは。


「壊したらいけないからココから離れよう」


「ワフッ」


「あーっワンちゃんー!」


おっと、おままごとセットの持ち主が現れてしまったようだ。ってテンクウちゃんとセイリューちゃん以外が居なくなってる!?いつの間に!?逃げるのはやっ。


「お姉ちゃん来てー、ワンちゃんがいるよー」


「ちょっと!そこ、私達の場所よ!どこのこ?仲間になりたいの?」


えっいや、おままごとセット見てただけですけど。子供特有の“見てたら絶対仲間になりたいのは当たり前”みたいな目を向けられてますけど、仲間になりたくて来たわけじゃないしなぁ。コマッタ困った。こまったさんのパンケーキ。違うか。


「ごめんね?すぐあっちに行くから」


「ちょっと待ちなさいよ~仲間にいれてあげるっていってるんじゃん、ね?ユリー」


「お姉ちゃんワンちゃん可愛い!あとね、ぼくはユリーじゃなくってユリウスだよ。」


2人とも話が一方通行です。2人は姉弟か。


「私モナっていうの。よろしくね。あっちのともだち食堂で働いてるんだ。君達いつもココで遊んでるの?」


「そうよ。」


「ぼくユリウス!」


「あ、私!私は、ミリーよ!よろしく。お母さんはマリーでパパはゲイリーよ!」


“リー”一族?そのうちロック・リーが出てきそう。それか魔法使いサリー?いやいや魚のドリー?りーりりりりりりり・・・・。


「じゃあやっぱりぼくは、ユリー?」


「ユリーはユリウスよ。パパが立派な人になれるようにって。」


「あれっ?お母さんはママじゃないの。お母さん呼び?パパはどうしてパパ呼び?」


「パパって呼ばないと泣くんだもん。親離れしないでくれぇーって。」


子供すきすき大好きパパさんだということだ。暑苦しそうなイメージ。


「ここは君たちの大切な秘密基地でしょ」


「いいのよ。いろんな友達がこの秘密基地使ってるからあなたも使っていいよ。」


「そうなの?ほかにどんな友達がいるの??」


「えっとー、シーちゃんと、ユニと、あとは、名前わかんないけど友達なのが、1、2、3、たぶん3人ぐらいかな」


・・・名前知らないけどともだち。子供あるあるですね。うん。名前聞かなくてもいつのまにか共通の遊び場とかかぶるだけで仲良くなっちゃうよね子供って。


親が帰るよってお迎えに来て、「遊んでくれてありがとう。なにちゃん?え?聞いてない?楽しかったみたいだからまた遊んであげてね?」ってなんだか親の顔が微妙になっちゃうあれか。


「お姉ちゃん、ワンちゃん触りたいよー、ワンちゃんにげるーぅぅ」


おや?本当にテンクウちゃんが逃げ腰。セイリューちゃんはまあ、分かるとして。テンクウちゃんも人見知りかー。でもそうだよね。テンクウちゃん会った時は、知らない人間にはツンツンしてたな。今や私となかよしさんだけど。


「ワンちゃんと遊びたいいい~~」


「泣くなったら~もうっ。怒るよ?私がおこったら、おばちゃんのお手伝いに戻ることになるんだからね!ワンちゃんは私達とまだお友だちじゃないから、遊びたくないんだって!いきなり遊ぼってしても、逃げちゃうだけだよ!」


直球な言葉に弟くん余計泣いているよ~


「お手伝いってなに?」


「お手伝いはお手伝いよ!私達おばちゃんのお手伝いから逃げてきたの!」


「えっ・・・それって怒られない?」


「怒られるかもね。でもいいの!だってお母さんたち急に仕事になちゃったんだよ?今日はずっと1人じめしていいよって、遊ぶ約束してたのにね、ひどい裏切りよ!おばちゃんだっていつもおうちに居るからって私達あずけられて迷惑なはずよ!」


「急に仕事になっちゃったって、なにかあったの?」


「んーー?なんだっけ?クマがどうとかいってた。けが人はほとんどいないけど、一応全員見てほしいって言いに来た騎士?のおじさんがいてね。」


「変な走り方のおじさん困ってたから、行っちゃったの。つまんない。」


変な走り方の騎士。もしかしてさっき食堂に来ていた騎士団の入り口のおじさんかな?クマってつまり火災のことだもんね?


「お医者さんなの?」


「そうだよー!お母さんもパパもお医者さん!」


「ふふん!すごいのよ!」


「お姉ちゃん、おばちゃんおこるかなぁ」


「んー・・・心配はしてるかも?」


「おばちゃんのお手伝いってそんなに面倒なの?」


「ううん、けっこうたのしいよ。」


楽しいのに逃げたの??本当のお子様の意味不明さよ。


「気になるの?」


「え、うん。」


「んふふーー。ユリー!戻るわよ!」


え!?


「え?なんでー?」


「モナちゃんはおばちゃんの仕事気になってしょうがないんだってえ!」


そこまで期待した言い方してない


「そうなの!?うわぁ!じゃあ行こう!おばちゃんとこ!こっちこっち!」


「て、おーー??」


手を引っ張られ、背中を押されて連行されました。


着いてしまったようだ。テンクウちゃんもセイリューちゃんもちゃんと付いてきていた。急に移動とか焦る。


「おばさーーん!やっぱりてつだうーー!」


「てつだうーーー!!」


「あれ?戻ってきたのかい?おかえり。おや、その子誰だい。見たことない子だね。」


「ともだち!」


「名前はーー、えぇっとーー、ゴメンなんだっけ?あはは!」


子供あるある。ふたたび。聞いたのにすぐわすれる。おばさん怒ってなくてよかったね。


2人のおばさんと挨拶をした。名前はリーリーさん。小物職人をしているらしい。・ポーチ・アクセサリー・レース・クズ石の加工などなど、手広くしかしほぼ趣味の範囲でやっているらしい。趣味の範囲が広すぎる。


「えっこのアクセサリー銅貨5枚!?えっこれも準銅貨1枚!?や、安い!!!」


「息子も王都に巣立ったし、手慰み程度の作品だよーはははは」


いやいやいや、現代日本ではさ、大量生産で安く手に入るからとか企業努力とかで安くなってるけど。この世界、そっちと食品の物価がほぼ同じで、アクセ類の物価が低いワケがない。500円に1000円の商品には見えない。


「やすすぎますよ!?!?」


「でも元手がかかってないのよー?」


「手間代!人件費!デザイン費!上乗せしてもっと取っていいと思います。」


安くっても3〜5倍は取れると思う。500円のアクセじゃないってばよ。子供のお小遣いで買えるレベルを越えているよ。10倍にしても良さそうなのもチラホラ。


「はははー。」


あ、これは真に受けてないな。ぬーん。


「おばちゃーーん!さっきのおわったーー。次のどれーー?」


「次はそっちの箱だよ」


「「はーい」」


「なにやってるの?」


「お手伝い!クズ石のしわけ?よ!」


「仕分け?ってこの石、色が付いてるね」


「ははは、なんせクズの宝石だからね」


はい!?!?


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不定期更新が多い作者なのでブクマしておくと便利ですよ。(´・(ェ)・`)


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マリー、ゲイリー、ミリー、ユリー(ユリウス)、リーリー、の家族の話は次回も続きます。モナやアンドレみたいな子供も少なくはないけど、ミリー、ユリーみたいな子供のほうが比較的多いよね。モナ、振り回されるの巻。



こちらの次回は22日更新です。


ブラックインザママの更新も頑張るためにちみちみ漫画も描いている。

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