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第3話

「どったのー?」


はっ!ミギィさんに心配されて覚醒した。


「えっとステータスが出たんですけど」


「ステータス?」


「ステータスってなんだべ」


「どっかで聞いたことあるよーな。あっあれか、つっかえ棒のステー!ん?それが出たのか?どっから?」


「つっかえ棒・・・じゃあないです。」


あれっ????このステータス画面に異世界人って記載されてたから、今いるこの世界が異世界なんなんだなってわかったから、ステータス画面も普通にでちゃう世界だと思ってしまったけど、これはまさか・・しくじった!?聞いちゃいけない事だった?失敗した?やばい?ええい!ままよ!


「体力とかが数値化してるものが目の前に見えてるんです!?」


「え?それってまさかぁ」


うぅっレフティさんの目が見開いてる。やっぱり聞いちゃならないのっぴきならないものだった!?


「なぁんだぁぁ、そりっでぇ鑑定のスキルってやつだべ?」


「おーおー、自分の見えたのかーすっげーなー」


「こぉんな童子(わらし)っ子がそんこと出来んだべ?こりゃあ拐われるわけだぁ」


おっと、珍しいは珍しいけれども聞いちゃいけないようなものではなかったようだ。せ・・・セーーーーーーフ・・・・。あれ?ほっとしたらステータス画面から「恐慌状態(低)」が消えて無くなった。なるほど?私の精神状態とかがその都度更新されるタイプなのね。ほほう。ってなんだか気付いたら私が拐われた子供に確定してる。


ステータス画面について詳しくはこれ以上言わない方がいいかもしんない。言うとしてももうちょっとこの世界の常識知ってからの方が安全。いや、もうやらかしてる感とても大有りだけど、どうにかなれ~~。


うっすらと書いてある動物に好かれる者っていうのも後回しだな。今聞くのこわい。ドキドキする。と言うことで止めとこう。こっちもどうにかなれ~~。


うーん、このステータス画面急に出てきたけど目の前過ぎて邪魔だなぁ。って考えてたら消えた。出てこい。あっ出た。消えろ。あっ消えた。よし、今邪魔だし消しとこ。ステータス消えたら改めて疲れた。小さいから体力も無いよねぇ。


そりゃそうだよね。ミニマムになってるとは思ってたけど5歳になってたらそら、小さいわね。立派な成人した女だったんだけどなぁ。退化って何さ。退化って。って、あっ。この部屋に鏡ある。緊張したりしてて今気づいた。おばちゃんたちは3人で何か話し込んでるし・・・


(抜き足差し足忍び足っと・・・おお!?)


懐かしい姿が目の前に。これは昔の、5歳だった頃の私に間違いないわ。マージかー。この頃は眼鏡なくても生きていけたからだから裸眼で良く見えたんだねぇ。


ていうかあのクマのユーグリッドさんが言った通り私服がボロボロだな!?体がミニマムになってたことしか気にしてなかったけどこれは盗賊にでも遭ったと思うのも無理ないわ。砂とか土とか気にせずゴロゴロしてたけどそれも余計に付いてボロボロ加減が増幅されてしまってる感じもある。


幼児、いや、幼女。心は幼女中身は大人、名探偵コ●ン、なんちゃって~。って異世界だから名探偵コ●ン知ってる人もいないのか。(←心と体を間違っていることに素で気付いていないモナ)


「モナちゃぁん?」


ミギィさんが呼んでる。


「アンタさえ良ければウチ来るかい。だだし店手伝ってもらうことになっけどなぁ」


「ウチ来る!?」って言われたら「行く行く!」って言いたくなる衝動を抑えて話を聞いた。ミギィさんとレフティさんは2人を店長として食堂を営んでいるらしい。今の時間は配達の時間と他の従業員の早めのお昼休憩の時間に当たるそうで、このあとすぐ帰らなければいけないのだそう。そうだよね仕事あるなら帰らなきゃ。


で、迷子を見つけた第一人者ということで私の詳しい処遇がわかるまでドコかにお世話にならなければいけない場所をミギィさんとレフティさんが提供してくれるということらしい。


私が着いていくのが嫌なら他を探すし、本来ならばこの騎士団の砦内で身を預かる事を優先させるが、私がそこそこしっかり受け答えしてるのでユーグリッドさんもモナが良いと言えば砦の外だろうと問題ないとのこと。


「って言ってもどんな食堂なのかも見たこと無いので決めるの難しいですね。でも気になるので行ってはみたいです」


我ながらひねくれた言い方になってしまったような。でもほら1日だけ寝泊まりとかじゃなさそうだから見て決めていいなら見てから決めたいのよ。見るだけタダだし。時間は有限だけど。


「ウヂには犬もおるで」


とレフティさん


「なんに、猫もいっぱいいるっぺよ」


とミギィさん。


おお?2人はそれぞれ犬と猫が好きなようだ。動物好きに悪い人はいないと勝手に思ってるので、食堂も大丈夫そうな気がしてきたぞ(単純)。


「うーん、仕方ねぇな。俺もそろそろ勤務時間終わるからついでに一緒に帰るか」


「あー、ユーグリッド今日夜勤やったっちゅーとったなぁ」


「え?ユーグリッドさんも食堂のところに住んでいるんですか」


「違うよぉ?ユーグリッドはおどなりさんだべ。ウヂの近くに住んどる隣人さんだぁ」


「あー、隣人さんなるほど。夜勤お疲れ様です。」


「お、おう。つかお嬢ちゃん、俺のこともう慣れたのか。あんなに涙出てたのに」


「まだちょっと怖いですけど、多分・・ミギィさんとレフティさんが怖がってないので慣れてきました?多分」


「多分が多い」


「カカカカカ」


「にゃははは」


「へへへへへ」


女性3人で笑ったがユーグリッドさんは納得いかねぇな顔でまた怖かった。クマだもん。リアルクマぁ。これから向かう食堂に思いを馳せるととても楽しみになってきた。


「犬と猫たのしみ!」


「「鳥とかウサギとかもいっぱいおるで」」


ミギィさんとレフティさんは仲良くハモった。おお、動物パラダイスか?え?食堂って飲食店だよね?逆に衛生ダイジョブか心配になってきた。まさかもふもふカフェじゃあるまいな?見ないとわからないが増えた。


「鳥もウサギもたのしみ!」


「俺も子供に戻りてぇ」


遠い目をしたクマがいるけど、仕事に疲れてんのかな。


「お疲れ様」


ねぎらったのに余計に目が険しくなったんだけどどんな表情なの!?だからこのクマ怖いって!またもやミギィさんとレフティさんの後ろに逃げ込んだ。安心安心。


「ユーグリッドそーいうどきは、ありがとぉ言わんとあかんべ」


「そういうんだがら嫁さんもらえねんだっぺ」


「す、すまん」


そんなこんななわけで私達御一行はミギィさんとレフティさんの食堂“ともだち食堂”に向かったのだった

●クイズ!笑い声は誰でSHOW


「カカカカカ」


「にゃははは」


「へへへへへ」


答えは次回の前書きで!

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