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第275話

if世界まだまだ。

――――――――――とまあ私はフラフラと出ていったんです。


『まさかとは思うけれども、早まった真似などしていないでしょうね』


――――――――――自殺的なことですか?しませんよ。というかあの未来のロッテリーで私約3年暮らしたんですよ。こんな最初の1年目で死にません。


『しかし、仲間を失った後でしたよね?精神的にも苦しかったのでは?』


――――――――――それを燃料にしたんです。












モナが勝手にフラフラと外出してから約2時間後。


「ただいまー」


「帰ってきました!領主様にご報告を!」


山川谷トリオと玄関にて鉢合わせ。捜索隊を組まれかかってた。ギリギリセーフなタイミングで帰宅した。アンドレくんがバタバタと駆け下りてきた。一応王子なのに品性とかどこに置いてきたんだろうかこの子は。


「寝てたんでは無かったのか!?怪我も治っていないのにどこに行っていたんだ。」


話を聞いてみると1時間半は余裕でバレなかったらしい。警備が甘すぎる。だめでは?


「モナ、スズと一緒。ダイジョブ!」


スズちゃんがフォローしてくれたのでそれに乗っかる。スズちゃんは私の1番の味方だ。


「そうです。私はダイジョブです」


アンドレくんにジッと見られた。


「ならいい。どこに行っていたんだ」


「ちょっとそこまで」


トトロのめいちゃん風に言っておどけてみる。お弁当はない。残念。


「ちょっとした確認をね。神様のことは誤解だった。」


「本当に?」


「うん」


だいぶ疑ってはいるけれど確証も何も無い。


「詳しくは・・・ディオさんの部屋で話すよ」


「そうか。お兄様はお部屋だ。」


「うん、心配かけちゃったね。」


「ところでその包みはなんだ?」


「大事なものだよ。」


『疑心暗鬼になっていたけれど、神様も色々あるよね、きっと人間には計り知れない仕事があるんだよ。』とかなんとかまあ色々と言って2人を納得させた。


うん。


ディオさんとアンドレくんにこの日、大嘘をついた。








神は私を裏切った 。



それをこの目で確認してきた。


私はこれから私はこれから王子さんに全て従うふりをして裏切る 私はこの私の力をとことん 強くして神をも殺せる力を手にするんだ。ああ、楽しみ。








「あー、うん。ごめんね。実は第3波は50体のゴブリンの群れだったの。あーえっと、それて、私のかぶっていた血はほぼゴブリンの血。うん。みんながね一斉に攻撃しまくって、血しぶきが飛ぶわ飛ぶわで、水魔法で洗い流す暇も無くてもう面倒くなっちゃったからそのままにしちゃったんだ。見たら驚くよね。ごめんね。というかあれって本当にゴブリンだったのかな?多分ゴブリン。いやきっとゴブリン。だってみんなが言ってたから、ゴブリンなのだろう。黒と茶色のゴブリンだった。ゴブリンって緑ってファンタジーでは定番だったんだよな。なぜか黒と茶色のゴブリン。黒と茶色…ゴブリン。じゃなくてゴキ・・・いや、なんでもない。忘れよう」


「モナ、黒い悪魔(ゴキ)とゴブリンは全く別物だから、安心して」


「ディオさん!大好き!」


めちゃくちゃホッとした!大好き!


「よっぽどだったんだな。」


「よっぽどだったんだよ!!」


「でも、3本足の凶弾犬が出たと聞いたのだけれど、違ったのかい?あと気になるのは、モナ、君、体の傷跡が全く無くなって、さらに気力もみなぎっているように見える。この館をあけた時間になにが?」


「うん、あのね、ゴブリンと戦ってる最中に乱入してきたのが3本足の凶弾犬だったの。グローが亡くなったのは、グロー自身が3本足の凶弾犬のテンクウってモンスターに勝負を挑んだんだ。それでね、言い出しづらかったんだけど、この流れで言うね」


私は抱えていた包みを開いた。首輪だ。


「グローくんの死体を埋葬してきたんだ。だから外せたの。本当はディオさんが埋葬してくれたミナモと同じ場所に埋葬してあげたかったけど、グローはミナモと違ってここまで死体を運ぶのは私1人じゃ難しかったから埋葬してきた。死んでしまったから、取れたの。ディオさん、コレだけでもミナモと一緒にしてくれないかな。」


「わかりました」


「ありがとう」


「ところで蜘蛛や新しく仲間にしたモンスター達がグローと違って亡くなっていないにも関わらず行方不明なんだが知らないか?」


「ハシビロコウのミョルニルさんと他の蜘蛛達は一緒に帰ってきたから大丈夫。みんなが保護されてる小屋に入ってもらったよ」


「だれか、確認を頼む。モンスター達の体調確認後、帰ってきたものたちにも食事を。」


ちょっと声を部屋の外にかけただけで執事が1名やってきてすぐに任務遂行のために出ていった。



「こんなに統率が取れていたのに、数時間前はなぜ1人で玄関にへたり込んでいたんだ?モンスターの仲間もバラバラだった。」


「私は玄関の前に飛ばされていたからなんだ」


「??」


「アンドレ、凶弾犬は風魔法の使い手だ。つまり、最終的に風魔法でバラバラに飛ばされたということではないか」


「ディオさん、大当たりです。そりゃもう、ほんとにでっかい竜巻をふかされて、あれはドラえもんに出てくるフー子も驚いただろうなぁ。ぐらいの小さくない、めちゃくちゃデカいので飛ばされたんです!・・・・・・怪我はその時の、石、砂利、砂、草、葉っぱが舞った時のものがほとんど、傷は浅かったんです。」


「でもポーションもほとんど口にできていないのに治るの早くないか」


「早いですね」


「ですよねお兄様」


「ふふふふ、新しい仲間が増えたんだ。グローくんのお導きだよ」


「新しいモンスター?」


「残念ながら、モンスターではありません」


「えっ人間の協力者ってことかい!?私達はモナの手伝いすらもさせてもらえないのに!?」


ディオさんが不服そうだ。ぷんすこ!ぷんすこ!している。


「人間、ではありませんが、モンスターでもありません。」


「「?????どういうこと」だ?」


「こちらっ協力者で、幽霊の!プントさーーーん」


「「プント!? 」」


『ディオ様!アンドレ様!』


プント霊体さんは大喜びでディオさんとアンドレくんの周りを悠々と驚き回っていた。


「へ!?知り合いだったの」


「知らずに連れてきたのか」


『知るはずもございません』


スズちゃんがキーマンなんだよなー

次回は明後日予定です

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