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第27話

子供同士の喧嘩の続きからです。


( ・ω・)ちらっ

「フスーッフスーッ!」


「ぬぬぬぬぬぬぬ」


口論でこんなにカッカしたのは久しぶりだ。いつぶりだろう。確か親と仕事を決める時にぶつかった時かな。猫みたいな息使いになってしまった。落ち着け落ち着け。


アンドレは顔を真っ赤にして“ぬ”を連発。ぬのハンカチでも渡してあげようか。ぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ。


「何を考えている」


「教えない。それよりさっき言った事を撤回して!親の色眼鏡?賢いと思ったりしてない!」


「ははは、なんとでも言える!」


「それにこのお店の人は私を助けてくれただけで私の親じゃない!2人も、この店の人全員とっても大事な人なの!馬鹿にするんじゃないっ」


ポロリ、涙が溢れ出た。


「えっ?」


「王子!!なにしてらっしゃるんですかっっ!」


「おうじ?」


「ぷ、プント・・・!」


「あっ」


「モナちゃん!どうした!?なにがあったベ」


ミギィさんとプントさんがやって来た。1粒涙が出てしまった後だ。崩壊した。


「ミギィさぁぁぁあんんんん」


「お坊ちゃま!何したんですかっ」


「ひっ卑怯だぞ泣くなんて!・・・うぐっえぐっ、うわぁぁあん」


2人して崩壊した。涙が止まらないのは何故だろう。悔しい気持ちもあるし、頭がまとまらないや。









閉店中だけど、店舗内にみんなで移動した。ずっと外は不味いよね。ありがたや~。


「ていうか王子ってどう言うこと?」


泣き腫らした目を冷やしながらプントさんを見た。オイオイオイ、私貴族と喧嘩したと思ってたけど王族と喧嘩とか、完全に死亡フラグですけど!?


これはあれかよくある悪役令嬢フラグか?こわっ。カタリ●クラエスの物語ならどんと来いだけど、私は帝麻萌那のままである。うーん。さすがにフラグはないかな?ありませんようにっっ(念)


「モナちゃん、すまんね。アタシがちゃんと確認しとかなかったから。さっきコイツから問い詰めたら聞かされてなぁ・・・ったく。」


「問い詰めたら?」


「プントになぁ、体調の悪い坊ちゃんが最近食べてたメニュー目録を持ってきて貰ったんだよ。何を使ってどう調理したのかーとか。そんれが、見て驚きだべ。高級食材だらけでね、貴族にしちゃ優遇され過ぎなくらい。大人が食べるのでも高い食材なのに、子供が食べるには高すぎるんだよ。どこの身分のたっっっかい貴族なのか問い詰めたら。な?」


「うぐっ、も、申し訳ございません。本日限りのお食事のつもりでしたので詳しくは話さない方がと、配慮したおつもりでしたが、浅はかだったようです。」


目録持ってきた時点で浅はかだったのはさておき。プントさんは年の割には若々しかった背筋がシュンと丸まってしまった。あああ、落ち込みすぎじゃないだろうか。


「ミギィさん、お店の準備は大丈夫?」


「大丈夫。レフティも厨房におるし。そんなことよりホレ、タオルもっど冷やすか?ん?」


「っ・・あ、謝れ!」


ん?


「俺はアンドレ。第8王子だ。不敬罪として処されたくなければ謝れ!」


ちなみにそのアンドレも目が真っ赤になって只今絶賛冷やし中。


「あ゛?」


おっと怒るな、落ち着け。今のドスの効いた可愛い声は無かったことにする。あれ?なんかアンドレ震えてる?に、ニコッ?


「ひぃっ」


「・・・・」


もういいや、ほっとこう。


「あ、あのな、その、な?」


ほっとこう。と思った傍から話しかけてくるんですけどアンドレくん。


「お前がガキだから、俺は、油断しただけだ。」


「第8王子さん、あのですね、アンタねぇ……ガキ、ガキ、うるさいですよ?3つしか違わないでしょ!」


叱れるはずの大人のプントさん、目が、いや眼が、オロオロしてる。立ち振舞いはしっかりしてるのに眼が。今までこういうこと無かったのかな?


「今まで周りの人に猫を被ってきたんだね」


「ね、ねこをかぶっ・・?」


聞いたことのない言葉だったらしくプントさんに聞いている。聞いたとたん、それはもう真っ赤っかになって顔を下げてしまった。泣いてはいないようだけど、よっぽど恥ずかしかったんだろう。反論しないところを見ると図星だったようだ。


第8王子かー8とか流行ってんのかなぁ?神だか悪魔だか天使とかよりも強い第8王子のお話あったよねぇあっ違うあれは第七だった。あと、八男とかあったっけ。


八って末広がりで縁起がいいからかなぁ。突撃!隣の8番目!って隣の晩ごはんみたいにぞくぞくぞくぞく湧いてきたりして?


色々考えていたらミギィさんとプントさんとアンドレでなにか話し合っている。あれっ。私ノケ者ですか?


あ、下ごしらえの手伝い結局出来てないじゃん。やりたかったなぁ。お手伝い。ツンツン、ぷにぷに。目の腫れは引いたみたいだ。さすが5歳。回復が早い。


「も、モナ」


アンドレが私の近くに来ていた。


「申し訳ないっ」


おお!?


「天涯孤独になった身の上だとは知らず、無礼な物言いをした。本当に申し訳ない。」


おっと?天涯孤独。いや、違うけど。ん?異世界来たからある意味天涯孤独?あれれ??


「俺の事を、ちゃんと見て、叱ってくれてありがとう。俺より小さいのに凄いと思う。」


「あ、ありがとう。」


どしたどしたどしたどした!?急にしおらしくなりすぎでは!?!?なんか、なーんか嫌な予感。


「そこでだ!俺の嫁にしてやってもいいぞ!」


「え、嫌です。」


(嫌です)(イヤです)(いやです)(いやで・・)

アンドレの脳内でエコーがかかって体が停止した


「えっ?あっ幻聴だな?誰かが俺を陥れるためにスキルを使ったのだろう。すまないモナ、よく聞こえなかったみたいだから、もう一度問うから答えてくれ。俺の嫁になってくれ!」


「嫌ですってばー、ていうか、どうして急にそうなったのか全然、全く持って理解が追い付かない」


(嫌ですってばー)(嫌ですって)(嫌です)(いや)

アンドレの脳内でエコーが(以下略)


「イヤイヤイヤイヤ!?なんでだ!?俺だぞ!?この国の第8王子だぞ!?イイ暮らしも出来るぞ?」


「だってもし結婚するんなら、私のオバチャン達を敬える人がイイです。見下す人なんて論外です。料理人とかをただの下働き風情とかいう人なんて滅しろって思います。」




ガガガガガーーーーーンンンンン・・・・(←アンドレは言ってしまったのでショックを受けた。)




「あと、精神的に年上な人がいいです。ガキをガキと口にだしてあざけ笑う幼稚な人間は近くにいるだけで疲れます。」




ガーンガーンガーンガーン(←アンドレは以下略)




「ふっ、グスン、俺は、俺はもう他国語を3か国分も習っているのだぞ!?なのに、俺は幼稚だと!?」


「努力してるのは認めますけどそれと精神的な部分は別物ですよ」


「う、う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんんん」


泣いて走り去ってしまった。


悪いことしたかな?でもあっちが先に喧嘩ふっかけてきたのにそれを直ぐ様忘れて嫁になれとかドコの暴君。花よ●男子の道●寺かな?さくら餅になって出直して来てください。異世界だから和菓子なんてないよねぇ~~。食べたくなってきちゃったジャマイカ。



お読み頂きありがとうございます!もしよろしければブックマークや☆やいいね!を押していただけると嬉しいです。


不定期更新が多い作者なのでブクマしておくと便利ですよ。ふふふふふ。昨日活動報告にも書きましたが更新日がちょいと揺れます。あしからず。





アンドレとのお話はまだ続きます。逃げたけど。戻ってくるよ。


アンドレ「戻らなきゃダメか?(T^T)」


アンドレ「ん?いいのか!戻らなくても!」


アンドレ「え?なに?ん?な、なにぃ!?そんな!?も、モナの隣は俺のものだぞ!?ダメだダメだ!戻る!戻るから!!」


戻ります。ニコッ






遊☆戯☆王の作者の高橋和希先生、ご冥福お祈り申し上げます。


ニュースみてビックリした。遊☆戯☆王今でも大好きな作品です。

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