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第254話

“石当て”と言ったが“ストーンバレット”と本来は教えてもらった。しかし、意味合いが同じで“いしあて”と“すとーんばれっと”では、石の弾丸を放つのに文字数が半分も違う。早く撃ちまくれる方が良いに決まっている。『魔法』は主にイメージと、魔力量の大きさと、魔力の運用の総合。らしい。


カラーチャートみたいな、3点円のグラフみたいな物の中央に『魔法』が入るような、そんな感じ。


そしてスキル。スキルは魔法であって、魔法ではない。スキルは魔法を統合した別枠だったり、個人専用の何かしらに特化した特別なもの。それが主にスキルになる。なのでスキルは、面白いことに魔法の上からスキルを重ねがけできたりする。


『魔法』は魔法の上から魔法を続けると、当たって相殺してしまうことがほとんどだ。もしくは単なる連弾。“石当て”を3回打っても“石当て“は”石当て“以上にならない。


例えば“石当て”が進化して”隕石“とかいう物にもしなったとしたとしても、もうそれは“石当て”にはならないし、その後は結局”隕石“の連弾になるだけだ。・・・まあ隕石は冗談だけれど。


しかしスキルは違う。


と・・・その詳しい説明の前にひとつ補足。


私のステータスには魔法が2種類、スキルも2種類載っている特殊仕様だ。


その他という項目があったけれど、それのほとんどは名称がわからないまま、王城で魔法の練習をしていた時に出来たものだ。この”その他“もスキルなのだ。最近知った。


魔法2という項目は、魔法1とその他を合わせて色々試したりしていたら発現したものがほとんどだ。私のステータスは奇々怪々なのである。


さてスキルは何が違うのか。


例えば“石当て”を打った後にその他の”言葉遊び“の“ファンタスティック”を被せたとしよう。想像力とその場の応用力が物を言う”言葉遊び“だが、この時私が“石当て”に「ぼえ〜」とファンタスティックをかけつつ石に向かって放つと、ドラえもんの「コエカタマリン」と同じように、石の形が変化して”ぼえ〜石当て“になるのだ。“ぼえ〜石当て”。ほげー、でもいいし、うおー、でもいい。


例えば”かがり火“の魔法に“風遊び”の”空中ブランコ“を被せたとしよう。妖怪“輪入道”っぽい、”火の車“が出来上がる。火の車、大車輪〜!と叫びたくなる。車を2回言ってる?気にしちゃいけない。


まあつまり、スキルは、クレープの皮のように包みこんでくれるのだ。面白い機能。それがスキルだ。単品でもいけるし、被せることも出来る、それがスキル。


「しかしまあ、全然使わなかったなぁ」


初回はモンスター8体と対決した。私が使ったのは通常の水ピストルと石当てと烈火だけだ。


ミナモはウサギの瞬発力をいかして撹乱、キック、噛みつき、を上手いこと、あっちゃこっちゃやって、いわゆるタンク的なヘイト集めをやりつつ攻撃するという、戦い慣れているような動きを見せてくれた。まじすごい。


サイショウは突進、追突、突進、追突、と繰り返して、鼻息砂煙を時々出しては、また、突進、追突、突進、追突、って感じだった。さすが小さくてもイノシシ。攻撃力半端ない感じが凄かった。


スズちゃんは結局チラッと出てきて時々風を起こしてモンスターの気を引いたりしてくれた。ミナモが攻撃してる時なんかは特に頑張っていた。


さて


残り1体がだいぶ弱って目の前にいる。ここぞは今だ。


「きびだんご!」


せっかく作ってもらった桃太郎印をここで使う。ポケモンでもお菓子とか果物とか四角いなにかを上げて好感度上げるミニゲームあったりしたことあったよね。


さあ来い。


だめそうだな。


もう一つあげるべきか?


うぅん


「スズ!提案!」


こしょこしょこしょこしょ・・・


「なるほど?」


「えっへん!」


いってみよう!


「桃色吐息!」


▼テイミング成功しました。







そんな私達を少し離れた所から、片足の無い犬のモンスターが、私達を見て、苦虫を噛み潰したようにその場につばを吐いてから去っていったが、私達は気づくはずもなかった。





_:(´ཀ`」 ∠):_次回は・・・・えっと・・・そのうち・・・・

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