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第248話

if世界8話

どうしてそう思われたんだ?


まあ、ディオさんとは毎日会ってましたよ。いやでも、ほら、この世界に慣れるために色々話をするには携帯電話やスマホがないから直接会わないといけないじゃないですか。


この世界の文字だって少しだけ教えてもらえたけど手紙でやり取りをするぐらいだなんてまだむりむりむりむり。


となると、やっぱり会う回数は増えるわけで。・・・まあ好感度は高いに越したことはないよね?社会人になろうがなるまいが、子供だって誰だって、生きるために好感度上げる人ってのはいるわけで。


意識的に好感度上げるつもりは無いけれど、ディオさんにはお世話になってしまっているし、優しいし、いや、むしろ優しすぎてツライくらいだし、そういう相手に優しさを返すのは、そう!普通!普通、フツー。


そう、ふつうなのだよ。


私友達とかと比べると恋愛脳ではない方だし、この困ってる状況でまで「カッコいい、ツバつけよう!」とはならない。私はならない。


ハリウッド映画バリの傾国の美女的な役割は私に求めないで欲しい。中学の頃はすっとーんペッターンだったけど、高校生ぐらいからちゃんと肉はついたけど、ポンキュッボンはないナイナイナイ。私の顔も、平均並みだし。


とまあ、混乱してます。混乱勢です。コンコンランランです。こここここここらららららららららら・・・・・・。


「違ったのなら、まあ、いい。」


「あい。」


「チュンチュチュチュ・・・」


「「!?」」


混乱してたら肩にスズメが乗っていた。え?なんで?


アンドレくんの方を見てみる。アンドレくんもそのスズメに驚いているように見える。窓は閉まってる。え?どゆこと??


「アンドレくんのカラス達のお仲間?」


「違う。というか、見てなかったのか?今、モナさんの肩から生まれたように見えたぞ」


「ハイ!?」








アンドレくんがカラスとクロネコとなにやら喋って聞いてくれてるようだ。


「ミナモ、この子のこと何か見てた?」


「ソノコ、アナタのモノ」


「いや、初めてですけど。スズメが私のもの??」


アンドレくんがこちらに振り向いて状況説明と相成った。


「―――――・・・つまり、このスズメは私の守護霊?」


「そうらしい。新たなモンスターか何かだと思っていたからあいつらに聞いてみたんだが、幽霊だと言われた。害の無いスズメだというから、いわゆる守護霊だと思う。」


「そっ・・か・・」


「あっ消えた」


「えっあっほんとだ居ない」


スズメの幽霊さんは消える前に眠そうにしていたらしく、肩だと私にからは見づらかったからなんで消えたのかわかっていなかったけど、つまり寝たから消えた、らしい。


「ゴシュジン、マリョク、オオキクナッタ」


ミナモがそういう。


「モナさん、こいつらもモナさんが魔力が数日前より大きくなったから現れた、と言っている。多分、元々からモナさんの肩にずっといたんだと思われる」


えええええええ。・・・・・・しかし、まあ、害は無いって言うし、消えちゃったから、とりあえず、いいか。いいのか?うーーーん???










そうして気がつけばその日からあっという間に2日が過ぎ、ガタゴトと馬車に揺られてディオさんが向かった街に後追いで向かっている。アンドレくんと一緒に。


「あれから現れないんだけど」


「俺は幽霊は専門外だ。」


「私と違ってテイマーでもないんでしょ?」


「そうだ。この子達は人から購入したペットみたいなものだ。」


テイマーでありモンスターだと思っていた、カラスとクロネコは、一応モンスターらしいのだけど、アンドレにはテイマーとしての素質が全く無いらしく、テイミング自体が出来ない。だけど、だからこそ、その子達はペットなのだという。


ただ、私が見ている限り、アンドレくんにとってカラスもクロネコも単なるペットの扱いというよりも、現代日本でもよく見かける”家族“としての”ペット“と同じような、そんなとっても良い雰囲気の関係性に見えた。


アンドレくんはあまり意識してないみたいだけれど、それがいい方向に働いている。


私とミナモもそうなるように努力しなきゃね。


「タイサイ様もあちらで会えるのだろう」


アンドレくんとカカロット様にタイサイさんの魔法をかけてもらったらアンドレくんもカカロット様もすごく興奮していた。神の使いにかけてもらえるなんてって・・・。


「うん。タイサイさんの信頼を裏切らない為にも、この子も育てないとね」


イノシシのサイキョウさんから眷属を預かって来たからこの子もテイミングして育ててくれって、急に手渡しされた時はなにかと思ったけれど、この手のひらミニマムイノシシは可愛すぎる。


「フゴッフゴッ」


「安心してくれモナさん」


「え?なにが?」


「テイマーとしてもっと出来るようになるように同乗した俺が教本を持ってきたから、力になるぞ。」


「・・・えっ」


最初は気苦労絶えなくて出来たクマかな?って思っていたけどアンドレくんあれだな?色々真面目を拗らせ過ぎて寝れないタイプで出来たクマだろソレ!?うわぁ、見誤った!


馬車の旅を数日過ごすことになるけれど、まさかほとんどを魔力操作の授業になるなんて思っていなかった。そしてミナモのバイブス状態は私のストレス発見機だということがハッキリ判明した!


もう勉強したくないよぉぉぉ〜〜〜!?



進めるためにザクザク切ってるつもりでもなかなか進まない。おかしい。



次回は1日空いて、明後日予定です

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