第24話
7月もナゼもふをよろしくお願いいたします
毎日毎日ど暑い日がちゅづいておりますが、皆様体調にはお気をつけ下さいね(どろり・・・)溶ける~水うまい~家にこもりたい~
「セイリューって書いてある。これたぶんキツネちゃんの名前だよね?友好関係2種類に別れてて、テンクウちゃんの横はセイリュー。だからキツネちゃんのだよね??」
「きゅーん?」
質問したけどステータス画面も見えて無さそうだしどう聞いてもハテナって感じだし、うーーーん。
「テンクウちゃんテンクウちゃん。ステータス見える?」
「くぅん?」
「見えるようになったら読んでもらえるのかな。いやでもこれ完全なる日本語。うーーーん。ステータスの謎よ」
ちなみにこの世界の文字は食堂のメニュー表で知ったが全く見たこと無い字面だった。
「職業も、異世界人、動物に好かれる者、食堂のアルバイターの3つかー。うーーん??よくわかんないなっって!?あっ!!??」
ステータスの文字をなぞっていたら“動物に好かれる者”の文字を押したことになったようで、ページが開く音がした。そしてなんとまぁ、解説が下に現れた。ええええ、スマホ?ステータスはパソコンとかそういう系のなにかなの??
音楽ゲームビージネスもいい、お勉強もいいな~(中略)お部屋がいっぱいあるみた~い。
この世界にパソコンは多分ないよねぇ。えーと、なになに・・・
〈動物に好かれる者〉
●動物と仲良くなることにたけた者。モンスターも含む。但し使役・支配などは出来ない。それ以上でもそれ以下でもなく、友好関係を築けやすくなるだけである。職としてついている場合、神殿などで破壊しない限り似た職は付けられない。
→テイマー✕
→ブリーダー△
→獣医師○ペットホテルマン○
「テイマーが✕はまあ、ほっといて、他のに○がついてるのも、ほっといて、ブリーダーはなんで△?」
また指で触るとさらに現れた。ってご主人様よりいい関係を築いてしまう可能性有り!?怖っ。△じゃなくて✕でいいです。寝取りみたいでやだやだ。コワコワ。
ポチポチポチポチやってたら、“職”部分までもが開いた。開き過ぎじゃなかろうか。ポチっとな~~、アラホラサッサ~。
〈職〉
当人の現在の職業一覧。職業は1人につき3つまで。変更したい時は神殿などで辞めたい職業をステータスから破壊してもらわなくては新しい職業に上書き出来ない。職業進化の場合も神殿などで進化を促してもらわないといけない。
「て、職業埋まっちゃってるんですけど。異世界人ってなんで職業??今度は一切開かないし?なんでやねーーん!」
押してダメなら引いてみろというけど、引けるものも見当たらないのでツミです!詰み詰み!ステータスも罪なことをしてくれましたよ。うわぁぁん。ワケワカメ!!ベッドにダイブしちゃうよ!
「進化はまあ、スルーだけどもけれども。この“動物に好かれる者”ってのを消さない限りは他のお仕事には一切なれないってことか~~。ま、食堂のアルバイターさえあれば、他はどうでもいいや~~ステータス消えろっ」
「わふ?わふわふ?」
「ね、テンクウちゃん。キツネちゃんは、セイリューって名前なのかな?」
「ワンッ!」
「きゅーん?」
「悩みどころだけど、今日から君はセイリューちゃんと呼ぶことに決めた!書いてあったし、きっとたぶん間違いない!」
「ワンッ!」
「きゅんきゅん!」
テンクウちゃんは思っていた。
(あれ?今とてつもなく大事な事いってたような。モナちゃん空中に手をフリフリしながら・・え?あれれ?テイマーにはなれないとかって今・・・・)
『おぉぉぉぉおおぉ』
「ん?」
『おぉもしろぉぉぉいですわぁぁぁぁ』
「な、なに!?」
どこからともなく声が響き渡った。え!?なにこれコワッ!?テンクウちゃんも口をパクパクしているし、その背中に隠れるようにセイリューちゃんが。
『オンシィィ聞いていたよりィィ興味深いぃぃですわぁぁぁぁ』
興味深いってなんだ!?誰か私の噂しているのかっ!?ええ??
『オンシの肩ぁにぃぃぃ異様なものが付いとりますぅぅぅぅ、取り除きたぁければぁぁあたくしの元へ、いらっしゃぁぁぁぁぁあぁぁぁいぃぃ。歓迎いたしますわぁんんんん。』
い、今の幻聴何だろう・・・女の幽霊みたいな声が響いたぞ!?えええ!?
『いらっしゃぁぁぁあい、いらっしゃぁぁぁいぃぃ・・・・・・・・』
声が消えた、と思ったら
「ポコポン!」
「ぽっぽん!」
窓から侵入者が。あっあのアニメに出てくるやつみたいな丸っこいタヌキだ!ってまてまてまてまて。
「今すぐさっきの声の人の所に来いってこと?」
「ポコォ!」
この2匹にはテンクウちゃんもセイリューちゃんも特に警戒とかしてない。ならば私の答えは1択だ。
「あ、それならゴメン。今日は無理。」
「ほぽん!?!?!?」
「えっだって今日は朝からずっと外に出突っ張りでさっきの今、帰って来たんだよ?5歳に体力戻ってるんだよ?今から外に出たら帰って来れないよ。無理無理。ぜーったい無理。」
「ぽぽぽぽぽん!?」
「ポコポコポコポコポン!?」
なんか騒いでるけどこの子達涙目になっている。肩に異様なもの?は付いてる気が全然しないしなぁ。なんまんだぶ~とか、アラハマミタ~とか、オンキリキリバサラウンハッタ~とか言う感じの除霊でも施してくれるんだろうか?むしろあの声だと霊付ける側にしか聞こえなかったんだが。
ていうかそんなに泣かないで涙すごいんだけど!挫けるな!鉄のフォ●ゴレならぬ、鉄のタヌキになるんだ!鉄のタヌッキ~無敵タヌッキ~鉄のタヌゥゥキィ~無敵~タヌッキィィ~
「今日は無理。明日もちょっと無理かな。明後日か明々後日なら、怖いことしないなら会ってもいいよ。」
折れました。涙攻撃は卑怯だよ~~。
スッゴく“ぱあぁぁぁぁ!”と晴れやかな顔をして帰ってくれた。つまりは2匹には強制退場して頂いた次第だ。
動きが完全にドラえ●んのミニドラなんだが。次会った時はドララ~って言えるか聞いてみようかな。
「え?無理って言われんした?え?」
「ポコポン!」
「ぽっぽん!」
「怖い!?なにがですのん!?声!?」
タヌキの集落では少しだけ話し合いが行われたとかなんとか。
アラハマミタ~は単なる語感です。調べたりしてないモナの適当な言葉が出たまんま喋った語った?語感のみで出た言葉です。オンキリキリ〜は唐沢寿明さんがやっていたドラマの西遊記に出てた呪文です。除霊関係ないっていう(笑)ね。
音楽ゲームビージネスもいい、お勉強もいいな~(中略)お部屋がいっぱいあるみた~い。は、FMタウンっていう富士通のパソコンのCMです。宮沢りえさんの。YouTubeで探したら1個だけ映像残ってた。
モナ「ブックマーク登録が60人いったみたい!ありがとう〜!」
セイリュー「きゅんきゅん〜!」
ビャッコ「のほほんとしてるうちに減ったりしてにゃあ?」
テンクウ「ええっ」
モナ「たぶん大丈夫だよ。たぶん・・・ドキドキ。どうにかなれ〜〜」
テンクウ「どうにかなれ〜〜わふっ!」