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第233話

また更新遅くなってしまった。お気に入りしておくと便利だよ。(雑な宣伝)


   イエァ!!

 n Λ_Λ

  (ヨ(´・ω・`)

≡ y  と丿

≡(_ノ ノ

 ≡(ノ´

「で、俺様達は、ネズミ一掃だ。ただ、途中で気配が消えるからくりをどうにかしにゃいと、捕まえられるもんも逃がしまくる事ににゃっちまう」


うぬぬぬぬ・・・とビャッコは唸った。人間だろうとモンスターだろうとそれこそネコだろうと、長生きしても知らないことは多い。残った4匹で話し合うしかない。


「そっすね〜。足跡も消えちゃってるし、魔法のあとも見当たらないって不思議っすよね〜。」


カラスキは首をくてんくてんと左右に揺らすようにかしげる。それに合わせてシッポまで揺れているのは意図していないのだろうが、そういう踊りに見えてしまう。


「カラスキみたいに変身して飛んでるとかじゃ?」


それをついつい目で追っていたコエキがハッと思いつくが、


「それこそ、魔力残滓(ざんし)が残るナァ」


トロキに却下された。


「でもニオイ消すだなんて人間みたいっすよね〜」


「あ?」


「ん〜?どのへんが?」


コエキがカラスキに疑問をぶつけた。


「トロキなら知ってるっすよね?貴族のおウチとかはバラのニオイにまみれた部屋〜とか、ニオイが全くない部屋〜とか、部屋ごとに変えたりしてるんすよ。」


「あ〜、そーいやそうだナァ」


「葉巻くせーのが1番行きたくにゃいよにゃ。」


「おやびん、・・・思い出しちゃった。」


コエキは葉巻のニオイを思い出してぶちゃいくねこに早変わり。よっぽどなニオイを思い出したのだろう。


「だってオレち達はさ、強烈なニオイなんて鼻が曲がるからだいっっキライですし〜やっぱ、体のニオイ無いと溢れる強さとかぁ〜体のファラモン?フロモン?ヘラモン?が、溢れないとぉ、メスに求愛できないじゃないっすか〜」


「正解はフェロモンだナァ。」


「近かったから正解でいいっす〜」


「「よくないよくない。」」


「・・・でもそうか。・・・・・カラスキの言う通り、それかもしんにゃいな。」


「おやびん。どういうこと?」


「つまりな・・・・」


ゴニョゴニョゴニョゴニョ・・・・


4匹は憶測を元に、古代ネズミを捕まえる算段を決めたのだった。














バタバタバタと慌ててかける少年が一人いた。向かった先はオジサンたちのバンドの舞台裏だった。


「すみませーーーん!すみませーーーーん!」


「なんだぁ?」


「どうしたボウズ」


「そんなに叫ばなくても出番待ちのココはあんましうるさくねぇから叫ばんでも聞こえるぞ」


出てきたのは、フレ●ィ・マーキュリーに似てる人と、でんじゃらすじーさんに似てる人と、おやじっちに似てる人のモナがマジマジと見てしまった3人組だった。


「あ、あのぉ!ここに、ともだち食堂のレフティさんがいらっしゃると聞いて来たんですが!」


「いたけどひと仕事終えたから帰ったぞ。なぁ。」


「おう、もうここにはいねーぞ?」


「そんなぁ。どこに行ったかご存知ですか?」


「走り去っていったよなぁ」


「大事な用があったんだろ?」


「ボウズ、急ぎかい?」


「僕の恩人の女の子が倒れたってお伝えしたくて、レフティさんとミギィさんのことは、えっと、師匠達から女の子のことを聞いたら食堂のことを教えてくれまして、知り合いのお母さんがレフティさんはここにいたって聞いたからここに来たんですが。」


矢継ぎ早に話が頭でまとまる前に口を動かしているため少年は少しチグハグな物言いで言葉を紡いだ。


「うぅん。それは一大事だなぁ。どこ行ったかわからないからなぁ。レフティが戻って来たらボウズが探してたって伝えてやるさ。」


「どこいったかはわからんがレフティはあっちに走って行ったぞ」


「ありがとうございます」


パアッと希望に満ちた顔を少年はした。すぐさま走り出した少年に大人達は慌てて名前を聞いた。


「おい、ボウズ、名前は?」


しかし返ってきたのは名前ではなかった。


「毒スープって言えばわかると思います!」


「えぇ」


「最近の子供はわからんなぁ。」


その子供をカゲから見つめる者がいた。少年は走って走って走って、レフティがいるかもしれない方向へ向かった。そのうち人混みが凄すぎて人通りが少ない通りに行くしか前に進めなくなった時、少年がその人通りが少ない通りに進んだ瞬間、見つめていたものが少年にアタックした。


少年は前から来た衝撃に尻もちをついた。


「なんだ?・・・・えっ!」


少年は目の前に現れたモノに怯えた。鋭い牙があらわになっていたからだ。


「お、お、オオカミ!」


ガタガタとわかりやすく震え、少年はへっぴり腰ながらももう一度人混みの多い方へと逃げようと地面を這いずった。


「逃げるなガキ」


「ひぃっ、しゃ、しゃ、喋った!?」


少年の目の前にいたのはオオカミのコウチンさんだった。モナ達とお祭りに来ていたが、基本的に影のあるところや木の茂っている辺りに隠れたり、透明になれる魔法を駆使して、モナ達の近くにいたりしていたのだが、モナ達の周りに変な空気を感じたので実は途中からウロウロしていたのだ。


ウロウロし過ぎて半分迷子状態だったとも言える。しかし、コウチンはちょうど知っている人のニオイを感じてそちらに向かう途中だった。


そこに、少年が大声でオジサンたちに話しかけているところを目撃して、無視するという選択肢の無かったコウチンは人通りがなくなったと同時に姿を表したのだった。


「俺がレフティのところに連れて行ってやろうじゃないか。」


「オオカミがぁぁ怖いよぉぉ」


「聞いてんのか、こら」


「うわぁ」


「俺がレフティのところに」


「食べられる・・オオカミに食べられるぅぅ・・せっかく、店長と、スネ亭の人とでスープメン売り上げ最高だったのに、こんなところで死ぬなんて・・」


「ええい!いいから乗れ!」


半ば無理矢理気絶しそうな少年を背中に乗せ、コウチンはレフティの元へ走ったのだった。


コウチンさん(オオカミ)(モナが言うには竹中直人な声に似てる)出現。




次回は6日予定です。

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