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第228話

「どうして空から降ってきたんですか?」


聞かないわけにはいきません。


「不穏な気配があるのを個人的に見つけてね。前々から使って見たかった装置の試運転も兼ねて私自身を使ってみたんだ」


「いやいや、あの飛び方は駄目でしょう。死んじゃう所でしたよ」


なんていうかこうスーパーマンとかスパイダーマンとかみたいに優雅な飛び方ならまだしも、カタパルトから飛び出した岩の飛び方だったよ?ずどばーーん!って効果音つけたくなるやつ。


地面に落ちて即死しなかったのは今もディオさんを運びに運んでいる、その車椅子?車椅子でいいんだよね、車椅子。な、それが合ったからだ。生えた4本の足は4足歩行の動物みたいに歩いている。先が細くなっていっているから、4本足の竹馬の椅子バージョンとでも言うべきかな?すごいなー。ハウルの動く城の小さい版とでもいえばいいのか?すごいなー。


さっき出てたイモ掘りロボット状の手は一体どこへやら・・・。


「死んでも構わないくらいの命しか持ち合わせていないよ」


「え?」


「なんてね。冗談だよ。連行・・・と、言いたいところだけれど、私がこんな感じだからね、付いてきてもらう形になっているけれど、良かったのかい?迷子じゃないってことは、誰かと一緒だったのでは?」


・・・・ハッ!!


「・・・今気づいたの?」


あわわわわわ!フクロウのタイサイさんが『ここで待っているように』ってイケボイスで言ってたのに!!


「戻っても構わないよ?」


「いいんですか」


って言っても足元が悪いから旅先案内人として誰かを連れてきてくれる予定だっただけというか・・・あれ?そういえばディオさんと一緒に歩いていると特にそういった足元の悪さがないような。


進めば進むほど、道になっているような・・・


「どうしたの?」


「なんか道がどんどんキレイになっていっているような、と、思って」


「ああ、もう王城に着くからね。私のこの機能もそろそろ解除しないと。」


あ、着いちゃうんですね。これは引き返したほうが色々面倒くさくなりそう。私そんなに運動能力高くないので、引き返してたらまたコケたりしそうな未来しか見えない。


「ところで他の人も女性?」


ハッ・・・喋る動物ってこの世界では通常?異常?その辺り聞くの忘れてた!モンスターの蔓延(はび)る世界だとかは聞いたけど、私の引き連れてた?案内してもらってたのがフクロウってことは言っていいのかな!?な!?教えて横竪(オウジュ)先生ー!寝てるね!知ってる。


「えええと!えええと!?女性?多分男性かな!?」


「???混乱してる?大丈夫ですか?」


ディオさんが私の混乱っぷりを見てディオさんも混乱している。同調してくれる男性可愛いな。同調男性バンザイ。・・・じゃなくって!!


正直に言おう。優しそうだけど、どういう反応がくるのかはわからないけど、正直に。








「モンスターに連れられてこの世界に来た?」


あああ、ザックリ言ってたらそんな解釈に、違うんです。ちが・・


「あなたは伝説の勇者様だったのですか!?」


「違いますけど!?」


強めのツッコミになってしまった。


「この世界を救いに来たんですよね?」


「そう。でも、勇者とかじゃないです!?ええと、ええと、確かテイマーになる素質のある子だと言われました。」


「そ、れは・・・テイマーの勇者様は聞いたことがないですが、いや、でも、」


なんかディオさんがどうにかこうにか勇者と繋げようとして考えてブツブツ言い始めた。うぅん。帰っていいですか。帰るところないけど。帰りたい。逃げたい。横竪(オウジュ)さんのところに帰・・・。あっ。


「今は勇者などではない」


フクロウのタイサイさんだーー!私を見かねて追いかけて来てくれたんだね!良かった!ありがとう!君がいれば私は無敵☆無限大!


「今はとはどういうことだろうか、鳥の君。」


「この子はまだ原石なのだ。」


喋るフクロウについては驚いてなさそうだなー。って、フクロウのタイサイさんの横にデカイイノシシいらっしゃる。真っ白でキレイなイノシシ。


「足の悪い青年よ。この子の道しるべになってくれまいか」


そのイノシシが会話に加わった。え?ディオさんが道しるべに?まってまって、横竪(オウジュ)さんがさ、ここに来る前にこうした方がいいって話だと、町に降りて横竪(オウジュ)さんの友人に会ってから、森やモンスターやらの知識を得て、元凶の土地を探して、横竪(オウジュ)さんのいるところに行って・・・って話だったよね。


萌那(もな)といったな、女。」


「はい?はい!」


白イノシシさんに呼ばれた


「あの娘が何か言っていたかと思うが、この流れを引き寄せたのはお前の運だ。お前の行きたいように来たのだからこのまま流されてみてはどうか?私はそれも面白いと思う」


白イノシシさんは面白いと言う割には真剣な眼差しを向けてくる。この状況を引き寄せた?どういうこと?


「かの者はこの国の王子の1人だ。」


「え、ディオさん、さっき貴族の1人って言ってましたよね!?王子!?」


「嘘ではない。生まれは王子だが、いち領主で今は公爵位の貴族だ。」


「なるほど!?」


ほほーう。そのイケメンオーラは王子特有のオーラだったのか!


「その王子のもとで、この世界の知識、生きるための知恵、魔力増幅の修行は、横竪(オウジュ)の友人を頼るより、効率がいい。」


横竪(オウジュ)さんの計画全否定の白イノシシさんなのでした。わお。



仕事のほうが色々あって忙しかったり、イライラしっぱなしで、ちょっと最近疲れが取れなくて、ここの更新数日お休みします。すみません。


更新未定です。今月中には戻ってくる予定です。疲れが取れたら頑張りたいにょろ。にょろ。



面白かったら★、更新が気になる方はお気に入り入れてね!


ではまた〜。

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