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第189話

「失礼しますね~お茶お持ちしました。疲れに効くメメゲのお茶です。」


「おんや、すまねぇな。」


「お~ひゃっこい。冷たいお茶はええな。」


マリーさんがお茶と動物用のお水を持ってきてくれた。動物もぶっ倒れることもあるし、私達も無自覚で水分不足になっていないとは限らないので積極的な水分補給推進の為、お茶を持ってきてくれたようだ。ありがたやありがたや。


「マリーさんって氷の魔法使えるんだね」


聞いてみた。


「いいえ、あれは氷の魔法ではなくて、近くの物をお取り寄せするスキルなんですよ。割ったのは身体強化。ふふふ、この力を使ってメスとか注射器とか手元にすぐに来るのよ。」


わあ。


「ただ、落としやすいのよね。あんまり大きすぎるのはつかめず落とすからほどほどのものしか手には来させないようにしてるわ。魔力量もすごく使っちゃうし気分ののった時と緊急時だけにしてるの。うふふふふ」


それって普通のサイズでも下に落としたらヤバイものはマジでやばいのでは?メスとか足に・・・考えるのはよそう。


次々とマリーさんから木のコップを受け取ってお礼を言っていたら、アンドレが最後に受け取った。おや?


「あ、ありがとう。」


アンドレ、なんだか顔が少し赤くない?あっ、うつむいた。マリーさん美人だからなー。うんうん。照れるよね。うんうん。


「ところであちらの魔道具なのですがお聞きしてもよろしいですか」


ディオさんがまさかの食い付き。残念ながらマリーさんは魔道具に詳しくなくてほとんど会話が成り立たなかった。マリーさんは受付とか色々と忙しいのですぐに去っていってしまった。タイモちゃんの様子を見にまたあとで来るらしい。


「ディオさん、そんなにその魔道具珍しいの?」


現代日本にもあるけど魔法のお陰なのか壁じゃなくてテントの屋根部分に設置出来てる不思議な光景を私は見ていた。


「これはキリガミネというものなんだ!」


いや、あの・・・エアコンでは?


「ウルールトサラッラというシリーズやホワイトベアーというのもある」


それはもう・・・エアコンだよね?


「ダンジョンから出土した古代の文献にのっていたものを魔道具師が再現したらこのようなものが出来上がったと言われていて、販売台数が非常に少なく・・・・なぜここにあるのか不思議なものなのだ。王城にだって設置出来てる部屋はほとんどないので・・・なぜここにあるのだろう?」


キジンさんが言ってたけど昔にも私みたいに別の所からやって来た人がいたって話だったから、私みたいに来ちゃった人がそれを書き残したのかもしれない。・・・サルの惑星みたいに浦島太郎的な時間が過ぎてしまう系の文献は、なんだか嫌だな。




『ふふふ、なんだかわかりませんが、アナタのいた世界とこちらの世界は似て非なるもの。アナタの国も時間もこちらとは違うので安心してください』



ふ、と。思い出した。私をこの世界に連れてきた女神様が笑いながら私に説明してくれた。そんなシーンだ。同じようなことを考えた時にあの女神様に聞いたんだろう。狩猟民族っぽい衣装を見にまとった女神様は凛々しく気高く美しく、笑顔が可愛い女性だった。


「――――モナちゃん?聞いとるか?」


「へあ!?ごごごごめん、聞いてなかった!なに!?」


「あーいやな?こんあと、もう少ししたらイベントがいろんな所で始まるんだけんど、見たいのあるか?」


イベントの告知がテント前の掲示板に貼り出されているものがあり、それについて話していたようだった。


「何があるの?」


「気になりますね」


「俺はあれが気になる!」


ディオさんとアンドレはもう気になるのを見つけたみたい。えーーーーっと・・・


「読んだる。読んだる。“季節野菜の大食らい大会”“夏もひんやり・魔法アイスショー”“王都で流行りの劇の原作本朗読会”“暑さに負けるな・灼熱ダンス大会”“石・宝石展覧会”“魔力ガマン大会”“ぶどう早潰し対決”“トンカチゲーム大会”“オヤジだらけの音楽活動家ショー”」


ミギィさんが読んでくれた。私字を習ったばかりだから読むのも書くのも人一倍かかるから助かった。


それにしても色々ありすぎてわけわかめ。名称だけだとどれも普通のどこにでも出来そうなイベントっぽい。アンドレは魔力ガマン大会が気になるそうでディオさんはトンカチゲーム大会が気になるらしい。私は・・・魔法アイスショーかな?この世界にきて魔法が色々せっかくみれるんだから、こういう時に堪能したい。



書きながら寝落ちしてしまってました。申し訳ない。ちょっとずらしてもらって次回は22日予定です。


(^ω^U)



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