第180話
「てんおんなのはねい?」
ステータスを指差したところを読んでくれたけど漢字を漢字と認識してくれてることに驚いた。精霊だからだろうか?この世界の文字と違うから知ってるはずないのに。
「違うよフテちゃん、あまめのハゴロモだよ」
惜しいスズちゃん。スズちゃんは私と一緒に暮らしていたようなものだから日本語は見慣れてるけれど、読めるとは限らない。というか日本語は同じ字で一体いくつ読み方あるねん!って呟きたくなるから間違いをしたとしても怒りにくいという。うん。ね。アマメも間違いじゃないとは思うけれど正解は・・・。
「天女の羽衣って読むんだ。ほら、私とスズちゃんが覚えていた神様、女の人だったでしょ?それに関係してそうだなって。前まではステータスにコレ載ってなかったんだ。だから雑巾のあの布、コレなのかなって」
他の物の名称がそれなら安心なんだけど。可能性としてはあの雑巾の確率がバリ高なんだよね。
「ハゴロモって、あ!シーチキン?」
「なぁにシーチキンって」
いや、はごろもフーズ。
「美味しそうなやつなんだよ!魚だからきっとスズは美味しくいただけると思うんだ!食べたことないけど絶対美味しい!」
油漬けじゃなければスズちゃんに食べさせてあげよう。スズちゃん鳥だから以前から気になってたんだろうな。うん。まずは現代日本に帰れないと叶えられないけれど。
「そのはごろもと今回の羽衣は違うんだ。今回のは洋服の方の羽衣で、ほら、私着てた服が元々これだったのかなって思ったんだよ」
「「なるほどー!」」
「でもぼく、わたしもチーチキン気になる!モナママそのうち食べてみたーい」
チーチキン・・・ちびまる子ちゃんかな?
「この世界にシーチキンがあるのかわからないからまずは探してみないと」
「そっかー」
「で、このハゴもろってヤツが雑巾なのかな?」
はごろもじゃなくってハゴもろになってらっしゃる。もろ出しですかそーですか?
「たぶんそーだよ!モナを助けてくれた人だから」
おりょ?
「モナママ、あのね、ぼく、わたしがよく寝る前とかにいっぱいお話してた時に言ってなかった事があるの」
「そうなの?」
けっこー色々な事を寝る前とかにスッゴい喋っているからフテゥーロちゃんから新しく得られるものなんて早々ないと思っていた。
なぜってフテゥーロちゃんが話してくれた事っていうと・・・・・
・モナママは10年後のロッテリーの街にいたんだよ!でも最初は違うとこにいたんだって。よくわかんないけどそうだったってモナママ言ってた!
・モナママはアニメとか漫画とかドラマとかのこといっぱい教えてくれたんだ。でもね、ぼく、わたし頭よくないから忘れちゃった。だからちょっとだけモナママの教えてくれたこと覚えてるよ!
・モナママはパパと結婚したから幸せだったけど、いつも仕事が忙しいんだって疲れてたよ。だからねぼく、わたしがねもっと幸せにしたいなーって思ってたの。でねぼく、わたしはね思ったの。幸せってなんだろーって(以下略)
・モナママのことだーいすき!あのね、どこが好きかって?それはねまずはぼく、わたしのこと大事にしてくれるでしょ、あとね(以下略)
・モナママは神様とお喋りしたんだけどね、色んな悪いヤツをやっつける仕事してたんだって、でもね、だからね、疲れちゃったんだよ。モナママがね死んじゃったってのはね、本当はね教えたらいけないって言われてたの。だけどね、もうモナママが知ったあとだから話すんだけどね、すっっごく悲しかったんだーだからねあのね(以下略)
とかまあ色々喋ってくれたから、なにを話してないんだろうか??想像がつかない。
「ぼく、わたしね、モナママがやってたお仕事テイマーだったんだよって、神様に教えてもらったの」
明日も更新予定です