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第179話

今だに私は深層心理の奥底でステータスとか見たり、新しいスキルや魔法が作れないのかをやっていた。作成は結構難しくって組み合わせて作成しても私の作れたような複雑な変わった魔法やスキルはなかなか完成せず、一番集中したのは最初の15分ぐらいであとはダラダラとやっていた。


「そう言えばこのステータスにアレのってないな」


この場所で夢にみたあのシーンで使ってたアレ。“おもちゃのチャチャチャ”っていうスキル。ステータスボードには乗ってない。あの過去の記憶の夢に出てきたディオさんの足はダメになっていたようだった。


それを使ってディオさんの足を動かしていた。おもちゃのチャチャチャって名前ってことはあれかな?


「おもちゃのチャチャチャ、おもちゃのチャチャチャ~チャチャチャおもちゃのチャ・チャ・チャ。空にキラキラお星さま~みんなスヤスヤ眠るころ~、おもちゃは箱を飛び出して~踊るおもちゃの、チャ・チャ・チャ♪」


歌の通りに踊ったり歌ったりができる、のかな?それにしては優雅に踊っていた気がするけど、それは結局スキルを使用している私の意思が強いのか、それともスキルをかけてもらっているディオさんが自身の意思で動かしているのかは、あのシーンだけだとよくわからない。


「何歌ってるの?」


「うーん、あのね、おもちゃのチャチャチャって歌なんだけど」


ん?


「ん?」


「スズちゃん!」


「やほー、スズ遅くなっちゃった。モナ、元気してた?」


「あー、良かった。精霊になったからこれなくなったのかと思ってたよ~」


「それはない!スズはモナの体と繋がってるからね!この魂が繋がりがなくならない限り、スズが消滅しない限り、スズはずっとモナと一緒!」


「すごい!さすがスズちゃん!」


「えへん!もっと褒めて!スズもっといいことしてきたんだから」


「んぇ?」


「んっふふー」


スズメのスズちゃんはニコニコピヨッピヨッしている。スズメというよりヒヨコに見えてきた。


「で、いいことってなぁに?」


「今呼ぶね、フテちゃーん」


ブワッと空気が変わり、私とスズちゃんの前になんと!なんと!フテゥーロちゃんが現れた。


「えええええええええええええええ!?!?」


「モナママァァァァァァ!!!ぼく、わたし、来たよ!」


「どういうこと!?みんな来れるのここ!?」


みんな、来れるんならテンクウちゃんやビャッコくん、それにおうちに帰っちゃったセイリューちゃんにも寝れば会える。遠くにいるキジンさんやポンポコ丸くんとぽん吉くんコウチンさん達とも色々な話が・・・。


「それはムリなんだ。モナ、ごめんね」


「あぁ・・・なーんだ。そっかそうだよね。でもどうしてフテゥーロちゃんは来れたの?」


「呼んだからだよ」


「・・・・えーっと」


それだと誰でも呼べば来れるのでは?


「あのねモナママ。ぼく、わたし、はね。精霊だし、スズちゃんも精霊になったから来れたの。おんなじになったから、モナママの力もアップしたんだって。だから来れたの。」


「なるほど」


「そう!精霊になったから呼んだの。フテちゃん説明うまいね!スズどういっていいのかわかんなくなっちゃってた。」


「えへん!」


そっかー。スズちゃんもどう説明していいのか混乱していただけだったのか。わからなくなったら言葉につまっちゃうのはしょうがないことだよね。それにしてもフテゥーロちゃんもこの深層心理の奥底に来れるようになると思ってなかったからすごく嬉しいな。


「そうだスズちゃん、結局ナエにさんのことは思い出せた?」


「ごめんね、まだ思い出せないの。思い出したら絶対教えるからね!待ってて」


「うん、ありがとう」


私が思い出せればいいんだけれど、そう上手く事は運ばない。待つしかないか。


「モナママはさっきなにしてたの?それなーに?」


「こっちはステータスボードでこっちは創造魔法のボードだよ」


「すごいデッカー」


「大きい、ねー!」


「ねー!」


「そういえばモナはこれで新しいスキルとか作ってたね。すっかり忘れてた。なにか作ってたの」


「うーん、やってたんだけど全然上手く行かなくてね。出来たのが普通の魔法になっちゃったんだ」


フテゥーロちゃんとスズちゃんにステータスボードに増えた魔法を指差した。これとこれ。


「水生活魔法?」


「風吹雪(ふぶき)魔法?」


「「どういう魔法?」」


「水生活魔法はいつでも“ガラスのコップ一杯の水”が手に入る魔法。風吹雪魔法はドライヤーぐらいの強風が吹くついでに雪や花や追加したものが一緒に風と飛んでくる魔法。花吹雪、雪ふぶき、雷電ふぶき、とか色々な組み合わせが出来る、けど、使い道がいまいち・・・・」


「そうだね。モナママなんで作ったの?」


「ちがうよ、モナの事だから出来ちゃっただけだよ」


「ふっ・・・。さすがスズちゃん、よく私をわかってらっしゃる」


作るときはこういうの欲しい!って強く願いながら構成しないと上手く作れないみたい。どうでもいいのに適当にいじくり回しても大した結果がでなかった。うん。後悔はしていない。時間は無駄にしたとおもうけど。


「水生活魔法って今使える?見てみたーい」


「そう?じゃあ、ちょっとだけ。水生活魔法発動」


手元にガラスのコップがくるイメージで発動すると、ポンッと水が入った一杯のガラスのコップが手元に。


「美味しそうなお水!」


「このガラスのコップアンドレのところのより綺麗!」


「ん?そうかな?」


私は現代日本のガラスのコップのイメージで出したからもしかしたらこの街にあるガラスのコップとは違う物が出来てしまったのかも知れない。


「このコップは出したら消えるの?」


「どうだろう。消せると思って出してなかった。ほら、さっきふたりがくる前に出したらコップはあっちの下に」


ステータスとかとにらめっこしながら水はここで飲んだ。というかここは私の夢の中みたいなものだから起きたら発動しないかもという懸念もあるんだけれど。


「モナ、起きたらこのこと忘れないようにスズもフテちゃんもここにいるからね、色々教えてくれたらスズ達が起きてるモナに教えてホソクするから安心して!」


顔に不安が出ていたようだ。


「ふたりとも本当にありがとう」


創造魔法はとりあえず閉まって、起きている時はなぜか見せることが不可能だから今のうちにスズちゃんとフテゥーロちゃんには私のステータスボードについて色々なことを話すことにした。そして気になっていた項目があったのでついでとばかりにスズちゃんに聞いた。


「そうだこれって、雑巾のことだよね?」


明日も更新予定です

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