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第177話

「あ~怖かったぁ」


ミギィさんとレフティさんに質問責めにあった。まあ、私の本当のことを話始めたのが今日の昼からだったからまだ2人の中での私の行動とかが整理しきれていないんだろう。そう考えるとミギィさんと一緒にハジー、スミコット夫妻の所に行ったのは強行だったのでは?まあいいか。


そんなことを考えながらベッドでごろんちょごろんちょしている。夜もふけた。明日はお祭り!楽しみだ。日本にいた時も地元の夏祭りは欠かさず練り歩いていた。親に呆れられても一人でだって練り歩く!友達がいない訳じゃないよ。友達と行くときと別に一人でお祭り楽しみたい時もあるんだよ。へへへー。


「モナ、いい?よく聞いてね」


「うん。」


「モナは夢の中でスズとお喋りしてる間はね、昔のあったことも、忘れてしまっていることも覚えているの。魔力が復活すれば消えた記憶が戻るんだけど、急に大きな魔力は体に負担がかかりすぎるの。だからね、今日みたいなトウシャの魔力を浴びるようなことは本当はしないでほしいの。」


「そっか、そうだよね。でも、あの時ガンガンに吸ったのはスズちゃんが吸わせたんでしょ?」


「キッカケの心のスイッチはしたけどそれから先はモナの潜在意識だよ。」


「そうなの?」


少し操られた感じがしたような気がしたんだけれど、気のせいだったようだ。


「モナちゃん。」


「どうしたのタイモちゃん」


「今日暇だったからこれまた作ったのよ。だからモナちゃんも肌身放さず持っていてほしいのよ。」


差し出されたのはアンドレにもあげたタイモちゃん特製のお守りだった。


「えっこれって作るの大変だったやつ!いいの?」


「ブラッシング気持ちいいからお礼なのよ。モナちゃんのブラッシングは命が伸びる気がするのよ」


「そんな大層なブラッシングじゃないけどなぁ~えへへへ、でも褒められると嬉しい!お守りありがとう!大事にするね!」


「明日は忙しいのよ。あの茶っこいウサギも帰ってくるのよ。」


「そうだねー。リクゴウくん今頃何してるかな?もう寝ちゃってるかな?」


「モナママ!見てこようか?」


「いやいやいやいや、フテゥーロちゃん、夜も元気だね!でもダメだよ。寝てたら迷惑になっちゃうからね」


「わかった!なぁにツキノさん!うんうん!モナママあのね、ツキノさんがね、明日は月が消える日だから気を付けなさいって~」


「ん?新月のことかな?新月の時ってみんなみたいなモンスターとかって何かあったりするの?体調不良とかみたいな」


「ツキノさん、モナママに言いたいのってそーゆーことなのー?」


「プリェッツェリーラ」


「まあ大体そーゆーことーだってー」


「ツキノさんありがとう。気を付けるね。タイモちゃんにもお守りもらったし、きっと心配ごとなんて起きないよ!」


「モナちゃん、知ってる?そういうのをねフラグっていうんだって」


「テンクウちゃん、その言葉・・・日本にもあったよ。どこでそんなの覚えたの」


「ボクはモナちゃんの獣僕の一番だからね!だからモナちゃんのこと知りたいからフテゥーロちゃんとスズちゃんといっぱいお喋りしてるんだ!えっへん!」


「そーだよ、モナママ、フラグ立っちゃうよ」


「え」


「フテちゃん、ダイジョブ!モナのフラグは精霊の力でバキバキに折るから」


「お・・・うぇ?」


「モナちゃん、フラグって折れるの!?」


「まぁうん。折れることもある、というかテンクウちゃん。そういうフラグって悪いことが起きる前触れのことを指すんだけれど、私に不幸でも起きてほしいの?」


「違うよ!もうっ!ボクはボクがモナちゃんを一番に守れるって証明するんだから!悪いことなんてビューっと吹き飛ばせるんだから、フラグが立ったって楽勝なんだよ!」


「ありがとう?」


なんだろう。半分分かって半分分かっていないような感じだなぁ。まあ、いいけど。


「ビャッコくん出かけちゃったねー」


フテゥーロちゃんが窓から外を見ているがそのさきにビャッコくんはいない。


「朝出かけるって言ってたのに、カラスキくんと話をしたら出かけちゃったね。」


私も窓の方を少し見た。物寂しく感じてしまうのは私の勝手だ。


「モナ?ミギィさんとレフティさんの言ってたことだけど、あれってダイジョブなのよ?気になるのよ?」


「あれ?ってなんだっけ?」


「この街がモンスターだらけになるって話なのよ」


ああ、あれか。


「その、ゴールデンハムスターの子がひとり言ってたんだよね?未来はこうだーって」


「モナちゃんも、フテゥーロちゃんの言う通りなら未来から来たんでしょ?」


「ぼく、わたし、言う通りに未来からきたよ!うそじゃないよ!モナママ!ぼく、わたしウソつきじゃないからね!」


「私は未来から来たと言うことを覚えていないけれど、フテゥーロちゃんの言葉は信じるよ」


「モナママー!」


「でもそのハムスターの子が言っているのは信じていいんだかまだはっきりしない。会わないと、だね。」


明日はお祭り楽しみたいから明後日とかにしようかな。でもお祭りは明日から3日間まるっとやるんだったよね?お祭り終わってから聞きに行けばいいかなぁ。


何気にお祭り中忙しくなりそうなんだよね。


「そろそろ寝ようか。明日も色々ありそうだし」


「モナママ、むぎゅーしてぇ~」


フテゥーロちゃんが胸に飛び込んできた。真っ白いもふもふの毛玉のケセランパサランのフテゥーロちゃんは暖かかった。


「モナママ大好き~~!」


ホッペをスリスリしてくる。可愛いし気持ちいいし、天国か?


「あっフテゥーロちゃんズルーいボクもー!」


と、テンクウちゃん。


「まくら代わりになってあげてもいいのよ?」


と、タイモちゃん。


「モナの肩はあげないからね!」


と、スズちゃん。


ちなみにツキノさんは我関せず的な感じでもう寝てるみたい。ツキノさんて我が道をいく女帝っぽい性格なように見えちゃう。本人はどう思ってるんだろう。でも心配してくれる優しい女帝ウサギさん。お休み。


おやすみみんな。


私は目を閉じた。







また深層心理の奥底にやってきた。けれど前よりも地面に緑が増えていた。小さいけれどスズランみたいな白い花みたいなものなどが足元になっていた。


「呼んだら来ないかな。神様~?」

明日また更新予定です

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