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第169話

「あらあらあら、そうなの~結構気に入っていたのよ~ふふふ~」


「家ピカピカになった。ありがとう。」


ミギィさんがあの雑巾を私に返して欲しいと切り出してくれた。スミコットさんはあまり返したくなさそうだったが、ハジーさんは頭を下げて感謝してくれた。感謝までされるような物だったなんて。ちょっと返してもらうのに気が引ける。この家の中を見てしまったから余計に。


「でも急ねぇ?何か特別な理由でも~?」


えっと・・・と、私が答えなきゃいけないところだがスミコットさんに言えるような答えが見いだせない。ちょ、こういう時に動け脳!いつもは、あったまテッカテーカさーえてピカピーカそれがどおしーた、ボクドラ●もん~~って出てくるのに、こういう時に言う肝心な言葉が浮かばないとは、無能な脳みそ!そんな時ミギィさんが動いた。


「スミコット見てみ。モナちゃんの肩にいるべ?そこにいるのはスズちゃんってゆー、スズメだけんど、よーく見てみ。」


「見ろって・・・・んんんー?普通のスズメのように見えるわ。」


ちょちょちょ、ちょ!まーー!!スズちゃんはスズちゃんがスズちゃんだから・・・・


「あらっこの子、隣のケセランパサランちゃんよりも浮いて・・・すごいわぁ」


「あわわわわわわわわ!」


「でな、こん(この)スズちゃんはな、モナちゃんの守護霊で精霊になったんだと」


「おおお・・・」


「すごーい!!それでそれで?」


ハジーさんが驚き唸り、スミコットさんは少女のようにきゃあ!とはしゃいだ。私はミギィさんの暴露にあわあわしてますけど何か???ふわわわわわ。


「このスズちゃんがその雑巾になった布が欲しいと言い出したから返すことになったんだべ」


「わかったわ!精霊様だものね!」


「改めて、ありがとう。」


にっこにっこにー、と天真爛漫笑顔花咲くスミコットさん。それで納得したんですか。えっ。納得出来る内容でしたか。浮いてるまではまあもう、見えるからしょうがないとして精霊で納得できますか。できたのか。すごいな。


「精霊・・・・信じてくれるの??」


「土地神様とか妖精、精霊、は見えなくてもそこに居るって教えられてきたからむしろ目に見えて現れたのなら、信じる一択よ!」


キリッといい放ったスミコットさん。


「それにミギィさんとモナちゃんだからねぇ~。他の人ならまず疑うわぁ。詐欺とかで壺買いませんかって言いそうだったら尚更信じないけれど、モナちゃんとミギィさんはそういうことしないもの~」


「ウス。2人は友人。」


「これね、この家のくすんだ所とか凄くピカピカにしてくれたの。だから本当は返したくないんだけれど、そう言うことなら返すわ。本当に助かったわぁ。ありがとう~。」


「ありがとう。」


「ううん、私もせっかく要らないからってあげたはずなのに返してもらってごめんなさい。」


「あっお湯が沸いたみたい。紅茶?コーヒー?何飲みますか~?」


ティータイムと相成った。








「えっスミコットさん達明日からのお祭りって出店側なんですか!?」


「そうなのよ~。うちの娘達が趣味でお店出すって言ってたからお手伝いにね~」


「あんれ、結局手伝うことにしたんか」


「はい~。ミギィさんとレフティさんは設営とかのお手伝いしてましたものね~」


「どんなお店?」


「普通に食べ物のお店よ~。モナちゃん明日はアンドレ様達と回る予定なんでしょう?良ければ寄っていってね~。商店街の方のエリアにお祭り専用の休憩所のテント張ってる所の近くの青い敷布の露店店舗があるからそこにあるわぁ。」


「うん行くね!」


お店の内容が聞きたかったのだけれど、普通に食べ物のお店というからにはありきたりなお祭りの食べ物なのだろう。フランクフルトとか、串肉、焼きそば、りんご飴・・・・違う、これは現代日本のお祭りの屋台だ。


この世界の露店では・・・リネアさんが食べたエビせん、リネアさんが食べた肉団子、リネアさんが食べたスープ・・・・。リネアさんの印象が濃すぎてリネアさん越しにしか食べ物が出てこなくなる露店フィーバー。


今頃リネアさんは何を食べているんだろう。


って思いを馳せるところはそこじゃない。明日が楽しみである。

次回は明後日予定です


リネア「くしゅん・・・おやつ・・・今日のおやつは」


トリアンゴロ「ナッツいっぱいのモリモリクッキーデース!」


リネア「噛みごたえもあるのに美味しい!これは名前の通りモリモリいけますね」


トリアンゴロ「満腹感あるのでちょっと食べただけでも満足デース!」


数分後


トリアンゴロ「負けマーシタ」


リネア「まだ食べたりないです」


トリアンゴロ「にゅぐぅぅぅ・・・次コソは、少ない量でお腹いっぱいにさせてミセマーーース!」


リネア「望むところです!」

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