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第164話

お昼ごはんを終わらせてヨコシャルさんと小熊ーズは帰ることになった。


「もにゃまたね!」

「明日も遊んで」

「あっズルい」

「またおどろー!」

「だねー!」


「明日はお祭りに友達と行くから、会えたら少しだけ遊ぼうね。でも会えなかったらまた今度ぜーったい遊ぶから。明日会えなくても私からそのうち会いに行くからね」


「ほんと!?」

「やったー」

「でもほんとはね、明日がいーなー」

「お友だちは大事。むりいったらもにゃキライんなるかも!」

「そうよ!明日会えなくても我慢よ」


うっ・・・小熊ーズ、イイコ過ぎる!!可愛いし、ぷりぷりのふわふわだしまん丸うるうるお目目、破壊力抜群。うちのこにした・・・い、ダメダメダメダメ・・・!


「もにゃ?だいぜぶ?」

「虫さんいた?」

「首いたい?」

「頭だよ、たぶん!」

「首ぱるぱるママもよくやる~」


首を横にブンブン振っただけでこの対応。そんなに心配しなくてええんやで。


「ありがとう!みんなが心配してくれたからすぐ治ったよ」


「ほらね!」

「ふふーん!」

「へへへ」

「えへん」

「おおお~」


仲が良いなぁ。


私は人括りに“小熊ーズ”ってまとめて呼んでしまっているけれど、トウシャくんはテンクウちゃん達の解説によると、テンクウちゃん達と同じモンスターで、他の4人は獣人なのだという。


その4人のうち1人が熊寄りの獣人で、あとの3人は人寄りの獣人に今後変化していくらしい。その3人は少しずつお人形さんみたいな熊の姿からちょっとずつ変化し、獣人にもよるが体が似た者同士しかわからないことも多いらしく、イジメとかでは無いのだが自然と疎遠になっていくことが多いらしい。


この子達はどのくらいまで幼馴染みとして生きていくんだろうか。私には幼馴染み・・・うーん。昔仲良かった子も単なる友達止まりで幼馴染みって感じな付き合いが多い子は居なかったかも。


いーなー・・・。


ふ、と、アンドレの顔が浮かんだ。


アンドレは・・・違う、よね。あ、でも今のこの体は5歳?だし、今のまま成長するなら、幼馴染み・・・か??


「「「「「もにやー!みてみてー!」」」」」


考え事をしていたら呼ばれた。小熊ーズは空を指差していてそこに見えたのは虹だった。この周辺に建っている建物はほとんどが民家で高い建物はそうそう無く、たまにある木々と土の道路と草原があってさっきまで降っていた雨粒がキラキラと光って見えた。その隙間から地面からグンッと七色を引っ張って半円を描く虹はとても大きくてまるでファンタジーの1ページのようだった。


いや、熊獣人とかいるからファンタジーには違いないか。語彙力少ない私にはこれが精一杯。スッッゴイ綺麗!それに尽きる。


「綺麗だね~!」


「「「「「ね~~~!!」」」」」


なんか良いことありそうな予感!


「そ、それじゃあな、モナちゃん・・・・・」


「あっはい、ヨコシャルさん、また~」


「「「「「もにゃ~ばいばぁぁい」」」」」


「またね~」


ヨコシャルさん、すごく疲れた顔してたけどどうしたのかな?さっきまでミギィさんとレフティさんと話をしていたはずだけど。


「あっだら、根性が弱くていかん」


「んだな。ユーグリッドといい、熊獣人は精神的に弱いんかなぁ」


「・・・・」


・・・・まあ気にしたら負けだ。疲れてた理由はさておき、玄関から家に入ると2階からバタバタと降りてくる音が聞こえた。


「モナちゃん!」


テンクウちゃんが飛び付いてきた。えっ!?


「チクショー、風使ったにゃ!?ズルいぞテンクウ」


「ボク、わたしは・・・さんばーーん・・・」


「・・・・スズ・・・四番・・・がーーーん」


競争してたみたい。一番にテンクウちゃんが着いて、二番にビャッコくん、三番にフテゥーロちゃん、四番にスズちゃん、の順。


「なんだべ?」


ミギィさんが聞くとフテゥーロちゃんがミギィさんの頭にフヨフヨ飛び、乗っかりながら答えた。


「一番にモナママに着いた子からね、モナちゃんの一番になるって決めたの。テンクウが着いたの。くやしーーぃ。」


あっさっきの話し合いのやつ?いいのそんな競争で決めて。


「ボク一番!エライ!?」


テンクウちゃんが口を大きく開けてニコニコしてさらにシッポがフリフリピョコピョコしてる。スッゴク嬉しそう。・・・・・決めて来ても一番とかを認めるのどうしたものかなって、むしろ、認めない方向で少しからかおうぐらいの気持ちでいたのに、そんな気持ち引っ込んじゃった。


「そんなに一番とか二番とかって大事?」


「うん!獣僕(じゅうぼく)の一番になるんだ!」


「モンスター同士じゃ序列がないとはじまんねーんだにゃ」


「ぼく、わたし、モンスターじゃないけど、モナママ守る子だから一緒なの!」


「スズだってモナの肩はスズだけのものだから渡したくないの!」


よくわからないけれど大事らしいことは伝わった。


「んで、いいんでねぇの。よっぐわっがんねぇけんど、こういう好意は素直に受け止めとくんがイチバンだべ。」


「んだなぁ」


そんなわけで、よくわからないままみんなの序列が決まったようだった。・・・・・獣僕(じゅうぼく)ってなんぞや??


また遅くなってしまった・・・。明日も更新します



もうすぐ夏ですね。夏アニメは呪術廻戦くらいかな~。他も見るかもしれないけど、春アニメ録画したまま全然見れてないし消化してる間に夏アニメ終わりそうだ。あと秋アニメの方が私が好きな作品多いからそっちを正座待ちしてしまっている。ははははは。


この春はドラマばっかし見る生活だった・・・。


うーん。




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