第160話
「あれっ」
「なっ」
「おわっ!?」
「「「「「クマさん色のトリさーーーーん」」」」」
小熊ちゃん達がワッと喜びの声をあげた。
「スズメっていう鳥なのよ」
タイモちゃん小熊ちゃんの先生みたいな。ヒツジのせんせーとか絵本の中のですか。小熊の教室開きますか。それこそ、ジャッキーのくまのがっこうですよね。殺伐論の殺せんせーは出てきそうにないくらいのほほん真っ盛り。
「スズメのスズっていうの。スズのこと知らないみんなよろしくね!」
いや、だいたいのここにいるメンバー知ってる子ばっかですけど。
「あっだらまー。モナちゃんは、なんっつったらええのか、色々すげぇべな」
「カカカカッそれでこそモナちゃんだべ!」
私が何かしたとみんな思い込んでいますが私何かした記憶がないんですけど!?というか寝込んでる私何か出来ると思うの?できそう?そうね!でもほら、一応5歳の体だし、そこんとこ考慮して納得しないでほしいかな!?
「モナママ?大丈夫?」
「もにゃ、だいぜぶ?」
「うん、ありがとう。・・・私どのくらい眠ってた?」
みんなが私の近くにいるからそんなに時間経っていなさそう。
「わかんにゃい」
わかんないかー。そっかー。かーわーいートウシャくん。・・・じゃなくって。ゴホン・・・。
「何分なのよ?時間なんて見方知らないのよ」
「ハハハばっかでー、ヒツジは物を知らねーんだにゃ!?」
「もうっビャッコも知らないのにそういったらダメでしょ!?」
「にゃにおう!?テンクウ、おま、俺様は時間くらいみれるにゃ!?」
まーたテンクウちゃんとビャッコくんがワチャワチャしてる。ほんとに、喧嘩する程仲のいい口の減らない関係性のふたりだなぁ。
「倒れてから10分も経っていない。大丈夫か?心配で子供達がモナちゃんが起きるまで帰らないって言って聞かなかったんだ」
ヨコシャルさんがスッゴい疲れきった顔をしてる。
「んだっけ、アタイらが子供達送ってやるっつってんのにあんたが残るって決めたんだろが?」
「父ちゃ、ごめんなさい。俺気になっちゃったの。ごめんなさい。」
「トウシャ~~!!俺が!な?俺が!お前達を残して行きたくなかっただけだ!うん!な!トウシャのせいじゃないぞ!!」
ヒシッと父と子の感動的な抱擁。って私は何を見ているんだろう?
ベッドに寝かされた体を少し起こした。
「スズちゃん。私呼び出してないよね?間違って呼び出した?それにしては体はかなり鮮明だし、普通にしゃべってるし、私の・・・・・魔力が、全然減っている気がしないんだけど、どういうこと??」
「え?」
ミギィさんが不思議そうな顔をして私とスズちゃんを比べて見ていた。
「ほんとだ!モナママ!ぼく、わたしもわかる!前のスズちゃんじゃないね!」
「スズね、進化したの。ポケ●ンが進化したりね、仮面ラ●ダーとかプリキ●アとか戦隊ヒーローがね新しい力を授かるように、スズも新しい力が欲しかったの!だからね、スズね呼ばれなくても勝手に出てきたいからね、守護霊じゃなくって守護精霊になったの!」
「「「「「「「「「せ、せい、れい・・・・・???」」」」」」」」」
精霊!?!?!?
「じゃあぼく、わたしと同じだね!」
はい!?!??!な、なんですと!?!??!
「まてまてまてまて、アタシ混乱してきたよ」
「俺もだ」
「アタイもだ」
「「「「「せーれーさんってなぁに?」」」」」
わたしもわかりませんよ???メリットとデメリットを教えて。殺せんせー!?一番答えてくれそうな人がそれしか思い付かない。ああああ。脳がうにょうによしてきた。
明日はお休みして明後日更新します