第159話
「だいたいね、私別にディオさんのことは、そりゃあ顔はとっっ・・・ても、好みの顔だけど、結婚するほどじゃあないと思うの。」
「溜めたねぇ」
「趣味趣向はあんまり変化ないからね。溜めるよ。うん。」
“深層心理の奥底”と呼んでいる私の中の心の奥の空間にまたもや私とスズちゃんで話をしていた。なぜって気絶してしまって現在私は寝てしまっているから。
ディオさんのことは好きだ。特に顔が。雰囲気が。でもそれは愛でるというか、推しというか、ガチ勢ではなくだだアイドルを遠目に見る程度に好きだという程度で、結婚を考えるほどではない。
前のことは覚えていないが関係性が親密になるほど、現在の私はディオさんと関わりが大きくはない。だからこそよくわからない。そんなになるくらい、私はこの世界に滞在していた?
気絶したからには沢山の記憶が戻るかと思ったけれど思い出せたのはそれくらいだ。
それにしてもどういうことだろう。ここに来るとまた中学生ぐらいの体型なのだが。トウシャくんから吸った魔力が少なかったのかもしれない。記憶もあまり戻らないし。私の憶測なら前回より吸ったはずだったんだけどなあ。憶測は憶測にしか過ぎない。
うーん、私中学生の頃は結構貧弱で、足は細っこくて持久力も忍耐力も全然ない、いわゆるガリガリちゃんだったし、おっぱい・・・胸もガリガリに乗じて貧弱で発育のいい小学生のがもっとあるだろ、だったし。この姿あんまり好きじゃないんだけどなあ。
・・・・今更だけどこの姿ならロリキャラのコスプレ似合いそうだなぁ。やったことないけど。知り合いのコスプレ見に行く程度で傍観勢だったけどハロウィンコスプレとかディ●ニーランド行ってやるくらいはしたことあるよ。ふむ。貧弱貧相だけど見方によってはプリ●ュアコスプレとか良さそうじゃないだろうか?ちょうど中学生ぐらいだし。プ●キュアイケル気がする。
「ねぇ聞いてる?」
スズちゃんが頭の上にズシッとのって来た。
「ごめん、なんだっけ?」
「外のモナが起きた時に全然ここのこと覚えてないから問題ダヨネって話」
「それな」
「でしょ?」
・・・・というかスズちゃん、私への呼び方変わった?私のことモナちゃんって呼んでなかったっけ?呼び捨てに変わっているような?まあいいか?
「雑巾のこととかどうにか返って来るようになるみたいだけれど、すっかり忘れてたから今回の事は奇跡だったよ。」
「ここでいくら話し合っても起きたら無駄になってしまうのがスズからも見えたから、だからねモナには悪いけれど今回の小熊のトウシャからの力を勝手に吸い取らせてもらっちゃった」
「・・・え?」
「ごめん」
スズちゃんがそう言うと強制的にその空間から弾き出された。
「ハッ」
「モナちゃん!」
「モナママ!」
「起きた!」
「良かったぜ」
「具合はどうだべ」
「頭痛えとかねえか」
「「「「「もにゃ~~~~!!」」」」」
「みんな?あれ、私・・・」
頭がぐわんぐわんする・・・夢を見ていた気がするけれど、また思い出せな・・・
「スズはスズとしてパワーアップ無理やりしたから降臨なの!」
「・・・スズちゃん!?!?!?」
魔法やらスキルやらで呼び出してないのに具現化してますけど!?!?!?
明日も更新します
(゜∈゜ )