表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
159/463

第151話

「モナちゃんのこともっと聞きたいべ。」


『実は大人で』と、さっき話した時目をまん丸くしていたけれどミギィさんもレフティさんもなにか府に落ちた顔をしていた。この人達はとてつもなく勘がいい。一緒気暮らしていてそれは思った。けれど・・・


「アタシらは自分の想像なんかじゃあなく、もっと、モナちゃんの口からモナちゃんの気持ちごと、噛み締めたい。」


私の胸がグッと詰まった感じがした。だってこんなことを真面目に言ってくれる人に会ったことが会っただろうか。いや、無い。私が覚えている限りは無い。


今まで5歳の姿だから保護対象になってくれているんだと思っていた。でも目の前にいる人達は、私の妄言のような話に向き合って・・・これも憶測だけれど、私の問題について解決しようとしてくれている、のだろう。希望を持ちすぎだろうか。


「んだっけ?さっぎ言ってたんは、あの騎士団ん所で寝てる前は異世界で過ごしてたのにどーして来たのか最初は全く思い出せんかったけんど、誰かに呼ばれて自分で歩いて来たってのは思い出したんだべな?」


「それと、なぜか子供の姿になっちまってて、魔力回復すると一時的に身体が成長するっつー、変な身体になっちまったんだな?難儀過ぎるべ。」


「んだなぁ。」


「ったらことはよ?あんの雑巾、返してもらっだ方がよぐねーか?」


「雑巾ってなんだにゃ」


「おわっ、あぁ白い猫も喋ったんだっけか。モナちゃんが最初に着てたボロボロの服だよ。捨てるんならってスミコットが雑巾にしたんだべ」


「気ににゃるな。俺も見てみたいにゃ」


「スミコットに頼んでみるべ。」


「そんでな、これからのモナちゃんのこととか手伝えることってなんかあっかね?」


「えと・・・」


「あ、そだっけ、騎士団の方はカメーリャには黙っといてるけんど、ユーグリッドもモナちゃんのこと心配しとってな、アタイらと同じくなーんか隠してんなぁって気づいてたから、ユーグリッドにもさっきの話すれば、心からの味方になってくれるかんな。覚えとき。」


ユーグリッドさんも!?


「あ、ありがとうございます。」


照れてしまった。


「えと、私、記憶が途中本当に抜けているみたいなんです。ここのみんなが心配してくれて」


「「「「「もにゃ!?記憶ないの!?だいぜぶ!?」」」」」


「今は大丈夫だよ。フテゥーロちゃんが私の過去は未来にあるって言っていて」


「モナママはりっぱな大人の女の人だったんだよ!ぼく、わたしはね、モナママとお喋りいっぱいしたの」


「ほほう?」


「フテちゃん、(おりぇ)もフテちゃんの、もにゃのお話聞きたい」


「モナママ!みんなにお話していーい?!」


「いいよ」


ミギィさんもレフティさんも小熊達もフテゥーロの言っていた未来にいたモナが大人だったと言う話を詳しく聞こうとする。


神様の話も。


「フテゥーロ・・・まて、神様?」


「フテちゃん神様あったことあるの!?すごーい!」


「どんな神様だべ?」


「男の人だよ?」


「創造神かな?」


「そーぞーしん?んー・・・違うと思う。」


「でもこのあたりの神は女神様だよ?」


「あれー?なんでだろー?」


この辺りにいるのは女神様・・・


「・・・その女神様に私呼ばれたんだと思う。」


「オウジュ様に呼ばれて、ボロボロの状態で放置されたのか?それっておかしくないか?」


今まで黙っていたヨコシャルさんが疑問をぶつけてきた。

明日も更新します

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ