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第149話

「雨やまないなぁ~」


空にそびえるクロガネの城~スーパーロボット~マジンガーゼットォォー、とばーせ鉄拳ロケットパンチー~♪うんちゃらかんちゃらブレストふぁいや~・・・途中から歌詞が曖昧です。どんなに覚えやすいものでもド忘れするときってあるよね☆


「ラピュタかクロガネの城があの空にそびえていたら面白いのに」


「「「なぁにそれ?」」」


「もにゃちゃん、いろんなこと知ってるね!すごーい」


「えへへ、えっと、空飛ぶお城がね空にあるって聞いたことがあるんだ~」


(とう)ちゃ!そんなのお空にいるの!?」


「あー、おとぎ話ではよくある話だな、本当にあるのかはお父さん(おれ)でも見たことないからわからない。」


まじか。私の口から出たのは単にアニメの影響ですけれどもこの世界でおとぎ話であるということは・・・本当に有るかもしれない。おおお・・・(期待の眼差し)


そんなこと言っていたら遠くから雷が鳴り出した。


「ゴロゴロしてる!」

「こあい!」

「ピカドンこっちくんな~」

「トウシャ?平気なの?」

「うん!あのね!(おりぇ)、ピカピカゴロゴロ来ても平気なの!」


「「「「どして~~??」」」」


「だってね(おりぇ)ピカピカゴロゴロ出せるもん」


あっヨコシャルさんが固まってる。


「・・・・?うっそだ~おかーさんだって出せないもん」


ヨコシャルさんが『トウシャートウシャーしーーーっ!』って小声で訴えているけどその訴え方は無駄に終わりそうな気が・・・あ、ホラ。


「トウシャみんなと少し違ってすごいクマさんなんだよ!(とう)ちゃが言ってた!ね!そうだよね(とう)ちゃ!・・・しー?してるの??んあ?」


『あーーー・・・!』


小声で絶望な声をあげて天を仰ぎながら両目を両手でおおっているヨコシャルさん。目の前の現実を見るしかないよ。小さい子は善くも悪くも無邪気である。


「もにゃちゃんも(おりぇ)の見たもんね?こーげき痛かった?あのときはごめんね?」


おっとこっちにブーメラン。ヨコシャルさんあわあわしている。


「トウシャ~あのな、その辺でやめ」


「痛くなかったよ、大丈夫。むしろトウシャくんのお陰で私強くなったんだ。だからありがとう」


「そうなの~?えへへ~?」


「「「「トウシャすごーーーーい!!」」」」


なぜか私の隣のフテゥーロちゃんがフフーンとどや顔なんだが(苦笑)端にいたタイモちゃんとツキノさんがさっきまで微笑ましくこっち見てたのに、今は鬼かお化けでも見つけたみたいに目がかっ開いてこっち見てる!ちょ、その視線怖い!それどういう視線!?


「だして!」

「見たい!」

「トウシャのピカドン見たい!」

「みたーーい!」


「え?え?えっとぉ(おりぇ)今は出せるかわかんない」


「どして~~??」

「トウシャ出してくれたらあっちのこっちにこないかもなのにぃ」

「つよいの好き!クマは強くなるんだぞってパピーが言ってた」


パピーってパパさんのことかな?子供がすくすく育って欲しいと言う願いがこんな所であだなすことに・・・。


「それともウソなの?」


あっ!?


「ウソじゃないもん!」


あわわわわ!この流れはヤバい!どうしよう!


(おりぇ)できるもん。ウソちがうもん。」


口が膨らんでプンスコしてる。可愛い。じゃなくて、止めなきゃ!


「トウシャ!ダメだ!やっちゃいけない」


ヨコシャルさんが止めに入った!さすが!トウシャくんのお父さん!


「トウシャのパパさん、なんで~?」

「どして~~??」

「みたい~!」

「パパさんももにゃちゃんも見たんでしょ、ズルい~」


「トウシャできないんでしょ?」


「ウソつきじゃないし(おりぇ)、で、き、るも、ん!!」


「トウシャ!!」


トウシャくんの怒りがMAXになったからなのか理由はわからないけれど、スーパーサ●ヤ人みたいに青い炎がまとわり付くような、それに似た感じに青いエネルギーがトウシャくんの体を包んでいた。その端々からパリパリと電気が少しばかり放流しているのだろう、小さな雷樹(らいじゅ)がそのエネルギーの周りを生まれては消え、生まれては消えを繰り返している。


そこまで広くないモナの個室の中央でトウシャは異才を放ってしまっていた。まさかこんなに強い雷をトウシャが身に(まと)うとは他の小熊達も思っていなかったらしく、トウシャのその姿を見て恐怖に怯えていた。


子供達としては、手から軽く出す手品程度でいいからその片鱗を見たかっただけだった。なのに、トウシャの力は膨れてしまった。これに恐怖しないというにはあまりにも大きな力だった。


「と、と、とうちゃ・・(おりぇ)ウソつき違う」


「そうだな!そうだ!トウシャは正直者のイイコだ。だからそれ、()めような」


ヨコシャルさんがトウシャくんに触れようとするがバチッと電流に弾かれてしまった。


「なっ・・・トウシャ・・・!落ち着いてくれ、トウシャ!」


「あにょね・・・おりぇ・・・」


トウシャくんもそれを見てオロオロしだした。溢れ出て止まらなくなってしまっているのだろう。トウシャくんの目から涙がこぼれるも、その涙も電気をまとっていた。


「うぁぁぁぁぁ!こわいいいぃぃぃ!びえぇ!」

「トウシャごめぇぇぇぇんんん!うわぁんん!」

「ウソじゃなかった!トウシャもうやめてぇぇ!えーん!えーん!」

「バリバリするぅぅ!ヒリヒリするよぅぅ!やだぁーもうおうちかえるぅうー!」


阿鼻叫喚(あびきょうかん)地獄状態。なぜかヨコシャルさんの手はトウシャくんに触れられない。でもトウシャくんのその青いイナズマは他人に魔力を分け与える、ゲームで言うところのマナポーションとかマナヒールとかバフとかそういうものだったはずだ。攻撃力はなかったはず。


大丈夫。多分だけど、私ならトウシャくんのそのエネルギー、吸える。


確信は高くはなかった。前は霊体みたいになった状態で力を吸い上げた。サルにあげるにはイナズマを頭から落としていた。今はそのどちらでもなく、ただトウシャくんの体の周りに力がくっついている状態。


「つまり、くっついちゃって私が避雷針代わりになる!」


「「「「もにゃ!?」」」」


「モナママ!?!?」


「モナちゃん!!」


「なにしてるにゃー!?!?」


「ルットレンドゥーーラ!?」


「モナちゃんなにしてるのよ!?なんなのよ!?」


みんなの叫びが私に向かった。というか言葉を喋らずに黙っていたハズのビャッコくん達も普通に喋ってるけどいいのかな?


私は、トウシャくんに思いっきり抱きついた。バリバリバリバリと私とトウシャくんの間に存在する青いエネルギーは私達を引きはなそうと強く鳴る。


音だけではない、段々と私の身体が焼けるように熱くなっていくのがわかる。これは正直言ってヤバい。あれ?思ったよりも命の危機?そんなバカな。吸える。吸える。いいえ、吸え!私。私は力が欲しい。私は魔力が枯渇してる、足りない、くれ、くれ、さあ!さあ!さあ!さあ!


外の雷が近くに落ちた。


「「なんの騒ぎだべ!?」」


「あっ。しまった」


私の身体は中学生位のサイズに成長してしまっていた。ミギィさんとレフティさん、お、お帰りなさーーい・・・・。

次回は23日予定です。








ファッションセンターしまむらが70周年だとかで店内の放送で流れる歌が小林幸子さんが歌う“しまむらソング”らしい。めっちゃ気になる。どんな歌だ。


モナ「え、いやいやいやいや、ちょ!?このまま数日放置!?ちょ!?作者!」


テンクウ「モナちゃん!ふぁいっとー!」


フテゥーロ「モナママ、ぼく、わたしは、なにもできないよ。ごめんねぇ」


ビャッコ「しーらね」


ではまた次回。


モナΣ(゜Д゜)「ガガーーン」




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