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第147話

「おかえり〜」


小熊達が私の家に帰ってきた。テンクウちゃん達には部屋で待ってもらっている。フテゥーロちゃんは一緒についてきた。


「「「もにゃ〜〜!」」」


(おりぇ)おさんぽしてきたよ」


「あれ?一人足りない?」


「とうちゃがだっこしてる。」


「ここ!」


「モナさんスミマセンが湿布と絆創膏などとか何かありませんか。」


「ありゃっ!?えっと、ちょっと待ってね!みんな、中はいってはいって〜」


ひとりケガをしてしまったようだ。救急箱どこかにあったかな。この辺かな?私が熱出した時に持ってきてたやつがあったはず。あった!ちょっと大きめの救急箱は5歳が持つと結構デカい。

 

「ヨコシャルさん、救急箱です!」


「ありがとう」


救急箱の中にはアンドレから貰ったオブラートもしまってあった。・・・・ヨコシャルさんがオロナインみたいな入れ物と包帯とガーゼ生地を取り出した。あと絆創膏と消毒液らしい入れ物。小熊くんをイスに座らせてヨコシャルさんは足を軽く持ち上げた。あっ足の裏から少し血が出てる。


「ヨコシャルさん、小熊くんの足洗ってからの方がいいですよ」


「あっしまった。そうだったな。」


「桶どこだっけえっと」


「モナママここだよ」


「!?」


「ありがとうフテゥーロちゃん」


「!?」


「ヨコシャルさん?どうしました?」


「それ、その・・子?なに?いや、なんだい?」


「あれっ??」


説明してなかったっけ???










「なるほど?」


私がフテゥーロちゃんの説明をしてる横で、ヨコシャルさんはガーゼに薬を塗布(とふ)し脇腹近く背中周辺に貼り付け包帯でガーゼが動かない用に固定し始めた。湿布はヨコシャルさん自身用だったらしい。コケた子を助けたら腰をひねった。なるほど。


フテゥーロちゃんと一緒に商店街にも行ったしミリーちゃん達も特にフテゥーロちゃんのこと見ても驚くより可愛いって反応しかなかったから、驚かれてびっくりした。


「つまり、神の子供?」


「えっどうなんだろう?フテゥーロちゃんって神の子供なの?」


神様の所から来たって言ってたけど、そういうことだったの??


「違うよ!モナママの子だよ!」


違うらしい。


「「「「もにゃ~」」」」


「踊りは?おどろ~?」


「ヨコシャルさんとお話してるからもうちょっと待ってね」


「いっぱい待ったよ」

「もう待てない!」

「おはなしあとでにして~」

「足いたいけどやるの!」

「痛いの?やっぱりやめよ?」


ひとりケガをしてしまったからみんな少しその子のことが心配なのが見てとれる。このまま踊りを踊るのはやめた方が良さそうだ。


「お名前は?」


「アカシアくんだよ」


「そっか、アカシアくん、足をムリさせたら明日走ったりするのも出来なくなっちゃうかも知れないよ?ケガをしちゃったからみんなもアカシアくんのこと心心配してる。私もアカシアくんの足早く治ってほしいから今はムリしないでほしいなって思うよ」


「でも楽しいことしたいんだもん。ダイジョブ、踊れるよ!」


小さいからか踊ることが楽しい!楽しいから楽しければ体が動く!と、ノリだけで動こうとしてる感が見てとれた。子供ってそうだよね。


こういう時は他に誘導するべきなのだよ。言い方に注意しつつ、私は話した。


「う~~ん、あのね、楽しいことなら座ってても出来るけど、その座ってても楽しいことはアカシアくんはしたくないんだね?うーん、残念だなぁ~。すっっごく残念だなあ~~。せっかくアカシアくんのために思いついたんだけど、アカシアくんがやりたくないならせっかく思いついた楽しいことは、無かったことによしよっかな~~」


「「「「!!!」」」」

((((楽しいこと!?))))


アカシアくん以外がバッとアカシアくんのことを見た。判断はアカシアくんにゆだねられているのがわかっているからだ。


「!!」

(楽しいこと!?)


「みんなが知らない楽しいお歌がいーーっぱいあるんだ。知りたくない?」


「「「「「しりたい!!!」」」」」

「ずるい!ぼく、わたしも!!!!」


フテゥーロちゃんも食い気味だ。ヨコシャルさんが笑いをこらえている。子供達が変に必死に食らいつく姿は可愛くて可愛くて仕方がなかったのだろう。


「うーんとね、あのね、アカシアは~踊るのも好きだけど、歌うのも好きだな~、って思うんだ~。だからね~・・えっとね~アカシアはね~。歌いたいな~っておもうんだ~。」


「踊るのはまた今度でも、いい?」


「いいよ!」


「「「「いいよーーー!!」」」」


「じゃあ2階に移動しましょう!」


「「「「「行く~~!」」」」」


「モナママ、まずはなに歌うの~?」


「グーチョキパーの歌と~、これくらいのお弁当箱にっ♪かな!」


「それ初めて聞く!ぼく、わたし楽しみ!」


「「「「「楽しみ!!」」」」」


「お、俺はどうしたらいいかな・・・?」


ヨコシャルさんのことはいまいち考えてなかった。えっとどうしよう。


「なにいってんの!ヨコシャルさんもみんなと歌うんだよ!」


「えっ」


「「「「わーい!!トウシャのパパさんも歌お~~~~~」」」」


「とうちゃとお歌歌えるの~!やった~~!」


この後みんなで、グーチョキパーで♪グーチョキパーで♪なに作ろ~♪なに作ろ~♪右手はチョキで、左手もチョキで~カーニーさーん!カーニさーん!・・・とかグーチョキパーで思い付くものを色々やった。


『右手がグーで、左手がチョキで、ググレーモン!』


『『『『『ググレーモン!!』』』』』


これが一体なになのか最後まで聞けなかった。ググレーモンってなんでっしゃろか。異世界わけわかめ。

結局踊りませんでした。子供の歌の手遊びって子供好きだよね。


モナ「これっくらいの、おべんとばこに、おにぎりおにぎり、ちょいとつめて~」


トウシャ「もにゃちゃん、おにぎりってなーーに?」


フテゥーロ「おにぎりってねごはんだよ。しろくってねふわふわしててね水っぽいんだって、あとね、黒いノリってのでね、まいてね、梅干しっていうのが入ってるんだって」


トウシャ「?????フテちゃんは食べたことあるの?」


フテゥーロ「ないよ!!!!!(キリッ)(ドヤァァァ!!)」


トウシャ(ないの!?)


ヨコシャル(子供同士の会話って面白いよな~~。)(ボケ~・・・)






遅くなりました。次回は18日予定です。次は遅くならないようにがんばります。

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