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第146話

最終的にぽん吉くんとポンポコ丸くんとリクゴウくんのお三方(さんかた)で話をしたらリクゴウくんはそっちに向かう決意をあらわにした。多分その決意表明をツキノさんにしっかり話しているんだと思うんだ、けれど?


「ピィピピピピーー。ピピピピピィピィ、ピ!ピピピピィーピピピピィピィピィ!」


「ローレンターグ」


「ピィー・・・」


「リクゴウくん・・・がんば!」


テンクウちゃんが慰めている。うん。がんば!今更だけどこういうのって絵本のシーンみたい。それにしてもツキノさんは相変わらずリクゴウくんに冷たいというか、同族嫌悪?一体全体なんだろな?タイモちゃんもリクゴウくん苦手みたいだし、女性に嫌われるタイプの男性ウサギってことだろうか??


「モナママ、そろそろトウシャ達が帰ってきそう」


「あわわわわ!そうだった!リクゴウくんをいつ連れてくの?」


「今がいい。話を聞いて明日の朝には戻るようにする。」


「うんうん。わかった!それじゃあ、愛似移動友(あいにいどゆう)使って送るね。何となくだけどキジンさんの所までは全然大丈夫な範囲だし、変なスキルじゃないってわかってるから魔力がある今のこの時に本番だけど練習かねていっぱい使ってみたいから、だから送るね!」


「ポコポン!」


「ぽっぽん!」


ふたりは“また飛ぶの!?やったー!”ぐらいの感じで喜んでいるけれど、オオカミのコウチンさんは前足で鼻をスリスリ触っている。落ちた時のことを思い出したんだろう。よっぽど痛かったんだろーなー。


「やめとく?また落ちて痛いことになるのも可哀想だし・・・」


「ハッ!モナママ!ぼく、わたしもモナママに可哀想って言ってほしい!」


なんでやねん。


「・・・どういうこと?フテゥーロちゃん??」


「モナママの可哀想は愛がいっぱい!!」


ふんすっ!っと鼻息がなった。うちのケセランパサランは可哀想ではなく可愛い。


「可愛い。」


「ほんと!?わーい!!」


何を言っても喜んでくれそうで少し複雑な心境である。


「いや、飛ばしてくれ。その方が断然早そうだ。落ちるのは・・・まあ、どうにかするさ。」


声が竹●直人さんヴォイス()に聞こえるからか、渋いイケオジオオカミに見える不思議。オオカミ自体はカッコいいけど渋いとかはまた別だもんね。


ステータスオープン・・・よしよし、魔力は・・・あれ?前より数値が上がってる?まあ、減ってないからよしとしよう。


「ポンポコ丸くん、ぽん吉くん、リクゴウくん。コウチンさんに引っ付いて!」


「ピー!」


「「ぽっポコォ!」」


「おわっ、む、むず(がゆ)いな」


あまり引っ付かれたことが無かったのかコウチンさんは少し照れていた。


「リクゴウくん、また明日ね!ぽん吉くんとポンポコ丸くん、またお祭りの時に会おうね!コウチンさん、キジンさんによろしくお伝えください!」


もっと大事な用かと思っていたけど大した用事ではなかったな、と頭の片隅に思ったけれどもしかしたらキジンさんに会った時になにかまた話があるのかもしれないし、今は目の前のことに集中しよう。


みんな私の言葉にこっくりと頷いてやってくれと合図した。


ピコーン

愛似移動友(あいにいどゆう)発動しますか?


「します!指定はそこのみんな!」


ピコーン

▼対象・コウチン・ぽん吉・ポンポコ丸・リクゴウ


ピコーン

▼移動先


「キジンさんの元へ!」


ヴィーーーーーンと音が鳴り、魔法陣が床に現れた。下から上へ魔法陣が移動と同じくして、みんなの足元から頭上をなぞるように消していった。


ピコーン

▼移動先・キジン











「ん?」


「ポコポン!」


「ぽっぽん!」


「うどぅわたたたた!」


「ピ!?グエッ!」


「なんぞ。上からみな、落ちて来たですん?」


キジンの小屋の天井付近からキジンの目の前にドサドサドサっと落ちてきて、ぽん吉とポンポコ丸はまたもや前転宙返りで着地成功。


「コウチン、あーた、不思議な動きも出来たんですん?なかなか面白い動きでんした。」


「くうっ・・・着地難しいな・・・」


「ピィーーー・・・」


「おや?そちらは?・・・火山ウサギ?珍しい。」


「ああ、連れてきた。あのネズミをリスと探すはずたったそうだ。」


「・・・なんの話ですん?」








「ふぅっちょっと疲れたーっ」


「モナママ!お疲れ様!」


「モナちゃんモナちゃん!もうトウシャくん達帰ってきたみたいだよ!ってビャッコなに寝てるの!?」


「ふあ~、だって俺様ちっさい熊には用は無い。しかも今朝も早くからとか昨日もおとといも、毎日毎日情報収集とかで走り回ってるにゃ。休めるときに寝るからお前は気にするにゃ。」


「もうっ、ビャッコはマイペースだなぁ!」


「お前のほうが」


「ビャッコのほうが」


「またケンカ始まりそうなのよ」


仲良きことは美しきかな。


「モナママ、また踊るの?ぼく、わたしもおどりたーい!」


「うっ、しまった。なにを踊るのか決めてないや。みんなが楽しく踊れるのってなにかあったっけな~?」


下から声が聞こえる。う~~~んと~~~~~!?



次回は15日予定です。


さて次回モナはなにを踊るのでしょうか!?

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