第143話
うううん。あっこういう時こそあれだ!えっと、何だったっけ。使おうと思った時に限ってど忘れしてしまう。ステータス見よう。オープン!そうそうコレコレ!
ピコーン
▼愛似移動友発動しますか?
「お願いします!発動!」
ピコーン
▼対象指定―――
「外に待っているタヌキ君達とオオカミさん!を!こっちに!!」
ピコーン
▼対象•ポン吉•ぽんぽこ丸•コウチン
ピコーン
▼帝麻萌那の元へ移動
ヴィーンと独特な音がして私の部屋の地面に魔法陣のようなものが現れた。
「あわわ!」
その魔法陣は宙に浮き始め天井にくっついたと思ったらそこからぽん吉とぽんぽこ丸とコウチンさんを吐き出すように落とした。
「おわーーっ」
「ポコポン!」
「ぽっぽん!」
コウチンさんは頭から落っこちたけれどふたりは体操選手顔負けの前転宙返りで地面に降り立った。
「すごい!10点•10点!コウチンさん0点!」
「ぽっぽこ〜」
「ポコポコ〜」
えへへへへ〜と言ってるような雰囲気でふたりともドヤ顔。コウチンさんは••••死んでないよね??
「・・・・・コウチンさんは、ダイジョーブ・・・?」
「大丈夫に決まってるだろ!」
と、声をあげながら顔をあげてくれた。毛で見えにくいけど少し赤いかも。
「モナママ、さっきのって誰かを呼ぶやつ?」
「それも出来るし、友達を指定して飛んでいくことが出来るスキルだよ。」
知らない人の所には行けない。私が“友達”だと認識している人に会いたいときに会いに行けるというスキルだ。魔法にも制限があるけれど魔法と少し違って制限が特殊みたいだ。
「ただ相手があまりに遠かったり、相手が私のこと嫌ってたり、行くと危険だったりすると飛べないって書いてあった。」
何をどうやってそれが判断されているんだかわからないけど凄いスキルだなってことだけはわかった。
「ほえー凄いね」
「ポコォ」
「ぽっぽん」
「んで、お前達がなんでまたやって来たんにゃ?」
「あっ、ちょっと待つのよ。シッ」
タイモちゃんがみんなを静かにさせた時、一階からノック音が聞こえた。こんにちわーと、大声を出しているんだろうなと思われる声が若干聞こえる。
「ピィピィピーピィ」
「みんなここで大人しく待っててね」
「モナママ、ぼく、わたしも下に行く!」
「あっズルい。ボクも!」
「お前ら静かにしとくんだ。俺様とフテゥーロとテンクウが居ないからって騒ぐにゃよ?」
ビャッコくん。君、付いてくる前提で話してるけど、私付いてきていいってまだ誰にも言ってないのだが。
「しょうがないな。他のみんなはごめんね。熊の子達が驚くといけないから、ここで待っててね。」
みんな静かに首だけ縦にふって意を示してくれた。みんなイイコ達!
「はーい」
がチャリとドアを開けると、言っていた通り子熊の子達がずらり。
「「「「「もにゃーー!」」」」」
「おわー?こんにちわー!・・・みんなどうしたの?」
「おねーたんとまた踊りしたかったの!」
「もにゃちゃんと遊びたかった」
「あいたいっていったらあっていいよってなったからねいっぱいあるいたの」
「オバーちゃん達忙しかったからトウシャのパパさんにたのんだの」
「おう、すまないな押し掛けて。トウシャもこの子達もあのダンスのお姉さんに会いたい会いたいって聞かなくってな。明日は祭りで友達とかと回るだろうから会えないかもって話したら、今日は居るかもってなってな。通りでレフティさん達に会って今なら家に居るからって聞いてから来たんだ」
「もにゃ、トウシャね久しぶりに踊りたかったの!」
ふわふわのモコモコ達がわらわらと可愛い・・・。
「うーんでもね、困ったなあ」
「どうした?なにかしてたか?」
「さっき部屋の片付け始めちゃって上散らかってるんだ。片付けないとみんなとは遊べそうにないんだ」
「「「「「遊べ・・・ないの!?」」」」」
ががーーーーーーんん!!!
「あっ!遊べないんじゃなくて、後でならいいよ!って話!片付けしてからなら!」
「「「「「ほんと!?わーーーーーい!!」」」」」
「ヨコシャルさん、30分くらいお外お散歩して回ってきて・・・とか無理ですか?そのくらいならお部屋がきれいな状態でみんなをお招きできるんですけど」
「おう!それくらいならお安いご用だ。みんな、モナちゃんがちょっとだけお散歩行ってきたらその後でならいっぱい遊べるらしいぞ!お散歩できるか!?」
「「「「「できるーーーーー!」」」」」
そんなわけで少しだけ時間が取れた!ふぅ!部屋に戻ってコウチンさん達の話を聞かねば!
明日も更新します
最近多くねーかにゃ?(ФωФ)ふにゃー!