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第139話

死ぬ、消える。悪いことしか頭に浮かばない。大体、大人の姿でこの世界に来たハズなのになぜか砦近くの林の中で5歳の子供の体でボロボロの服を来て地面に寝っ転がっていた。


私が思い出した女神様になにかがあって私はこうなった。そして私の魂はボロボロだということがわかった。ボロボロと言う割には精神的には元気だ。なにかを忘れているから元気なのか、なにかを思い出そうとしているから元気なのか、それとも?


「そういえばあの雑巾になっちゃった元・服は返して貰った方がいいのかな?最初凄い魔法がかかってるだけだと思っていたけど、女神様の弟さんが現れたってことはその弟さんか女神様が私に着せてくれたってことだよね?特殊なやつなのかも。ほら、ゲームとかだと序盤に出てきた他愛もない物が大事な武器や防具や魔法道具の最後のピースになってたりするじゃない?」


「モナちゃん頭いい!スズもそう思う。その服のことは聞けなかったんだね」


「うん、時間がもうないって急に消えちゃった」


「でも言わなかったってことは、どうでもいいものの可能性も無くはないよね」


「うーん、どうかなぁ」


そこまで気が回るようなタイプにも見えなかったけど。


「思い出したついでだし、一応ハジーさんとスミコットさんには聞いてみようと思う。大事にしてたら忍びないし」


「そうだね」


ハジーさんとスミコットさんとナカバさんの3人はともだち食堂に行かないと会えなかったりするからミギィさんとレフティさんと比べると最近お喋り自体あんまりして無かった気がする。これきっかけでまた会話が弾むといいな。・・・弾むような内容じゃナイか。


「フテゥーロちゃんの話していたことを私とスズちゃんが思い出せるか検証しない?」


「急だね。でもそういうのは好き!スズも頑張って考えちゃうよ。でもその前に1個聞いていい?」


「うん?」


「どうしてスーツ着てる中学生なの?」


「さっきは大人の姿だったんだ。だからスーツ。でも急に縮み始めてこの姿で止まっちゃったんだ。ただスズちゃんも知ってると思うけど私、仕事は基本的に私服で、スーツは入社式とか、なにか大事な時とかしか着ないハズなのに、ここだといつもスーツなんだよね。単に忘れてるだけかもしれないけれど、私の覚えている限り、ここにいる時はスーツ・・・ぽい。」


「スズわかっちゃったかも!ここが心に直結してるなら、簡単!スズあったまイー!」


「むむっ?どういうこと?」


「大事な時しかスーツ着ないんでしょ?そういう時ってキンチョーしてそうだよね!ううん、スズはわかるよ、モナちゃんは結構キンチョーすぐするタイプだよ。」


「そう?かも?さすが守護霊。」


「でね、だからなんだよ。つまりね、スーツはモナちゃんの鎧!身を守ろうとしてるんだよ。」


スーツが鎧。なるほど。それは思い付かなかった。単に着てるだけの物と思っていたから。


「守るにしてはちょっとブカブカになっちゃってるけどね・・・まさかこれもどうにかなる??」


「ココロノモンダイ!きっとなる!」


「スズちゃんは本当に天才かもしれない」


「えへへー!」


強く強く念じたら、服が私の今のサイズに変化した。


この空間は思ったよりもすごいのかもしれない

次回は5月1日予定です

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