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第137話

記憶を全て取り戻すと壊れるってどう防げば?防ぐ方法なくないかい!?記憶を戻せば大人に戻れて日本にも戻れるけどその案配ってどうすればできるのか全くわからない。いや、わかる人いたらスゴすぎる。


「・・・そうだよ、記憶って忘れちゃって記憶から消えていくのが当たり前なんだから、全部思い出すなんて無理!だよね!?」


「・・・そういうことではないのだ」


違うらしい。んえええ・・・。


「よくアニメとかである、あれできないのかな。記憶を1部だけ封印してしまうやつ!そうしたら思い出したくても思い出せないでしょ!限定的な一部分だけ封印すればあとは思い出しちゃって大丈夫なそれにしてしまえばいいんだよ、神様!ね!」


「封印は、一応できるけれど。」


「できる!やった!けれど!?けれどなに?」


「君のこの魂がボロボロでは出来ない。」


「ボロボロでなくすには」


「魔力をあげる」


「魔力アップすると・・記憶が戻るよね?」


目を逸らされた。これはあれかな。神様がおずおずと口に出してくれたのは、やっぱりな結果。


「記憶が戻った後に封印なら、出来る。つまり、破裂寸前・・・それなら、どうにか・・・」


ンンンンンンンン~~!詰んでますね!ダメじゃん!死ぬかもじゃん!土地神様もすっっっごく申し訳なさそーーにこちらを見ている。私のこの魂がいけない。ボロボロだから!ごめん!神様のせいじゃないよ。落ち込まないで!相変わらず無表情っぽい顔だけどなんとなくわかってきた。


「封印は忘れよう!うん、それがいい!」


そういうしかないじゃんハハハ。


「すまない、せっかく久しぶりに顔を見れたのにそろそろ時間だ」


「えっ時間?神様ずっと私のここに居てよ、私のこと見てて守って欲しい。ほら、フテゥーロちゃんのことも見えるはずだよ」


あっ私の体が縮んでいく。夢の中なのに、私の心の奥なのに、体が子供になっていく。


「それは出来ない、すまない。今の状況を維持していれば早急に魔力は回復するだろう。元・テイマーの君にはやはりこれが効率がいい」


「テイマー・・・?!私、今テイマーじゃないよ!?テイマーになった方がいいの?テイマーにはなぜか、絶対になりたくないんだけど、なったほうがいいの?魔力戻るの早い、効率がいいって一体・・・」


慌てて聞き返す。


「いいや、ならないと決めたのならそれでいい。いいんだ。」


「あっ」


行かないで欲しかった。まだ色々聞きたいこと山のようにあったのに。消えてしまった。・・・でも別に私ここから目が覚めるとか特に無いな。神様だけアウトなお時間になってしまったということだろうか。・・・それってまたスズちゃんの偽物が出てきたらどうしたらいいの!?


「だ、たれかー、いませんかぁ~」


かぼそーい声で言ってみた。自分の心の奥の底の底で何してるんだろう。枯れかけの芝生以外はなんだか荒地だし、本当に魔力回復してるんだろうか。中学生ぐらいの体で退化は止まったようだ。結構退化したなぁ。


ところでここ数日、急に魔力回復しだした気がしないでもない。効率がいい魔力回復ってなんぞ??そういえば最近それっぽい話したようなしなかったような・・・。


「?なんだか体がポカポカしてきたような?・・・・いや、なんかこうあつい?」


『モナの体がつめてぇにゃ、てめぇら、もっとだにゃー!』


なんかかなり遠くでビャッコくんのバイキン●ンみたいなダミ声が聞こえる。そう思っていたら手がじっとりとしてきた。


「これってもしかして、またネコまみれになってる!?」


そういえば魔力使いすぎで倒れた時、みんなが私にくっついて魔力回復してくれた。えっもしかしてあの日から毎日私が寝た後に勝手にくっついてたの?


『モナが起きる前にズラカルンダニャ~』


『いつばれるのか毎日わくわくしてるンダナァ~』


『にゃっふ~』


『魔力毎日有り余ってるからいい運動になりますにゃ~』


『運動で合ってる?変動?伝導?』


『なんでもいいにゃ~静かにな、静かにそっとやるにゃ~』


わちゃわちゃ聞こえて、なぜだか涙がにじんだ。


「ありがとう。みんな」


このポカポカする感覚、小熊のトウシャくんから貰った青い稲妻のあの感じと似てる。つまりこれが本当の本当の本当に魔力ということだ。不思議な感覚。


トウシャくん達もお祭り参加するかな?するよね、せっかくだもん、楽しむハズ。楽しまないなんてもったいない。もし楽しまないなら誘ってみようかな。なんてね。


「モナちゃん」


「!」


遠くになにかいる


「スズちゃん?」


「すごい!モナちゃんだ!?え??え??これってどうして?ここってどこ??」


「スズちゃんの偽物にしては体も茶色だし、聞いたことある声な、気がする」


「ニセモノ!?なにそれ!?スズはスズしか居ないよ!スズはスズだもの」


「おお、本物かもしれない!」


「ニセモノじゃないわスズはスズなの~~!!」


ようやく本物に会えたようだ。よかったぁぁ~~。


「スズちゃん!」


「はい!」


「ここでしか聞けないことがあるので、質問タイムです」


「その前にここがどこかもわからないスズには、その質問に答えられるか疑問」


ですよね~



深層の回、まだ続くよ!


次回は28日予定です

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