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第14話

「いつにしようか?今決められるなら決めたほうがいいよね」


「わたくしは上司が有能な方ですのでいつでも都合がつけられますわ」


「ん〜、明日の昼頃でもいい?今日のこの時間より少し遅いくらいなんですけどぉ。明日一応お店の定休日なんだけども、私朝は用事があって無理そうなんよね。それでよければ食い倒れに付き合うよぉ」


「えっナカバさん用事があるなら別の日でもいいよ?」


「ですわね」


「本当の用事は今日夕方にあるんよ。大事なお客さんがあるからたぶん明日の朝は起きられんと思うんよ~。だから用事っていうのは自分の体調管理っていう名の睡眠時間なのよぉ~。」


「なぁんだ。」


「なぁんだじゃないよぉ?モナちゃんも起きれんと思うよぉ?」


「えぇ?そんなこと無いと思うけどなぁ」


それにしても大事なお客さんで朝起きられなくなるって凄い横暴な感じのお客さんなのだろうか?今から怖いんだが。


「フフッそちらでよろしいですわ。正直者ですね。わたくしも朝の方が都合が付けにくいのでむしろありがたいです。あ、お名前申し上げてませんでしたね。わたくし、リネアと言います。」


「私モナ!」


「私はナカバ言いますぅ~よろしゅうな~。集合場所はこの場所でいいかなぁ?」


「知らない場所だと困るのでとても助かります。」








リネアさんと約束を交わし別れたあと、最初の宣言通り商店街を軽く練り歩いた。主にナカバさんの趣味に付き合った感じだったがとても楽しかった。


「ただいまー、疲れちゃった・・・ふぅ。」


「お疲れ様ぁぜぇんぶ売れたみたいで良かっだ。ちょっと時間かかってるみだいだからぁ心配してたのよぅ。まかない持ってってあげっから、休憩室で待っててけろ」


「わぁい。楽しみに待ってるね!」


テンションマックスリラックス〜〜


「それじゃあ私も休憩室に」


「ちょと待ちな。ナカバ」


「え?どうしましたぁ?レフティさん?」


「売り終わったあと、何をしてたか言ってみ。言わんでもバレてっけどな。」


「あははははははぁ~~」


私達が練り歩いたことはこの食堂の常連さんから聞いてみんな知っていたようだ。私は初犯&今回は連れ回されただけ。ということなので、今回は免除。次回からは仕事中に横道に反れないように注意する役に回ってほしいそうだ。・・・・はい。5歳になったからと羽目を外しすぎたようだ。すみませんでした・・・。反省反省・・・・。


反省しながらお昼のまかないを食べ終えた頃に、ミギィさんがやってきた。


「モナちゃん?みんなで話したんだけんどぉ、今日は夕方に大事なお客さんがあるからモナちゃん昨日みたいに寝ちゃうと困っからぁ、夕方まで休憩しときなぁ。疲れなければ、テンクウとどっか散歩してきてもいいし、好きに過ごしといてくれな」


「ええ!?初日で戦力外通告!?」


「違う言うとるべ。」


「その大事なお客さん、会わないとダメですか?」


「・・・んーーー。んだなぁ。会わんでいいけんど、モナちゃんは居てほしいべなぁ」


不安そうにミギィさんを見上げていたので悟ってくれたのだろう。しかし頭をかきながらミギィさんもとても困った顔になってしまっていた。


「まだ時間あっから、とにかく、今は休憩しどいてくれな?わかったけ?」


「はぁい・・・」


急に休みを手に入れた。気を抜いたら体がとても重いことに気付いた。やば・・・思ったより疲れてたみたいだ。商店街結構歩いたからかな。体力つけなきゃなあ。休憩室で仮眠を取ることにした。







「・・・・!!!!」


「ん?むにゃむにゃ・・・」


「・・・・・!!!!」


「んん・・・?」


甲高い声が聞こえた気がして起きた。仮眠してからまだ1時間も経っていなかったけど・・・。


「うん。流石5歳。寝たらスッキリしちゃった」


それにしてもさっきのは何だったんだろう?夢?


「キューーーーン!!!」


「今の!!」


さっきのは夢じゃなかった。窓から外を覗くと灰色っぽい犬に襲われている黄色い猫のようなのが見えた。テンクウちゃんが灰色犬から黄色い猫を守ってる!?


慌てて外に飛び出すと足元にあった石をこれでもかと勢いよく投げつけた。灰色の犬の頭に命中しそいつが振り返った。


「え!?待ってもしかして、お、オオカミ、じゃないよね!?」


犬だと思っていた灰色のやつは腹の底からぞわぞわするような低音で鳴いていた。


「グルルルルルルルルルル・・・グルルルルルルルルルル・・・」


オオカミだ。狼だ。お・お・か・みDAーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!


叫ぶこともできないDEATH(デス)


心の叫びはアント●オ猪木さんよりも出てたと勝手に思っておきます!123ダー!


クマの時並の衝撃よ。しかしこっちはちゃんとというか、なんというか、4足歩行だから安心。違うむしろ安心できない。しちゃだめ。安心した瞬間に首取られそうな危険なニオイがするよぅぅぅぅぅ!!


私がオオカミにビビっているとドコからともなく昨日見かけたお猫様達がわらわらと湧いてきた。わらわらわらわらわらわらわらわらわらわらわらわら・・・・お、多くね?


あっという間に知らない猫含め、20匹ぐらいが辺りを囲むと、オオカミはこれはマズイとでも感じてくれたのか、去って行ってくれた。


「た、たすかったぁぁ〜〜。」


安心していると昨日近づいて来てくれた、縞と白い猫の2匹以外あっという間に立ち去ってしまった。ありがとうも言えてないけど、それよりも。


「テンクウちゃん、その子見せて」


私の後を猫2匹が付いてくる。テンクウちゃんは少し迷っているようだったがゆっくりと後ろに隠したその子を見せてくれた。


「猫じゃない。キツネだ。え??体がちょっと光ってる???」



お読み頂きありがとうございます!もしよろしければブックマークや☆を押していただけると嬉しいです。


作者が嬉しさに舞い上がって更新頻度が増えるかもしれませんよ


最近月3本ぐらいの更新頻度しかしてなかったので、この作品の今の更新頻度は結構早足駆け足状態です。ゲフンゲフン。

ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿


朗報としては今月中は更新止まらなそうです~。うぇいうぇい。


あ、タヌキとキツネっていう本好きです。クマもオオカミも出てくるけどどいつもこいつも可愛いよね。癒される。




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