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第122話

作者は花粉症になったようです。ダルい・・・。鼻水と涙が・・・。うぇぐうぇぐ・・・。ついでにスマホが最近不調です。くそぅ・・・・。


モナ「がんばえー」



▼▼▼▼▼▼▼▼▼

「もしかしてもしかしなくとも、その毛で出来るのは“身代わりの雲”だにゃ?」


「そうなのよ」


「それはスゴいものだにゃ、今はもう手に入らないお宝で貴重なものですにゃ!“身代わりの雲”の入れ物とか凝ったものが多くていつも見るの楽しかった思い出がありますにゃあ」


スバルくんは目をウットリとさせて過去の余韻に浸った。貴重なものが好きなのかな?そう思っていたらビャッコくんが説明してくれた。


「スバルは職人とか建造物とか創作物が好きなんだ、それに関する出来事なんかも聞くのが好きなんだぜ。」


「ほほう。身代わりの雲ってヒツジさんの毛が元なら毛だけ必要なんでしょ?数が減ったとかって少し変じゃない?」


毛や糸や布を作るのってどこもそんなにかわらないはずだよね??


「変じゃないにゃ。昔、草原の民カヌイタッハウ族がここよりもさらに高い山“クインサンド”からヤギやヒツジと下りてきた後、それがお金になると目を付けた奴らに誇りも何もかも奪われた話があるにゃ。その時、カヌイタッハウ族もヤギもヒツジも結構殺戮にあったと言う話にゃ。生き残ったカヌイタッハウ族は全て捨ててまた山に戻っていったけれど、奪われた荷物は人から人へ売られていったにゃ。その中にあったのが今ではお宝として知られる“身代わりの雲”にゃ」


「ピィピピィピピィ!」


「我も聞いたことがある!っだって。学者先生ってスゴい人だったんだね~」


「カヌイタッハウ族が生き残れたのはその“身代わりの雲”が有ったからだと言われていてそれを作るにはそのカヌイタッハウ族に聞かなければならないけれど、そんないざこざがあった後にカヌイタッハウ族は聞く耳をもう持っていなかったにゃ。まあ、人間の強欲さの自業自得にゃね。この辺りでヒツジなんてほとんど生息してないにゃ、いること自体が不思議。しかし目の前にいるにゃ。」


「アタチ、カヌカヌナントカには会ったことないのよ。お父さんとお母さんが教えてくれたのよ。心配なアンドレに持たせてあげるといいと思うのよ。」


タイモちゃんが天使過ぎるんだが。


「モナちゃーん、遅ぐなったけんど夜ご飯出来たよぉ~」


「はぁ~~い!」


一階からミギィさんの声が響き渡った。


「ご飯食べ終わったらそのお守り作ろう!」


「だね!」


「なのよ。」


「ぼく、わたし、楽しみ!」


「ところでお前ェなんかフローラルな匂いしにゃいか?」


ビャッコくんがクンカクンカと主にテンクウちゃんを見ながら言う。そういえば、なんか毛がツヤツヤしてるような・・・。


「テンクウちゃんもしかしてシャワー入った?」


「うぐぅっ・・・」


そんなに悔しそうに頭を下げなくてもいいのに。毛づやがいいのは素敵なのに。


「お昼食べてたら飲み水とかひっくり返しちゃって体が汚れちゃったんだ。モナちゃんに嫌われるべって言われたから仕方なく・・・」


「どおりで2階に上がってくるのが遅かったわけだ。」


「ボク全然お腹すいてないよ」


「ピィピピピピィ」


「トルファ、クァルル、ミケーリア」


「アタチもお腹すいたのよ」


白いウサギさんもお腹すいた~って感じのことを言っているらしい。みんなで下りる・・・下りれるかな?そう思っていたらミギィさんが2階に上ってきた。


「そいや、ヒツジさんとウサギさん達のも下に用意してあっけど、上で食べるか?下に来んなら手伝うべ?」


「ワフッワフッ!」


「さすがミギィさん!今ね、どうしようか迷ってたんだ~」


ミギィさんが現れるとフテゥーロちゃん以外のみんなは人間の言葉を喋れる子も喋れない普通の動物のふりに変わった。一糸乱れぬとはスバラです。


みんなで下りた。


「・・・あれっ、レフティさんまだ帰ってきてないの?」


「明日も仕事だからね、もうすぐ帰ってくるよ。先に食べ。」


「はぁい!いただきます!」







「ごちそうさまでした!」


「ただ~いまぁぁ~」


ため息混じりのただいまに少し驚いた。レフティさんってあまり疲れた顔を見せないからムキムキ最強おばちゃんかと思ってた。


「レフティさん!おかえり。遅かったね。どうしたの??」


「色々あってなぁ。・・・そうそう、熊獣人の半数はこん街の空いてる家に入ることになるみたいだべ。アタイ身体強化使えっから、そん時はそっち行ぐけどいいよなぁ?」


「主戦力なのに行かせないなんて言った日にゃ、ウヂの店に閑古鳥が鳴くべ。行け行け。そういやあの子はどうした?」


「人様に預けて来た。」


「あの子?」


「ネズミが出たんでな。ああ、そうだモナちゃん。買い物どーだった?いいの買えたんか?」


「うん!見てみて!この髪留めアンドレにもらったの。プレゼント交換したんだ~アンドレってお兄さんもお姉さんもいっぱいいーっぱいいるらしくてすっっごいいっぱい買い物してたよ。びっくりしちゃった。ネコちゃん達の首輪も買ったよ、ほら!」


「そーかそーかぁ。楽しそうでなによりだべ。って2匹だけ首輪しとるけど、他のネコはどっから来た?ひーふーみー・・・全部で8匹・・・全部飼うんか?テンクウもおるし、ヒツジとウサギもいて、こんウヂが動物王国になっちまってるべ」


よーしよしよしよしムツ●ロウさんですよぉ~~~可愛いねぇぇ食べちゃいたーい、って?モナチャンハソンナコトイイマセンヨ。


「にぁーぉ」


毛がフサフサのネコのトロキさんが鳴いた。どっちでもかまぁねぇよ~って言ってるように見えた。


「うちで飼っちゃ、ダメかな?」


5歳の上目遣いおねだり攻撃ッッ!


「「いいべ!!ただし世話はしっかりな!」」


「うん!ありがとぉ!」


なんとかなった!わーーい!


テンクウ「次回は多分13日だと思うよ!」





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