第13話
ビャッコ「続き読んでくれてありがとうにゃ。俺様の出番はどこだ。え?今回にゃいのか?なぜ出ない俺様が前置き挨拶にゃんかを···ぶつぶつ···」
テンクウ「総合評価はみなさんのおかげ!ありがとう!っていい忘れてるよ〜ビャッコォ〜あれっどこ行ったの〜〜??」
100Point超えたの初めてです。ありがとうございます。がんばるます。
この街に来た時はスルーしてしまった大通りに来ていた。さっき言っていた商店街ってここのことか~。お散歩ついでにテンクウちゃんも付いてきた。
「あっ良い場所空いてる~。歩き回るのも大変だし、あそこで売りましょ~~」
ハトがいっぱいいる噴水広場みたいなところの入り口付近に簡易台を置いた。この位置からだと商店街に入ろうとする人達も見てくれるだろう。とても良い位置だ。
「ココの商店街来れば大体の物は揃うんよ~さっさとお弁当売ってしまって、時間余ったらその辺のお店覗きたいわぁ~。ね?モナちゃん」
ナカバさん、お店見る気満々です。
「微妙な時間だからねぇ。お昼には早すぎるし、朝からは過ぎてるからお弁当買う人はもう買っちゃったあとなんよねぇ。でもだからってお昼の時間は戦争よぉ。今の時間に売れるなら売っちゃいましょ~」
「おー!」
「ワフッ」
「フフフ~ワンちゃんたらモナちゃんにすっかり懐いてしまっとるねぇ~。さ~~あ!いらっしゃ~~い、ともだち食堂のお弁当いかがですかぁ~~本日限定販売!売り切れ御免の数量限定ですよぉ~~」
ナカバさんが大きな声で呼び込みをしたとたん人がワラワラと集まってきた。す、スゴい!!
途中までとても良かったけど残り3個と言うところでピタリと客足が止まってしまった。テンクウちゃん途中で飽きて寝ている。
「参ったわぁ。もうこれは神さん任せ、運任せやね。」
「ナカバさんてそのうち都会に行くんですよね?」
「そやねぇ私もまだまだ若いから今のうちに荒波に揉まれたろって思とるんよ~」
「ナカバさんっていくつなんですか?」
「いくつやと、思うぅぅ~~???」
おわっニコニコ笑顔がむしろ怖い!えっえっ、聞いちゃいけなかった!?えーとえーとえーと20代前半ぐらいに見えるけど、えっと・・
「20歳ぐらいやと思とる?」
「えっあっハイ」
「みんなそう言うんや。実はな16歳や!ふっけ顔やろぉぉ?」
ナカバさんはからからと笑った。特に気にしている風ではない。慣れ・・なのだろうか?
「みぃんな純粋に見ただけを言う分にはいいんやけどぉ、たまにす・・・・んごくムッカツクやつ居るからねぇ」
特定の人間を思い出したのだろう、ナカバさんも怒ると怖そうだ。タメが多いタメが。
「そいつらにバカにされたことあってなぁ、見返したろって思ってミギィさん達から仕事習って都会で成功したるからなって大見得切ったことがあってなぁ~~。ダメだわぁ、改めて言ってみると恥ずかしぃわぁ。そんでな、まぁ、成功できるかは分からんけど、都会行くってのは今のところの目標になっとるってだけなんよ~」
「ナカバさん格好いいぃ。」
「褒めすぎや~~」
いや、ナカバさん眩し過ぎるよ。人生を生き生きと過ごしてるオーラがパないっ。そういう目標私はなかったかも。私も見習わなくては・・・。とりあえずクレヨンし●ちゃんをやはり目標にすべきか(マジ悩み)
「さて、休憩したし残りも売ってしまいましょう」
「こちらのお弁当下さい」
さてと、と、売るのを再開しようとしたところにメイド服を着た女性が立っていた。
「はいはい、お弁当ですね」
「全部下さい。美味しそう。」
その女性のお腹が盛大になった。まさかとは思うが聞いてみよう。
「お姉さん1人で全部食べるの?」
「そうよ」
「えっ」
「おおお~スゴーイ!!!」
ナカバさんが若干引いてた気がするけどそんなこと関係なく賞賛した。拍手拍手。だってTVチャン●ョンとかそういうバラエティー番組でしか見たことなかったもん。会えて嬉しい。
「そ、そう?」
照れてる。メイドさん可愛い。そしてそんなに細いのにどこにそんなに入るんだろう。
「でもメイドさんなら、お屋敷とかでちゃんと食べさせて貰えるんじゃないの?なんでお弁当買ってるの?」
「連絡はしていた筈なんだけど、館の料理長が話のタネの冗談だと思っていて多めに食材を仕入れて居なかったの。この後のお昼からはちゃんと用意してくれるらしいのですけれど、昨日の夜から少ない量が続いててわたくしのお腹がもう限界なのです。」
「わぁ~それはツラいね~。」
同意同意。急遽強制ダイエットはツラい。
「あ、でもね、このお弁当3つとも同じお弁当なんだ。飽きちゃうでしょ?お金があるなら色んなお店の色んなモノ食べた方が心もお腹いっぱいになると思うよ」
ギャル●根さんも沢山食べるけど、楽しそうに美味しそうに食べてくれるから見ててもこっちも食べたくなったりするもんね。ココは異世界だからもうバラエティー番組も見れないのかぁ。うん!この人にもツラかったあとは楽しく食べて欲しい。
「アナタとても優しいのですね。それも楽しそうです。でも折角ですからこちらの3つ全て下さい。色々食べるのは後日でも出来ますわ。今日はコレがとっても食べたくなりました」
「ではお買い上げでよろしいですかぁ?」
「はい。」
お金をメイドさんが。お弁当をナカバさんが渡す。交換だ。
「あの、わたくし昨日この街に着いたばかりでして、美味しいお店とかを教えて頂ければ有り難いのですけれど。」
メイドさんは私に向かって聞いてくれたが残・・念・・。
「あ・・の・・私もこの街には来たばかりで詳しくないんです、その、ごめんなさい。」
変な空気になってしまったあぁあぁぁぁ。
「しょうがないですねぇ~。私で良ければお教えしますよぉ~?」
その神のような一言にガバァとメイドさんと同時にナカバさんを見つめた!アナタは神か!!
「ぜひっ」
「私も私もっ!」
「モチロン言い出しっぺのモナちゃんは強制参加しないといけないわよぉ~」
噴水広場のハトが一斉に飛び立った。アガペー!!
ハッどこかにパンチとロン毛が居たりしないかな。
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作者が嬉しさに舞い上がって更新頻度が増えるかもしれませんよ~~アガペー!
飛んでったハトの中に仲間になる予定の一羽がいるとかいないとか・・・・
モナ「え!?え!?」
*ハトの出番は当分ありません。
ハト『基本的にお弁当売る時に、色々かった方がいいよと言うのはお客様に失礼だから止めましょう』
モナ「天から声が!?!?」
やめましょうね。