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第118話

リーリーさんの所に来た。急に訪問なんてして、そういえばリーリーさんも仕事休みでは?と、思い立った時にはもうリーリーさんのお宅についていて焦った。


しかしミギィさんがリーリーさんが休み自体あまり作らない人だと知っていて、それを私も知っているものだとミギィさんも勘違いしていて、私のリーリーさんの所へ行きたい!という話に乗ったそうだ。知らんかった・・・。うう、失敗、失敗。


今日も小物作りをしていた。休みがないのはキツいのでは?と思ったらほぼ趣味だからねと言われた。それなら大丈夫なのか??いやでも仕事。いやでも趣味??いいのか??まあいいか。


疲弊(ひへい)してたりしたらまわりの人達が休めって言うよね。うんうん。・・・・・現実逃避はここまでにしよう。リーリーさんも困ってる。


「このアクセサリーはこの値段だ!」


「坊っちゃま安すぎます。このくらいかと。」


「なるほど!ならこのバッグチャームとやらはこのくらいでどうだ」


「それが妥当かと。」


「そうだろうそうだろう!」


いやいやいや、今度高すぎておかしくなったーーー!


「ストーーップ!」


「「え?」」


え?じゃない。


「これはいくらになったの?」


「準銅貨5枚」


五千円ぐらいだ。


「こっちは?」


「そちらは銀銭貨3枚でごさいます。」


3万円ぐらいだ。ここまではいい。これでもちょっと高値過ぎる気もするけど、ギリギリ許容範囲といえる。問題は次だ。


「これは?」


「「金貨1枚!」」


1億円である。もう一度きいて欲しい。リーリーさんが作っているのは主に小物である。金貨1枚。なんでやねん!


「あわわわわわわ」


「り、リーリーさんが倒れたぁぁ!」


「ちなみにこっちは準金銅貨8枚(8000万円)で、こっちは銀貨47枚(470万円)だ!」


アンドレちょっと黙ってようか。ミギィさんと護衛さん達がリーリーさんを介抱してくれた。








「これがクズの宝石とは、全くそうは思えません。加工にしろ完成度合いにしろ、技術は一級品です。アンドレ様にお仕えする前から王子・王女様方に訪問される商人達の持ってくる装飾品など何年も見てきた私が保証させていただきます。」


リーリーさんが目を覚ましてからプントさんが説明してくれた。年のいってる方の護衛さんもウンウンと頷いている。マジか。


「お姉さまがこういうの好きで俺も見せてもらったことがあるが、ここで作っているやつの方が俺は好きだな」


「むしろ今までこの商品がこの街にのみ埋もれていたということが不思議でなりません。」


「そ、そうなんですか。私の作ったものが。ははは。夢かしら。ぎゅに・・・痛いわ。」


「王室御用達に推薦してもいいくらいのものです」


「うちに来るのか?」


「いやいやいやいや、私なんかが!!」


リーリーさんの首がもげそうなほどギュンギユン振られている。


「下比することはない、素晴らしいものばかりだ。モナが見て欲しいと言ったのも頷けた!」


「リーリーさん、困らせてごめんなさい。」


いやほんとマジで謝らせてください。土下座したって構わないよ。


「いえ。ははは。困っているけど嬉しいわ」


「んだっけ、こんなに高値付けてもこん辺りじゃ売れねぇべ。お二人に値段設定変えてもらっても売れなくなったら生活していけねぇべ。」


「それもそうですね。今、卸している店舗など教えて頂けますか?」


プントさんとリーリーさんとミギィさんが小難しい話をしだした。子供な私達は完全に蚊帳の外にされた。気になるけどプントさんもリーリーさんの経営力が無さそうなのを見てすぐ分かったみたい。ただプントさんは数日後には帰ってしまうしアドバイスしか出来ない。


いいものをいい値段で。リーリーさんの懐があたたかくなるならミリーちゃん達もあたたかくなるし、最終的にはお金は巡りめぐって街に廻る。いい方向に進むといい。この街は若い人がどんどん都会に行ってしまって過疎化が進んでいるけど、仕事が1個でも活性化されるなら若い人が残るかもしれない。


・・・・とまあ、後付けて色々考えたけど、リーリーさんの小物が認められたらそれだけで嬉しい!だってどれもこれも可愛いし使い勝手よさそうだし。素晴らしいんだもん。


「モナ。」


「ん?」


「ユリー達居なかったな」


「お昼食べてすぐにまた遊びに行っちゃったって言ってたね」


「残念だ」


「そうだね。」


「大人のあの話し合いが終わったら買い物が本当に終わりなんだな。」


アンドレは寂しそうに呟いた。あの金貨1枚って値段付けたヤツはアンドレが買ってお母様とお姉様達にあげるらしい。金貨1枚の商品一体いくつあったんだ。もう買い物は終わりでいいと思うよ。それに。


「うん、明日アンドレとディオさんの館に行くの楽しみ。早く明日にならないかなぁ」


そう私が言うとアンドレはパアッと顔を明るくした。


「忘れてたでしょ?」


「忘れてなどいない!ただ、今日は今日しかないのだ。もう終わってしまうのがもったいないなと思ってしまっただけだ。」


「でもアンドレ、体力ついてきたって言っても疲れ過ぎたら明日遊べなくなっちゃうよ。疲れ過ぎると熱が出たり、倒れる人もいるし、今のアンドレにはこのくらいでちょうどいいんじゃないかな。それにね、私もいっぱい歩いて疲れちゃった!」


「モナが疲れたなら仕方ないな。今日は諦めよう!また明日いっぱい遊んでくれるか?」


「もちろん!」


年相応らしいアンドレの笑顔に胸が熱くなった。どこかで似たような会話をしたことがあった気がしたけど、こんな話アンドレとぐらいしかしたことないなぁと、思い返す。


アンドレの胸にあるガラス細工のダイヤ型のネックレスがキラリと光った。それをテンクウの上に乗っていたフテゥーロが気づいたが、モナもアンドレも気づいていなかった。


(モナママに後でおはなししよぅ。あれに似たの魔王が持ってたもん。そういえば、タイモちゃんやウサさん達は未来で見たことなかったなぁ。どこに居たんだろう?)


フテゥーロは未来を見ては居たが全てを知っている訳ではなかった。

次回は28日更新予定です


モナのおふざけが最近減ってしまっている気が・・・。(´;ω;`)がんばるんば


アンドレとの話になるとどうしてもテンクウちゃんとフテゥーロちゃんが喋らなくなってしまう。


( ;´・ω・`) ショーガナイヨネー


セイリューちゃんは家族と合流しましたがまだ今後出ます。タイモ、ウサギ達、ゲンブ、タイイン、コウチンあたりもうちょっと書いてあげたい。


(;・ω・)そのうち。


リーリーさんのところにアンドレ達を連れてくる話がようやくかけて良かった良かった。このストーリーのいくつかのゴールのうちの1つが街の復興です。完全復興するのかはちと分かりませんが、骨とスネ亭もリーリーさんの所へ来たのもその足掛かり、なのだけれど今のモナは単なる思いつきのみで行動しているだけという。


テンクウ「そんなモナちゃんがボクは好きだよ!」


ビャッコ「抜け駆けはさせないにゃぁぁ」


フテゥーロ「モナママは渡さないもーーーんっっ」





評価、ブクマなどなどありがとうございます~!頑張りマッスル!コムキッコムキッ!


あっそうだ、3月から私情でまた忙しくなるので2日に1度の更新が難しくなると思います。更新楽しみにしてくれているそこのあなた!なろうに登録してブックマークしておくとどこまで読んだっけな?とかがなくなるので便利ですよ!


(・∀・)

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