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第116話

テンクウちゃんとフテゥーロちゃんはお腹を壊したらいけないからとミギィさんかこういうこともあろうかと、と、持ってきていた動物用おやつを食べている。家に帰ったらちゃんとしたごはんあげないとね。


「くぅっ苦節1週間っ俺はやったぜっ」


それは苦節とは言わないのでは。やったのは本当だから褒め称えたい。白い普通のうどんの方も頑張って欲しい限りである。そして是非とも研究の末、ラーメンを。かん水がよくわからない私には作れないラーメンをつくって欲しい!そのスープにはラーメンの麺だよ店長さん。言わずもがな。念。にゃむにゃむ。


護衛さん達がすごい勢いでズルズル食べている。一体おかわりどのくらい食べるんですか。


「ぷはぁーっ!たまらんっ!」


「疲れた体に塩が染み渡るようです」


護衛の人達はよく動くから塩気が強いぐらいがちょうどよかったようだ。ま、護衛の人達は着こんでいるみたいだし、今日は特に気温が暑くなっているから中の汗とかきっとすごいんだろうな。


「坊っちゃま、お口の回りが・・・」


「うむ、すまない。んぐ、んぐ」


アンドレもスープメンが美味しくてたまらないのか、口の回りを時々拭いてもらいつつもフォークは休まらない。こう見ると8歳より下に見えてしまう。可愛い。アンドレが可愛い。なんかこういうアンドレを見ると庇護欲的な、母性本能の部分がこうくすぐられると言うか・・・。


「体にはよくなさそうな塩加減ですが美味しいですね」


「んだなぁ。ちとアタシらには濃すぎるべ」


プントさんが話しかけるとミギィさんが頷いた。


「店長、美味いです!」


「そうだろうそうだろう。フフッ・・・メンの革命児と呼んでくれぃ!」


そこまでではないと思う


「よっ革命児!」


「革命児!」


革命児コールが起こった。んえー。


「ほほう、つまり小麦粉だんごってことですか。なんと面妖な。」


めんようってホントに使うんだね。初めて聞いたよ。プントさん。パスタと同じ形状なのにうどんは面妖なのは何でなんだ。色か。色なのか。革命児コールを終えた後すぐに店長さんの説明を聞いていた。プントさんが館の新しいコックのトリアンゴロさんにも教えるつもりのようだ。アンドレがこんなに食べるんだもん。そりゃ聞くよね、


「こんなのも作ってみた。」


「これはっ」


水餃子とニラまんじゅうの中間みたいなヤツ作ってきたこの人!さっきと同じサイズのお椀にモッチリした白い丸い物体がゴロゴロとスープに浸かっている。


中はトロトロの角煮だった。なんの肉だか知らないけど、トリのような豚のような。・・・・ん?待てよ?角煮と言えば、醤油?醤油ってともだち食堂で見たこと無い気がするんだけど。


「これも美味いっ。中の具が特に食べたことの無い味だけど、病みつきになりそう。くっ。手が止まらないっ」


護衛さん達めっちゃ食べている。おまんじゅうもいいけどどうせ角煮なら、ふかして角煮の肉まんにしてもらいたい。


「なにで味付けしたの?」


「これだ。」


ドーン!と、出されたのはタコツボみたいな容器。“引っ張りだこ飯”って駅弁を思い出す色合いにフォルムにサイズに・・・。タコの絵柄がのってたらまんまなんだけどな。ただのつるっとした小さいツボだ。蓋も付いてる。こちらも“引っ張りだこ飯”の別売のタコの形の蓋ではなく、ただのつるっとした蓋。つまらん。実につまらん。


パカリと開けるとブワッと香る、醤油の匂い。こ、これは濃すぎるっ!ドロッとしてるように見える。いわゆるたまり醤油とかいうやつだろうか。そういうの詳しくないんだよなぁ。


「匂いが結構キツいな。本当にこれであの美味しかったのが出来たのか?魔法でもかけたか?」


アンドレの疑問もごもっとも。


「水で薄めて材料と軽く煮込んだだけですよ。」


「これは何て言うの?」


「ショーユっていうらしい。」


発音が違う。ショーユのショーがお●松さんのイヤミのシェー!並みにショー!って上がり過ぎる発音な、ショーユ。


醤油は醤油でも別物だと考えたほうがいいんだろうか。悩む。


「ウメェもんを追及する。それが男の料理道よ。俺の自論だぜぇ。はあっ。今度の祭りに間に合いそうでよかったぜーっ!」


「な!?出すんですか!宣伝します。美味くて腹持ちがいいから少し高くてもみんな食べに来ると思います」


「そうだこんなに美味しいものみんなに味わって貰いたい!」


おおっそんなにか。行列できるといいね。


「くっ。貴族様方にも口に合うだなんで、これは、一発当たるのでは!?いいや、当たる!俺は幸運の1等を引き当てたのだ!ありがとう!お嬢さん、君のお陰だ!」


「私は大したこと言ってないですよ。それにこのスープは店長さんが試行錯誤して出来たものです。これがないと始まりません。全部店長さんのお手柄です」


「泣かせるぜっ」


ワイワイしてたらお客さんが入ってきたようだ。私達が食べてるものが気になって同じものをと注文していた。とても美味しそうに食べてくれている。ただ今日分は手慣れのために打った物しかなく少量で販売終了。


「お嬢ちゃん達が来てくれたおかげで自信がつきまくった。明日からはもっと気合い入れてメンスープ売り出すぜぇ!」


「がんばってー!」


「モナ、ほっぺに付いてるぞ」


チョンチョンと指で()し示してくれたけど、ん?ないよ?


「違う、こっちだ。」


ヒョイっとつまんでアンドレはそのままパクリ。えっ。


「坊っちゃま!」


「あっ。つい。」


プントさんがアンドレを叱っていたからアンドレには気づかれてないと思う。ああああ・・・。


「モナママお顔真っ赤っか。」


「アンドレめ。ボクのモナちゃんに。むむぅっ」


テンクウちゃん達にはバレバレだったようです。

次回は24日予定です


ビャッコ「作者がいる日本って所は、今日はにゃんにゃんにゃんの日らしい。」


コエキ「にゃんにゃんにゃん。ネコの日ってことでいいですかにゃ?」


カラスキ「オレちの日ですね!」


アメフリ「お前の日にゃと!?ずるいぞ、オレの日にする」


トロキ「なぁに言ってんだ~。白のダンナァの日にきまっているだろぅ。ナァ?」


トカキ「トロキ、アナタいいこと言いますね!りーだーの日に違いないです。むしろ、今からでもそうするべきなのです!りーだーはりーだーでりーだーなのですから、僕たちの輝く星でなければ!」


タタラ「・・・つまり?」


スバル「かしらはかしらであってかしらだから、かしらじゃなくってネコ?じゃなくって??ん?あれ??」


ビャッコ「お前らいい加減に呼び名統一してくれ」


みんな「「「「「「い、や、です!」」」」」」


ビャッコ「ネコなんて自由気ままが過ぎるにゃ(タメ息)」


ちゃんちゃん。



なんだこれ。




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