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第114話

またもや更新忘れてました。うぉん。遅くなりましたが、更新します。

「あらあらあらあら、いらっしゃぁあい」


桂三枝師匠バリのいらっしゃぁい頂きました。


「もうかりまっかー」


「ボチボチでんな~」


「なん、やっとるべ」


「えへへ」


ここのお店のオバチャンは顔がふくふく、体もふくふく笑顔はもちろん絶やさずニッコニコ、福の神みたいなオバチャンだ。ナナメさんという名前の店長さんだ。


「いや~この子おもろいわ~。」


「ナナメさん!今日も首輪買いに来ました」


「おやまっ、今度は猫ちゃん。小さいサイズならこないだより右っかわやで。・・・・あれこの子達モンスターじゃ?モンスター用の首輪は今ほとんど無いけど、ええか?」


それを聞いてミリーちゃんとシーちゃんは2人でこそこそ話始めた。


「この子達モンスターなの?」


「へぇ~、モンスターって獣人もモンスター?」


「違うわよ、獣人とモンスターはちがうらしいわ。よく知らないけど」


「なにがちがうんだろう?」


「わかんない」


「だよねー、可愛いし怖くないからモンスターって聞いてもよくわかんないわ」


ミリーちゃんもシーちゃんも動物だろうがモンスターだろうが可愛ければなんでもいいようだ。実害が発生するようなら避けるだろうけれど、それも無いから避ける理由もない。


「こないだと同じでペット用でいいの。ね!ビャッコくん、コエキちゃん」


「「ンナァァアオ」」


「ワフッワフッ」


モナとビャッコとコエキとテンクウとミリーとシーは首輪を売っている辺りに行った。あれが可愛い、これが似合ってるとワイワイ楽しそうだ。そして残ったミギィはナナメと話をし始めた。


「モンスター用の首輪なんて売れたんか?最近冒険者とかこんな店来んだろ?」


「あぁちがうちがう。冒険者なんてけーへんよ。騎士団から緊急で必要だから売ってくれって売ったんや。」


「あぁもしやサルのことかな」


「なんか大変だったらしぃなぁ、クマだとかサルだとか。そうそう隣町ではカラスが増えたとか行商の人から聞いたで~。獣害が増えてる気ぃせぇへん?別の町に移ったほーがエェかなー?心配やわ。」


「心配せんでもカメーリャやユーグリッドもおるし、アタシらともだち食堂のみんな強いのみーんな知っとるべ?何かあれば頼りに来たらええべ。メシついでに不安やグチぐらい聞いて心からホッカホカにあっためてやるべ」


「アッハッハ!さすが!そやな。うん、あんたらに頼むわ。この街が今後どうなるのかわからんが、心配も焼いて炒めて煮込んで食わせてもらうわ。そいや、キツネの親探しはどーだった?見つかった?」


「あー、あれはもう解決したべ、すまんな。伝え忘れてた。」


「解決したんならええわ。そーいや祭りうちも出店するんだけど、それを聞いた知りあいの知り合い・・・うちからしたら他人やけど、ま、その商人が大昔に狩られたナイトフォックスの毛皮をそこで売れないかって持ってきたんだ。かすかにまだ光っているけど、今この時期に持ってくるっておかしいやろ?生きてる親を探してるってことを知っていて買い取らせようとしているみたいだった。」


「んで、どしたん?」


「一応買い取ったけど、祭りで出す気は起きないわなぁ。な、あんた買わん?なぁんかキナくさくって持ってたくないんだ。」


「とりあえず見せてもらってもいいか?」


「今持ってくるわ」


「ミギィさーん!首輪決まった~!あれっナナメさんは?」


「今裏に行っててな。首輪買っとくからどっかでまっとってくれ。」


「うん?いいの?」


「アンドレ様んためにお金は使い。」


「うん!ありがとうミギィさん」












「モナ!遅いぞ、かなり待った。」


アンドレがプンスコプンスコしている。


「ごめんね、でもいいの見つけたんだ。」


「ふふん!俺の方がいいもの見つけたぞ!なあユリー、ユニ!」


「そうだ」


「えへへへぇ、きっとお姉ちゃん達も欲しくなっちゃうやつだよぉ」


「気になるわ!モナちゃん、早く交換こしましょ!」


「そうよ、絶対こっちのほうが素敵だもの」


女子チームも男子チームでなぜかバチバチやっている。なんでこうなった。プントさん達はニコニコしている。ミギィさんはニヤニヤしている。なんだこれ。もう一度いう。なんだこれ。ま、いいや。とにかく渡してしまおう。


「アンドレ、私一生懸命アンドレに似合いそうなものを探したよ。これがアンドレにあげるプレゼント。」


プレゼントということで包んでもらったのをそのまま渡した。


「俺のはこれだ。その、絶対モナに似合うと思ったんだ。毎日付けてくれたら、う、嬉しい。」


アンドレから包みを受け取った。誰の合図とかあるわけでもなく何となく2人同時に包みを開け始めた。先に声をあげたのはシーちゃんだった。


「わっ可愛いっ!」


「すごーい、こんなの見たこと無い」


私も呟いた。


「髪飾りだわ」


「ミリーちゃん、これ知ってるの?」


「うん!付けてあげる」


「少し大きめの髪飾りだ。ブリザードフラワーを、特殊な液体でコーティングしたものらしい。店主が、おすすめしてくれた。」


その説明を聞きながら後頭部の下部部分に髪飾りが取り付けられた。


「モナちゃん素敵っ!可愛い~!」


シーちゃんが目をキラキラさせて叫ぶ。うう、なんだか恥ずかしい。どなたか鏡をみせてくれませんか。見たいけどこれじゃよくわかんないや。


「こっちは、ペンダントか?なっこれはダイヤの指輪か!?」


「うん、ニセモノのダイヤ。ガラスで出来たダイヤだよ。指輪の形のものをネックレスにしたアクセサリーだよ。かっこいいでしょ?そのガラスはね悪しき者から守ってくれるっていうお守りなんだって。アンドレは今まで大変だったでしょ?これからも大変かもしれないから、気休めかもしれないけどって。どうかな?」


「う、うん。モナが言うなら間違いない。毎日身につける。気休めなんかじゃない。きっと本当に助けてくれるはずだ!」


いや~気休めだと思うよ。お守りなんて大概そんなものだもの。


アンドレとモナが2人であげたものを付けてどんな感じか見せている間に、ミリー達はこそこそと話し合っていた。


「ユリー、ユリー。あのモナちゃんがつけてるやつっておばちゃんが作ったやつよね?ヘッドドレスとかいうやつ。」


「うん、雑貨のお店じゃなくてね通りすがりに通った華やかなお店をアンドレお兄ちゃんが見つけて入ったんだ」


「結婚、関連のお店だったけど、アンドレくん気づいて無かったよ」


ユニがこっそりミリーに言った。


「そうよね、ウエディングドレスと一緒に合わせる髪飾りってリーリーおばちゃん言ってたもの。準銅貨2枚で買えたの?」


「好きな人にあげたいって言ったらお店の人がまけてくれたの!アンドレお兄ちゃんスゴいんだ!カッコよかった!」


「やだ~素敵だわ!え?モナちゃんに伝えた方がよくない?」


「「だめ、言わないでシーちゃん!」」


「だめなの?」


「あのネックレスも恋人に送るのに有名なやつじゃない。2人とも両想いよ。ここでキャーキャーあんまり言ったらきっと2人とも私達のこと嫌いになっちゃうかもしれないわ。うるさい子達ねって」


「ありうるわ。そうね、騒ぎすぎるとダサいわよね。」


「ねぇ本当に両想い?そうは見えないんだけど、とくにモナちゃんの方は完全に友達って感じ」


「「ユニは黙ってて!」」


「えええ・・・」


プントやミギィも子供達と同じく恋人達が買うものだと知っていたがあえて誰も言わなかった。それが本当に恋や愛かどうかが問題ではなく、本人達が頭を悩ませて相手が喜んでくれると精一杯考えて、購入したものだったからだ。


「結婚式が見える気がします」


「プント、シーーッ」


プントが勝手に感無量に呟いた。ミギィさんも実は同じ気持ちだったがその場で騒ぐような真似は避けた。


(モナちゃんがどこから来た子だろうとこういう光景は本当の親じゃないアタシらは見れんかも知れんのだなぁ)


今ここにレフティがいないことを一番悔やんだのはミギィだった。



次回は18日予定です~。


ヘッドドレスってなんぞ?って思ったら検索してみてね!可愛いの多いんだ。


ここでストーリーに出てくるやつは5歳のモナにもつけれるような小さいサイズ。ヘッドドレスにそういうのはほぼないんで、そのあたりは完全に創作です。この街にしかない小さめのヘッドドレスだと考えていただければ。


今回の新キャラ、ナナメさん。福の神みたいなオバチャン。ふくふくむちむちしてる。私がモナなら抱きつきに行きたいタイプのオバチャンです。(妄想の産物)


( ・ω・)


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