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第109話

「あ、アンドレ様!?第8王子の!?」


『あれ?俺のことこの時点でご存知でしたか?まだ(おおやけ)に顔出ししていない時期だったと思っていましたが』


「8年後どころか・・・なぁ。」


「んだべ」


『え?どういうことです?』







「ゆーわけでの。」


「そいや、色々こっちの事情教えて大丈夫かぁ?」


「この街にいたらこんくらいの事は調べればすぐにわかることだべ」


「あー、まぁそっかぁ。知らんっちゅーことは近くに居ないってだけはわかったな。」


『療養に行った時に・・・なるほど。俺の記憶とだいぶ・・・いえ、なんでもないです。』


「未来のアンドレ様なぁ。むしろもっと怪しいべ」


『・・・・俺もその経緯を知った今なら怪しいと言われる気持ちはわかります。しかし、俺はアンドレなんです。信じて貰えませんか!?師匠に疑われる日が来るだなんて・・・!!!』


「必死なのはわかるんだけんど・・・」


「ま。当人かは置いといてなにかやってほしいことがあるから声かけてきたんだべ?」


『はっ!そうでした。俺としたことが!』


((こん童子(わらし)大丈夫か心配だべ))


例の8歳の第8王子のアンドレか否かは置いといて、なんだか憎めない口調の青年の声にミギィとレフティは少しだけ心を許しつつあった。


『やって欲しいこと。実は、ネズミに会って欲しいのです。ゴールデンハムスターという種類の1匹のネズミに。今後のお二人の手助けになるはずです。』


「ネズミがか?」


『その時間軸でお二人の家の本棚に潜んでいるらしいのです。名前はゲンブ。ゲンブというネズミを捕まえて下さい。きっとお役にたてるはずです。』


声しか聞こえないが真剣さが伝わってくる。


『今後の、ためにも』


「よーけわからんが、んなに、アタシらんこと心配ゆーならそこの時代のアタシらに言えばいいんじゃ」


『残念ながら、先の魔獣大戦後に亡くなってしまっています。』


「あ?」


「まじゅう?」


「アタイら死んどんのか」


「信じられん」


『お二人の----ため--にも、お願い---します。』


「あれ?音が」


「ホントだべ。おーい」


『も---た-----て----ふた---り-あ』


「・・・・聞こえなくなったべ」


「ネズミに会わせるためだけに話かけて来たってことだべ?罠の可能性あっかな」


「それにしちゃーマヌケっぽい。そんれにウヂの本棚って、ほとんどがミギィの料理の資料とかレシピのためのだべ。そこに罠引っ掻けるだなんて、時間も労力もかかりそうだべ?つか帰ってきてたから部屋に入ったろ?何か変わったことなかったんかぁ?」


「いつも通りだったけどなぁ。」


2人は用心しながらミギィの部屋に入った。









「モナ。モナのこと・・・ママって呼んでもいい?」


「ほわっつ!?」


「だ・・だめ?」


「ううううんんんん!!いいよいいよ!でもなんでママ?」


「あのね!ママなのはね名前をつけてくれたからなの。ぼく、わたし、ママがずっとずっとずーーーーーーーーーーーーーっっと欲しかったの。だからね、ママなんだよ」


モナは知らないがフテゥーロが真っ白い空間でモナの子供になれることを望んでいた時間が確かにあった。そしてモナの子供になってモナに名前をつけて欲しいと心から願い続けていた。


「ふむふむ、うーん。よくわからないけど、わかった!私もさ自分で頭を悩ませて名付けをしたことって実は無かったからフテゥーロちゃんがママって言うならきっと名前をつけた時点で私の子供みたいなものなんだと思う。」


スズメのスズちゃんの名前は一緒にいた友達が名付けたし、金魚のボスはお母さんが付けた名だった。この世界に来てから名付けをしてはいない。モナの初めての名付けがケセランパサランのフテゥーロだった。


「うれじぃぃぃ」


フテゥーロは顔のどこからそんなに大きな粒が出るんだというくらい大きな粒のの涙をポロポロこぼした。涙を流しすぎて顔の面積減るんじゃないかと心配になる。またフテゥーロちゃんはモナの胸に飛び込み直した。


「ズルいのよ。アタチもモナちゃんのところでムギューちたいのよ」


「私もしたいですにゃー!」


「おいでー!」


タイモちゃんとコエキちゃんがアピールしてきたのでビーマイベイベーした。ハグです。ハグ!女の子同士のハグですよ。


私の良い子に(ビーマイ)なるが良い!(ベイベー)!」


グワシッ。


日本に帰ったらビーマイベイベーの曲またY●uTubeで見たいなぁ。TikT●kとかにもあがってそうだよね。あの独特な空間で独特な動きでついつい目が話せなくなるビーマイベイベー。


白いウサギさんもメスだったはず。こっちに来てもええんやで。サービスサービスぅ!


心の声が聞こえたのかわからないけど、白いウサギさんには呆れた眼差しを頂いた~あはははは。その後ろのビャッコ君達男子陣も・・・・。うん。そんな目で見ないで!私の心のHPはゼロよ!って言いたくなるよ!(ゼロではない。)


「そうだ。ふたりとも、首輪どんなのがいいのかなんとなーく考えといてね。」


「どんなこと考えれば良いんです~?」


抱きつき中のコエキが疑問を投げ掛ける。


「形はあんまり変わらないのが多いから、基本的に色。ね、モナちゃん」


テンクウちゃんが答えてくれた。ドヤァしながら(笑)


「貴っ様、俺様にケンカ売るたぁ良い度胸じゃにゃーーか」


フシャーっとビャッコVSテンクウちゃんの戦いが幕を開けそうだった。ちょいちょいちょーい。もっと驚いたのは首輪の話をしだしたら、茶色のウサギが足をタシタシタシタシ、ピョンコピョンコ!と動きが激しくなってきた。


「ピィピィピィピィピィピィーーーーッ!!」


「フンッ」


「えっ、なにごと??」


ビャッコくんが通訳してくれた。


「コイツもお前に飼われたいから首輪したい。だとにゃ。」


なんですと???

次回は8日予定です。


★★★★★

(*ゝω・)ノ


モナの部屋にいるモンスター達


テンクウちゃん

ビャッコくん

コエキちゃん

タイモちゃん

フテゥーロちゃん

白いウサギちゃん

茶色のウサギくん

スズちゃん(モナの魔力不足で出てこれない状態)



ミギィさんの部屋にいるモンスター


ゲンブさん





めちゃくそ大所帯。(゜∀゜ 三 ゜∀゜)



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