表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
107/463

第100話

間があいて申し訳ない。100話だけどとくになにもありません。なにかやるべき?と悩んで結果時間だけ過ぎた(ダメ人間)



▼▼▼▼▼▼▼▼

キジンさんは目を閉じ胸に手を当てた。


「モナさんがいてくれたからセイリューさんは助かりましたん。あたくし達は傍観していたのですん。関係ないことだと。あたくし達タヌキもこちらのキツネ方もお互いのことを変な奴らだと勝手に思い込んで避けていましたん。他ならぬモンスター同士。何百年と生きてきたあたくし達ですが、モンスターだろうと人間と同じく疑心暗鬼に陥っていたのでしょうね。いえ、むしろ動物に近しいからこそ防衛本能が無駄に働いたのかもしれません。他種族は警戒するべきだという、動物的本能。そう考えるとモンスターは力が動物よりあるのでより一層厄介ともいえますんが。」


「ポコォ・・・」


「きゅーん?」


ポンポコ丸が恥ずかしがっているようだ。耳をクシクシとかいている。セイリューちゃんがポンポコ丸を見て首を傾げている。私も傾げる。どういう気持ちでそういう感情になった??と思ったらテンクウちゃんがこっそーり教えてくれた。


「ポンポコ丸くんね、弱そうな他の種族見かけたら、オラオラオラァってイノシシみたいに突っかかって言ってたんだって。」


おおう。若気の至りなんだか、動物的本能なんだか、それとも単なるヤンキー的なものなのかわからないけど、まさかの特攻タイプだとは。ぽん吉もポンポコ丸も平和タヌキだと勝手に思ってたけど違ったのね。そりゃ恥ずかしがるわけだ。


いやでもタヌキの恥ずかしがる姿もオツですな。ぼのぼのみたいにピコピコと冷や汗が飛んでるように見えてしまう。


「会って話してみると・・・なんとも馬鹿げた話で、あたくし達と何ら変わるところはございませんでしたん。勝手な思い込みとは、怖いですね。」


「うん。その辺り私も覚えがある」


人間でも動物でも行き過ぎれば争いが起きる。キジンさんは私の一言を聞いて私の目を見てにこりと微笑んだ。長生きしたキジンさんでも人生でまだ経験したことのないことは色々あるようだった。私も私でまだ人生たいして生きてはいないけれど、それなりにもまれてきたつもりだ。


「そしてそのご縁があって、キツネとタヌキとの新しい生活が始まろうとしているのですん。モナさんがもし居なくて、セイリューさんが亡くなっていたとしたら、このご縁自体はなかったでしょう。むしろ傍観していたからこそで災いの種を蒔いていた可能性もありますん。」


「きゅんきゅんきゅーーーーーん!」


「モナ!大好き!だって言ってる!」


ケセランパサランちゃんが通訳してくれた。涙が滲みそう。頬が多分真っ赤だろう。顔がおもくそ熱い。うはぁ。大したことしたつもりはないけど、褒められて嬉しかった。みんなにポーション使うの間違いじゃなかったって言われたってことだ。おや、お礼結構言われた気もするけど、テンクウちゃんやセイリューちゃんに関しては気持ちもひとしおなのだ。ここは笑顔だ。にっこりスマイル。


ダメだ、5歳の体だからかぐしゃぐしゃスマイルである。


()()()()()()()()()()()()。りんごの香りが鼻をくすぐる。私はまだ全てを・・・・・あれ?私なにか使命的なのあったっけ。いや、なかったハズ。でも()()()()()()()()()()・・・・・・ん?この子達みたいに苦しい思いをしてたら助けたいな。なーんて、なかなか出会わないよね。出会えば助けよう。うん。どうにかなれ~。


あれ、少し頭が痛いなぁ。胸もきゅっとなっている気がする。深呼吸深呼吸。きっと感情が高ぶったからだろう。ほら、落ち着いてきた。私!落ち着け!


「モナさん」


「はい」


「今日お呼びしたのはセイリューさんのこともございましたがもう1つお願いがありましてん。」


「私に出来ることでしたら。」


5歳の体ですが。大したことできませんが。


「このタイモを預かって欲しいんですん」


「アタチ、タイモなのよ、ヨロチクなのよ」


「私のこと聞いてるかもだけど、モナって言います。よろしくね」


「ヨロチクなのよ。」


この子も喋った。良くわかっていないけれどモンスターは高位であれば喋れると聞いた。タイモちゃんの喋り方を聞く限り小熊のトウシャくんと同じぐらいの年かな。


「うーんと、理由を聞いても?」


「それがですねぇ」


「にゃーーっ!!」


「大変ニャー!」


理由を聞こうとしたその時、トカキくんとカラスキくんが慌ててこっちに向かってきていた。


「何事」


「どうしたの」


「ニンゲンが来た!」


モナに視線が集まる。


「モナちゃんじゃなくって!ええっと今向かっています、3人ほど。目的地はココのようですにゃ」


「「「ええっ」」」


私とテンクウちゃんとケセランパサランちゃんは同時に声を上げた。


「ポポポポコォ!?」


「ぽこぽん・・」


「オンシら、カラスキさんに幻術はかけたのかえ?」


背中にゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・と燃えるナニかがみえる。見えるよキジンさん。なにやら私達が移動した時やらなきゃいけなかった術式を忘れたらしく、大空に羽ばたいたのを見られたそうな。


というか、見られただろうとは思ってたよ?もちろん。私おもきし叫んでしまってたし・・・


・・・私のせいでは?


「キジンさん、あの」


「モナさん、言いたいことはわかりますん」


「では謝らせてください!ごめんなさい!」


「うけとれやせん」


ええん、うっそーん・・・。


「急遽呼び出したのはコチラ。幻術を使用しなかったこちらの不手際が大きいですん。」


「でもっ」


「来たよっ」


「お待ちなさって!!タヌキ幻術、ルジャルダン・セクレ(秘密の庭)


「「ポコぽこ(サークル)ぽん(ドゥ)ポぽーん!(ファミーユ)」」


近くにいた他のタヌキも事態を察して魔法を次々と行使した。主に2種類の魔法だった。キジンさんが使った範囲結界魔法とでもいう透明のフィルターみたいなドーム状態のものに包まれていくもの。うっすら見える。


もう1つはオレンジ色の輪っかと緑色の輪っかの小さい(エックス)が地面から1つ湧いてきて徐々に巨大に膨れ上がりこの辺り一帯を覆った。タヌキの住み処全てを覆ったと思われると光の粒になってまた地面に消えるように見えなくなった。


どんな魔法を使ったのかも知らないまま立ち尽くしていると、目の前に見覚えのある鹿が突然現れた。

*疑心暗鬼:意味:なにもないところに怖いものを感じてしまうこと。


キツネとタヌキの共存漫画と言えばアタモトさんの「キツネとタヌキ」もとても好きですが、ジャンププラスで連載中の「タヌキツネのゴン」もとっても面白い!これも絵本みたいなストーリーの進み方だけど、ちゃんと漫画で、しかも毎話毎話じわじわと心にキテ涙が・・・。NHKでアニメ化してほしい。


というかジャンププラス面白くないのほぼ無いよな。面白いしかない。凄い。マジルミエもアニメ化しないかなー。社長ちゃんカワイイ。


冒頭でも書きましたが100話越えました。当分最終回は無い予定なので、なげえな、ついてくの疲れた!という方もいると思います。最近不定期まっしぐらだし。仕方なし。もっと展開早い予定だったんだ(言い訳)

(;゜∀゜)てへっ


そんな感じなので「いいよいいよ。オレが読んでやるよ」「フフッ私がいないとダメなのね!」という神か仏かの化身の方は今後もよろしくお願いいたします。


( TДT)

そこにアイはあるんか~(女将さぁん!)


今晩から2月中は更新バリバリ出来るハズ!?!?なので、頑張ります!




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ