閑話。ブクマ250人越&ウサギ年記念(?)。ウサギ、ウサギ、なに見て跳ねる。
モナ「すっかりさっぱり忘れていたのですがブクマ250人突破!してたよ!記念の閑話です」
テンクウ「今年ウサギ年だからウサギメインの閑話になったよ!」
ビャッコ「ケッ」
モナ「どうしたの?」
テンクウ「猫年が無いからすねてるんだよ」
ピョコン。そこにいたのは1匹のウサギだった。体が茶色。背中が異様にモコモコしている。
モコモコはほっとけ!・・・え?ウサギは1羽が正しい?なんでもいいだろうよ。1頭と数える時もあるらしいよ。ウサギ獣人なら1人だし、その時によって変わるってほんと人間ってめんどーだ。
ふん!
生意気だって?知らんがな。これは性分なん。なんなん。正しければ聞いてくれる?正しくなければ聞かない?心が狭いねぇ。
もっと粋に生きような。しちゃいかんちゅーこったないでっしょが。堅苦しいこと言わないで、ヤナギの木のようにやわーく、しなやかーに、のらーり、くらーり、しよう。
でしょ?ほら、気が軽くなるでしょ。良いことイイコト。ふんふんふん!♪
あっ・・・・!
またやってしまった。こう、カッとなるとつい話がそれてしまう。改めて我は、ウサギのオスのリクゴウ。よっしくな。火山ウサギという種類だ。主に火山の山々で昔に噴火で出来た岩を食べているウサギだ。変だろ?
まあそういうモンスターだ。普通のウサギには与えるなよ。死ぬぞ。岩にも色々あってな、ゴツゴツしてモロモロ崩れ安いのとか、固すぎて歯がヤバいことになりそうなのまで色々ある。
学者先生とかなら知ってるんだろうな。我は時々暇すぎて人里に降り立つ。だから、学者先生がいるってぇのは知ってるんだ。博識だろ。褒めんなよ。なにもでねぇぜ。
だいたい背中がモコモコなのはお前のせいだろうが。茶色の我の体に擬態するかの如く、お前の色が同じ過ぎて同一化してるようにしか見えんだろ。
なんか知らないけれど最近1人の人間の噂がそこかしこに聞こえる。たった1人の人間について。しかもこんまい子供さんだとか聞いた。ウッソだろう。そう思ったけれど、誰も彼も言うんだから間違いない。
その人間に会いに森から出てみた。出てみたはいいがドコに行けばいいのかわからない。出れば会えるだろって思ってた。なんだいないじゃないか。どうしようか。
君が案内してくれよ。無理?全く困った奴だよ。君は君でゲンブとかいうのに会いに行きたいんだろう。
耳を傾けると足音が多い場所が近いようだ。そちらに行こう。そうしよう。と、来てみたら、大人ばっかりだった。子供さんがいない。そしてやたらと食い物の匂いが鼻につく。我好みの匂いがあまりないな。むしろ鼻がやられそうである。ここから離れよう。
ふう。だいぶ歩いたぞ。匂いも気にならなくなったし、ここで休憩だ。ん?おやおやおやおや?我の仲間ではないか!人里のこんな、草木が比較的少ない土地で、白いウサギをみることになろうとは。
よく見るとメスではないか。素敵な佇まいだっ!目が奪われる。麗しの君。ため息しか漏れん!なに?なんだ?同族に見惚れるのは止められんだろう!え?わからない?これだから今の若いもんは。え?ストーカーみたいで見てられない?なんだ、すとぉかぁと言うものは。
・・ふむ?・・おいおいおいおい、我はそんな輩ではないぞ!ヒドイではないか!全く。めんどーだ。・・・気付いたら麗しの君が消えている。もう一度会えるだろうか。麗しの君。キレイだったな。
んのぅ!気持ち悪くナイッ!!
ふん!
目的の子どもさんを探そう。そうだな。お前の探しているゲンブがどこにいるのかも検討ついとらんのだろ。まだまだ当分は我と共に過ごすしかあるまい。同じようなネズミだから見つけにくいったらないからな。
そのデカイしっぽでどうにか探せないのか?索敵という魔法が使えたら良かったのになぁ。残念ながら我も索敵とか検索とか調査とか追究使えたらよかったんだが。知識しかない。
え?“サーチ”多すぎ?知らんがな。学者先生が言ってたのを聞いて覚えただけで使えたことなんてないんだから使い道の違いすらも知らん。種類だけ知ってるだけでも凄いんだぞ。そうだ。うむ。全て何かを探す時に使うんだそうだ。
さて、子どもさんはどんな身なりをしているのだろうかな。見ただけで惹き付けられると聞いている。害をなしたくないと思えるらしい。犬とキツネと猫を引き連れているらしい。動物が好きなのだろうか。それともモンスターが好きなのだろうか。
一時期多かったテイマーの奴らのようなら学者先生を泣かせた罪を償わせるのもアリだな。しかし噂によると傍若無人に成り果てたサルを追い詰めたとも聞いた。なに、お前も同じのを聞いたのか。なら・・・・償わせるとか聞かれたら打ち首だろうか。・・・ごくり。
いやいやいやいや、子どもさんだぞ。こーんな可愛らしい姿のウサギというものに殺しに向かってくる子どもさんなど・・・・えっ、いる?ウサギ肉は・・・・・ウマイのか!?!?人間、ウサギ食うのか!?!?えっっ。
知らなかった。学者先生も教えてくれなかったぞ。そりゃ知ってたら人里なんて降りてこな・・・・・戻ろうか。な?子どもさんのことはまあ、そのうちわかるだろ。我が死んでしまっては真相すらわからないままとなる。
死にたくなーーーっっい!
え?もう遅い?んなハズ。あっ愛しの麗しの君が人間に捕まっているぞ!助けなければ!てやーーーーっ我の華麗なる跳び蹴りアターーーーック!ってつーかまっーたーっ!瞬殺!我!瞬殺!
ってお前!まだ捕まってないのはなぜなんだ!どうせなら助けてくれ!・・・・・ひきょうものおおおおおぉ!!
げ、ゲンブ探し手伝ったじゃないか~~!あっ行かないで~。あ、お嬢さん、麗しの君!助けてあげますからね。諦めないで!我も頑張るから!ね!
あ、あああ!連れて行かれるぅぅぅ!!
「ピィピィ!」
「・・・・」
「おー、ウサギ2匹ゲット~!トレアンゴロさんにさばいてもらおうかな~。あの人意外となんでも出来るみたいだし。さすがプントさんのお知り合いのお子さん。」
用事を言い渡され商店街に来ていたチェルキョが商店街の裏路地でウサギを取っ捕まえたのだった。
「ピィピィピィピィ!」
「しっかしこの茶色のウサギ妙に元気だな。背中にリス乗せてたし。へんなやつ。」
「ピィピィピィピィ」
「何かを訴えかけているような」
「ピィ!!!」
「んな訳ないか~~ははははは!」
チェルキョにモンスターの言葉は分からなかった。茶色のウサギこと、リクゴウは絶望したのだった。
本日閑話だった&モナ不在だったので、明日本編更新しマウス。
( ・ω・)
この閑話の続きは本編に繋がります。出るまでお待ちを。
(*>∇<)ノ
ウサギの鳴き声ですが、調べた所によると「キーキー」「ブゥ」「ブッブッ」など鳴くようです。基本鳴かない。
しかし、このウサギ・リクゴウくんは「ピィ」。高音の「ピィ」がリクゴウくんの主な鳴き声です。
所変われば鳴き声の表記なんて国の数だけあるので、ココでは「ピィ」でよろしくお願いいたします
(*ノ゜Д゜)八(*゜Д゜*)八(゜Д゜*)ノィェーィ!
リクゴウくんもタイインさんも「我」の一人称。めんどくさい性格が似た者同士(笑)