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第95話

急に私の頭から消えていたなぁと、お気づきだった皆様。そうです。ケセランパサラン(仮)ちゃんはテンクウちゃんと散歩に行って数分も経たずに急に


『ハッ、そうだった!あのね!ちょっと行ってくる~すぐ戻ってくるね~~』


と飛び出して行ったのです。


「もう!急に消えてビックリしたよ!驚いたけど、透明になって見えなくなったから安全だよって、テンクウちゃんの言葉がなかったら探しにうろうろしちゃうところだったよ」


「ぼく、わたし、ごめんなさーい。」


「すぐにって言ったのに結構時間かかったみたいだけど、どうしたの?」


「?時間かかってないよ?一年とか、いーっぱいじゃないよ」


「・・・・」


その返しが来るとは思っていなかった私の口はポカーンとあいてしまった。そりゃ一年は長いけども、すぐって数十分とかのレベルだと思ってたけど、ケセランパサランとかのレベルだともしかすると、すぐの括りって1日単位に近い!?


「話し合おうか」


「モナとお話するの?わーい!」


喜んでしまっている。違うそうじゃないんだ。ごめんよ。ケセランパサラン(仮)ちゃん。何かを察してくれたテンクウちゃんは目線を反らして・・・あっと。


「ふたりともこんにちわ」


「ポコポン!」


「ぽっぽん!」


「と、そっちは・・・」


「ビャッコと一緒に行動してるヤツだよ」


テンクウちゃんが教えてくれた。


「オレち、カラスキっす!えーと、トナさん!」


「モナだよ!」


ケセランパサラン(仮)ちゃんが即座にツッコミをいれた。


「モニさん!」


「モナだよ!」


「モナさん!」


「そうだよ!」


ケセランパサラン(仮)ちゃんとカラスキくんで会話成立してしまっているので話に入り込めない、そのモナですけどなにか?このふたり、いいコンビかもしれない。


「ポコポコポコォ」


「ぽっぽん、ぽぽぽん。ぽぽぉ」


「ふむふむ?」


テンクウちゃんが事情を聞いているみたいだ。カラスキくんの頭の上にケセランパサラン(仮)ちゃんが乗っかって、私の元に来た。


「あのねモナ。キジンがね呼んでるの。ぼく、わたし、が行ったのはねモナが会わなきゃ行けない、セイリューとコウチンのことと、キジンの所に今いるタイモのことがあるから、行かないとなの。」


“コウチン”と“タイモ”?ケセランパサラン(仮)ちゃんの説明はたぶん重要なことを言ってくれているんだろうけれど、はしょり過ぎてなんのことやらである。


それを察してくれたのかテンクウちゃんが聞いたことを教えてくれた。


「モナちゃん、モナちゃん。キジンさんが今すぐ来てほしいって、呼んでるらしいよ。セイリューも一緒に連れてきてほしいって。セイリューの両親がキジンさんの所に今来てるんだって。」


「え」


ドキリ、とした。セイリューちゃんの親。


「いつか別れると思ってたけど、想像してたよりはるかに早かったなぁ」


ついぞ呟いてしまった。セイリューちゃんはまだまだ小さい。親元で暮らすのが一番だ。


「そっかそれが“コウチン”?」


「「違う」よー」


ガクッ!?え!今の話の流れってそういうことじゃないの!? コウチンとタイモってなんぞや。


テンクウちゃんとケセランパサラン(仮)ちゃんに左右にフリフリされると私の理解力低い気がしてきた(気のせい)


「というか今から行くの?遠いから無理じゃない?夜遅くなったらミギィさんとレフティさんに怒られちゃうよ。」


「ぽ、ぽぽん!?」


「ポコォーー!?」


な、なんですと!?とガーン!?と言ってるように聞こえた。


「えー?テッコーとオレちがいればスグ着くっすよ~ね!テッコー!」


「テンクウだよ」


「そうだよ。ボクはテンクウだよ」


「ニンクウ?」


「テンクウ」


「トンクウ?」


「「テンクウ!」」


ケセランパサラン(仮)ちゃんとテンクウちゃんのツッコミありがとう(合掌。)ニンクウって忍空ですか。違いますね。そうですか。ニンジャものと言えばケインさんの父親のショーさんですよね。それかナルト。忍ペンまん丸や忍たま乱●郎も忘れちゃいけない。昔カクレンジャーもいたね。おっと話がそれまくった。それではこの話は、ドロン!


「えっとカラスキくん?とテンクウちゃんで、どうやればスグ着くの?」


「テンクーとオレちでバビューンっす!」


胸がハトのようだ(ラピュタ風)・・・バビューンってテンクウちゃんが過去の話してる時によく使ってたな。バビューンはモンスター用語なのだろうか。


つまりあれだよね。素早く連れていってくれるってことだよね?テンクウちゃんは私達を背中に乗って風のように走ってくれたとして、この猫ちゃんことカラスキくんも何か走るのが速い系のモンスターなんだろうか??


「でもその前にあれっすね、モニの家に行ってセイローを一緒にカジンさんの所に行かないとっすね!」


名前の間違えがヒドイ。笑うしかない。この子がもし足が早くても道に迷いそうで頼るのよしたいヨシ子さんですよ。モナはモニだし、セイリューはセイローだし、キジンはカジンだし。うーん。


謎が謎を呼ぶ。何かはわからないけどカラスキくんの事は一旦頭の隅においといて、ご両親のことをセイリューちゃんに伝えるのは急いだ方がいい。


「帰ろう」


「うん!」


「うん」


「ポコォ!」


「ぽぽん」


「にゃあー」


行きはよいよい帰りは大所帯。ケセランパサランちゃん、テンクウちゃん、ポンポコ丸、ぽん吉、カラスキくん。人気(ひとけ)の少ない散歩道で本当に良かった。


「ポコポコポコポコポコポコ」


「あっそうなの?」


「えっ?」


「ポコポコポコポコポコォ」


「ボク寝ちゃってたからなぁ。セイリューは気付いてるかもってこと?」


「なになになんの話」


「モナちゃん、セイリューを襲ったオオカミ覚えてる?」


「え、あ、・・・うん。それがどうしたの」


「毎晩、いるらしいよ」


「え?」


「家の外に・・夜中になると現れるんだって」


ちょ、それなんてホラーですか!!??(*ホラー展開ではありません)


2022年の最終投稿。皆様良いお年を!次回は1月4日予定です。


来年はアンドレとディオの出番増える。予定。もふもふが話の中心過ぎて恋愛進まん。でもさ、もふもふは正義なんだよ。ね!しょうがないよね!


(;゜∇゜)タハー



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