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悪役令嬢、相手は大企業

「目的と言いますと、全ての闇をクラウンが支配する。といったモノでしょうか」


隣に座っていたファーストが発言する。

エリーは大きく頷き、


「そうね。では、現在の1番の障害は何かしら?」


「火傷蜥蜴だな」


セカンドが今度は答える。

エリーはまた頷いた。


火傷蜥蜴。

エリーはこの組織をなんとなく理解している。


ファーストたちの話を聞いたのをまとめると、火傷蜥蜴とはちょっと巨大な盗賊団。

国の中枢にも入り込んでおり、隙を見ては人さらいを行ったりするらしい。(それはちょっと巨大とは言わない


いろいろな大陸に居るため、前の世界で言うところのグローバル企業というモノだ。

クラウンと比べれば、かなり巨大な組織。


つまり、前世の世界で言うところの大企業に、エリーたちベンチャー企業が挑むような構図。

普通に戦っても、勝てないのは明白。


「相手は格上。腕が鳴るわね」

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