85/3881
悪役令嬢、相手は大企業
「目的と言いますと、全ての闇をクラウンが支配する。といったモノでしょうか」
隣に座っていたファーストが発言する。
エリーは大きく頷き、
「そうね。では、現在の1番の障害は何かしら?」
「火傷蜥蜴だな」
セカンドが今度は答える。
エリーはまた頷いた。
火傷蜥蜴。
エリーはこの組織をなんとなく理解している。
ファーストたちの話を聞いたのをまとめると、火傷蜥蜴とはちょっと巨大な盗賊団。
国の中枢にも入り込んでおり、隙を見ては人さらいを行ったりするらしい。(それはちょっと巨大とは言わない
いろいろな大陸に居るため、前の世界で言うところのグローバル企業というモノだ。
クラウンと比べれば、かなり巨大な組織。
つまり、前世の世界で言うところの大企業に、エリーたちベンチャー企業が挑むような構図。
普通に戦っても、勝てないのは明白。
「相手は格上。腕が鳴るわね」




