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悪役令嬢、監視を抜け出す

「それでは、お休みなさいませ」


「ええ。お休み」


メアリーが頭を下げ、エリーはベットに入る。

 ー-さて、行ったかしら?


メアリーとて、夜まで部屋に張り付いているわけではない。

一応エリーが寝ている間に毒を飲まされないか確認するために、近くの部屋で睡眠をとるが、一緒の部屋に寝るというわけではないのだ。


つまり、夜は監視が付かないためフリー。

普通に闇の組織で活動できるのだ。


「こんばんわ」


エリーは老婆の家に入る。

中には、まだ訓練中の組合員と、老婆たちのように物資の支援係がいた。


「クラウン様!こんばんは!」

「こんばんはぁ!」


組合員たちが挨拶をしてくる。

エリーは組合員に挨拶を返しつつ、老婆のもとまで行く。


「あら?クラウン様。どうかしたのかい?」

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