表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/3881

悪役令嬢、知っているシナリオ

さて、まずは加護について説明しよう。

この世界で加護とは、神から受ける才能のようなモノである。


もちろん加護を持つモノはごく少数で、加護を得るにはかなりの努力や、複雑な手順が必要とされる。

そして通常、加護は1人に1個しか持てない。


だが、その1人1個という制約を壊すことができるのが、称号の『力の器』だ。

この称号は、国王の冠を分解したモノのみ、得ることができる。


さて、そして今回手に入れた『光の加護』なのだが、こちらは王冠を分解することで得られるわけではない。

王冠の中に入っていた、小さな紙に触れることで獲得できるのだ。


エリーの幼い手には、シッカリと四角い紙が握られている。

だが、今回光の加護を得たのはエリーだけではない。


「寄るな!」


国王が声を張り上げ、エリーの母親や、エリーを引き剥がそうと動いた兵士たちを止める。


彼も気がついたのだ。

この王冠の関係で、自分が光の加護を得たことを。


もちろん、国王としては加護を得る方法は秘匿しておきたい。

奪われたら大変だから当然である。


「エリーよ。よくやった」


そう言って、国王はエリーを撫でた。

そして、エリーを母親に預け、人払いをさせ、国の重鎮たちを集めた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ