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悪役令嬢、研究テーマ決定
「研究ッスか?」
「そう。研究よ。加護について調べて、その効果を抑えられる技術の研究をすればいいのよ」
「な!そんなことができるッスか!?」
ギービーは困ったような顔をしている。
出来たら嬉しいが、そんなこと出来るわけがないと思っているのである。
「分からないわ。でも、私もそれやってみたいし、私はやるわよ」
「えっ!?クレアもその研究やるッスか!?」
「クレアちゃん!?もう研究テーマ決めちゃうの!?」
エリーの宣言に、ギービーもアンナリムも驚く。
研究は大概数年かけるので、普通は時間をかけて決めるモノなのだ。
「……ん~。クレアちゃんがやるなら、私もやるかぁ」
「えぇっ!2人とも決めちゃうッスか!!???」
しばらく考えた後、アンナリムも研究することを決めた。
ギービーは信じられないようなモノを見る目で、2人を見る。
「………なら、私もやるッス。というか、この流れで私がやらないとか出来ないッス」




